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東日本大震災復興への継続的支援について

レポート2 2013年7月9日 埼玉県久喜市「広域避難者支援サロン ハーモニー」「旧騎西高校(避難先)」訪問

助成先
特定非営利活動法人ヒューマンソーシャルハーモニー研究所
助成事業
埼玉県久喜市「広域避難者支援サロン ハーモニー」運営など

「広域避難者支援サロン ハーモニー」についてはこちらをご覧ください。(特定非営利活動法人ヒューマンソーシャルハーモニー研究所ホームページ)

ですが、今も双葉町は帰宅困難区域であり、ご自宅に戻ることはできません。 中には介護を必要とされる方、ご高齢によりお一人で暮らすには不安を感じられる方など、さまざまな理由で新しい場所への転居を決断できない方や、引越し作業が行えない方も多くおられます。そしてその理由は、決して一括りにして語ることはできません。

今明らかなのは、故郷から遥か遠い地で、しかも本来住環境ではない学校という場所で生活をされる方が、支援なく生活することは経済面、衛生面、そして精神面においても、困窮を極めるという事実です。

当初は「NPO法人ヒューマンソーシャルハーモニー研究所」の代表を務める臼井智香子さんが中心となり、ボランティアの皆さんが旧騎西高校へ通い、1人1人カウンセリングを続けていたそうです。ですが、次第に学校から他へ移る方が増え、避難生活を続けられる方以外は旧騎西高校への立ち入りができなくなることもあり、双葉町の人々がコミュニティを維持できない状況になってきました。そこで、旧騎西高校の近くに物件を借り「広域避難者支援サロン ハーモニー」を開設。旧騎西高校および周辺に住まう皆さんに集い、寛ぎ、情報を共有していただくことを目的として運営されています。

この日は火曜日でサロンは定休日でしたが、ヒューマンソーシャルハーモニー研究所の皆さん、ボランティアの皆さんが旧騎西高校へと出向き、「歌とお話の会」を開催されるとのことで、見学させていただきました。

「歌とお話の会」は、歌うことで避難生活のストレスを解消することと、ボランティアの方々が「お話」を聞き取ることで、避難者の方がお一人で悩んだり、我慢してしまうことがないように、定期的に開催されています。

精神的な回復のためには、この次の楽しみ、希望、それらが不可欠だそうです。
歌とお話の会は、1歩1歩、その「目には見えない心の回復力」を高めるための活動です。最初は、故郷を感じさせる歌詞に涙で歌えなくなってしまう方もいたそうです。
臼井さんたちは、「次の歌の会まで生きようと思って欲しい」という壮絶とも言える思いで、そんな方々を支えて来られました。

歌とお話の会は、回を重ねるごとに、笑顔と元気な歌声と話し声が増えてきているそうです。それは臼井さんをはじめとする皆さんが、「最後の一人まで見守る」と近くにサロンを構え、人と人として正面から向き合う覚悟で、フォロー体制を整えておられるからだと思います。

たとえば自分の「募金」が具体的に何になったのか。
善意のことであっても、それは気になるところだと思います。
「施設のクーラーになりました」
「避難所での食費になりました」

結果だけを聞いて納得するもできないも、それぞれにあると思います。

「歌とお話の会になりました」

もしそれだけを端的に聞いて、所謂「娯楽」に使われているのかと捉えられる方がいらっしゃるのであれば、それは悲しいことです。

ですから、このようなレポートを通して、その必要性を、これからも長く必要とされる全国の皆さんのご支援の行方を、お伝えすることができればと思います。

心、気力、自主性の回復への取組は、例えば瓦礫を片付けるように、行った分だけ実感を得られるものではありません。ですが「人」を救えるのは「人」でしかありません。全国の皆さんの思いが、故郷から離れて生活せざるを得ない方々の心を救います。歌の会の終盤で皆さんに歌っていただいた「花は咲く(*)」の歌声が、今も頭に残っています。「ハーモニー」に集う方々の心が場所がどこであれ再び「故郷」に属する日まで、支援が続くことを願います。

東日本大震災からの復興を応援するために制作されたチャリティーソング。日本放送協会(NHK)の震災支援プロジェクト「NHK東日本大震災プロジェクト」のテーマソングとして使用されている。

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