株価が示すアベノミクスの効果
憶えていますでしょうか?わずか1年半前のことです。衆院解散により「民主から自民へ」の機運が高まる2012年11月、つまりは「アベノミクスへの期待」を前に、日経平均株価は8000円台の安値圏、為替は1ドル70円台の超円高をつけていました。
あれからおよそ20か月、株価もドルも、大きく値上がりしました。日銀総裁が掲げる物価に関する目標も、デフレから一転して2%のインフレに設定されています。わずか1年半余りの間に日本経済の様相は一変しました。
私たちが日常生活の中で景気回復を実感するにはまだ時間がかかるかもしれませんが、とりわけ株価は未来の価値を映し出すとも言われ、少なくとも1年半前よりもずっと、日本の未来の展望が明るいことを、世界の金融関係者や投資家は感じています。そうした感覚の一致をコンセンサスと呼びますが、まさに世界が、アベノミクスには一定の効果があるというコンセンサスを持っていることを、株価が示しているともいえる上昇ぶりです。
投資信託は、国民1人当たり15万円も増えている
日本に存在する投資信託すべての残高を合計すると80兆円を超えます。アベノミクス開始当時から比べておよそ20兆円も増えています。まとまったお金で新たに投資信託を購入する人、着々と自動積立で購入する人、そして運用がうまくいったり円安によって資産が増えていること、それらが要因となって残高が増加しています。
20兆円を単純に国民の数で割ると、15万円強になります。4人家族ならこの20ヵ月で投資信託の残高が60万円は増えている計算になります。しかし1人15万円という金額は、投資信託を利用されている方にとっては違和感のある小さな数字です。2012年の日本証券業協会の調査によれば、実は投資信託の保有者は10人に1人もいません。つまり、投資信託を購入している人の残高はかなり大きく増えているのですが、投資信託を購入しない人はいつまでもゼロのままで増えず、その差がかなり開いていることがわかります。
テレビのニュースなどで「庶民は景気回復を感じていない」という街頭インタビューを目にすることがありますが、もしも投資信託を購入している方がインタビューに答えていたら、もう少し違った答えになるかもしれません。投資信託を通じて景気回復を実感している方、実は少なくないはずです。
この夏のボーナス運用では40%の人が投資信託購入を検討
夏のボーナスなどまとまった収入があったときに、預金や投資を行う方は多いはず。アベノミクスにオリンピック、インフレで円安となれば、投資への興味関心も高まって当然です。
ある民間の調査によると、資産運用をお考えの方のおよそ40%が投資信託の購入を検討しているといいます。これはアベノミクスをより強く意識しているであろう「日本株への投資」に次いで大きな割合です。また、投資信託であれば、プロに任せて日本株に投資をすることができますので、一石二鳥と考える方もいることでしょう。
みんなはどんなファンドを選んでいるの?
イオン銀行のインターネットでは200種類以上もの中からお好みのファンドを選ぶことができます。便利なツール「ファンドランキング」を利用して、気になるファンドがないか探してみましょう。
トータルリターン(3年間)ランキング
過去3年間のトータルリターン上位ファンドを検索してみました。トータルリターンとは、ファンドの時価(基準価額)の変動分と、ファンドから払い出される分配金を合計したものです。分配金があるファンドの場合は、払い出された分だけ時価が減ってしまいますので、その2つを合算する必要があるのです。
- ※ ファンドランキングは情報提供を目的としており、特定のファンドの推奨、勧誘を目的としたものではありません。また、今後の運用成果を予想または、示唆するものではありません。
3年間で55.53%のリターンを実現し、堂々の1位に輝いたのは「JASDAQ-TOP20指数ファンド」でした。日本株の中でも比較的小さな企業に投資するファンドです。成長力という観点からいえば、大企業よりも中小企業のほうがそのパワーを発揮しやすく、単に「アベノミクスだから日本株」というだけでなく、より高い成長性を狙った結果、その恩恵にあずかったファンドといえるでしょう。 そうした高い成長力に期待するファンドは良くも(上昇)悪くも(下落)値動きが大きくなりやすいため、まとまったお金を一度に投下するのではなく、毎月少しずつ積み立てるような投資方法が向いています。毎月一定額ずつ投資する方法はドルコスト平均法といい、平均値よりも安く買い付ける効果が期待できるという、優れた投資法です。
月間購入件数ランキング
一方、月間購入件数ランキングを見てみると、様子が異なります。1位の「新光 US-REITオープン(愛称:ゼウス)」を含め、上位には分配型ファンドが並びます。
- ※ ファンドランキングは情報提供を目的としており、特定のファンドの推奨、勧誘を目的としたものではありません。また、今後の運用成果を予想または、示唆するものではありません。
これらは、毎月いくらかの分配金が支払われるタイプのもので、毎月のお小遣いや生活費の補填に便利である点が人気の理由です。 ちなみに2014年7月16日時点の「新光 US-REITオープン(愛称:ゼウス)」の場合は、基準価額が4430円で、毎月の分配金が75円となっていますから、100万円投資すると毎月16000円ほどの分配金が受け取れる計算です。(100万円÷4430円×75円=16930円。税金・手数料等は考慮していません)
また、毎月分配金を受け取ることによって運用している実感が得られ、投資家としての心の豊かさにつながるとの感想をお持ちの方も多いようです。分配型ファンドの場合は、ある程度まとまったお金を投下してから、毎月少しずつ果実を刈り取るようなイメージを持つとよいでしょう。投資の理屈からいえば、分配金は利益や損失を毎月少しずつ確定させる行為に等しいため、優れた投資手法としての一面を備えているといえます。
お金にも働いてもらって「じぶん給与」や「自分ボーナス」をつくろう!
ボーナスの一部をファンドで運用しながら、受け取った分配金を毎月のお小遣いとして使うというのは、しっかり資産運用しながら計画的にお金を使うことになりますし、まるで自分が自分に給料をあげているような「じぶん給与」をつくっていけたら楽しいですね。ボーナスのたびに「じぶん給与」の素となる資本金を増やしていき、より働きの良い社員(ファンド)を選ぶことで、月給の額が変わることになります。資金の一部は運用途中の分配金がない高い成長を目指したファンドを組み込んでおいて、もしも大きな利益が得られたら、そこで「じぶんボーナス」を支給するという方法も考えられます。自分や家族が働いて稼ぐことに加えて、お金が働くしくみをつくることで、生活はもっと豊かになるかもしれませんね。
投資信託に関する留意点
- 金融商品仲介における取扱商品は預金ではなく、預金保険制度の対象ではありません。また元本を保証するものではありません。
- 金融商品仲介で取扱う有価証券等は、金利・為替・株式相場等の変動や、有価証券の発行者の業務または財産の状況の変化等により価格が変動し、損失が生じるおそれがあります。
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- 各商品のリスク・手数料については委託金融商品取引業者のホームページにてご確認ください。
- 各商品をお申込みの際には、「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書補完書面」、「目論見書」、「リスク・手数料などの重要事項」等を必ずお読みいただき、ご自身でご判断ください。
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(2024年1月1日現在)
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