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<みんなの平均>20代~60代で1,000万円貯めている人・貯蓄ゼロの人の割合はそれぞれどれくらい?

同じ歳で、同じような仕事をし、同じくらいの収入を得ていても、貯蓄は千差万別。1,000万円貯めている人もいれば、貯蓄がまったくないという人もいるのです。

今回はデータをもとに1,000万円以上貯めている人の割合・貯蓄ゼロの人の割合をのぞいてみましょう。合わせて、お金を貯めるための方法も紹介します。

一人暮らしの「貯蓄1,000万円以上」「貯蓄ゼロ」はどれくらい?

金融広報中央委員会が公表している「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、一人暮らしの方で「貯蓄1,000万円以上」「貯蓄ゼロ」と答えた人の割合は次のようになっています。年代別に見てみましょう。

貯蓄1,000万円以上 貯蓄ゼロ
20代 1.6% 43.9%
30代 16.4% 34.0%
40代 17.0% 40.4%
50代 22.7% 38.3%
60代 34.2% 33.3%

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査](令和5年)より作成

20代で1,000万円以上貯蓄があるという方も1.6%いますが、さすがに少数派です。しかし、30代、40代となるにしたがって1,000万円以上貯蓄があると答える割合も増加していきます。60代では34.2%の方が貯蓄1,000万円以上を達成しています。
一方で、20代の43.9%は貯蓄ゼロです。まだ収入が少ないからお金を貯めるのは難しいのかもしれないと思いきや、30代では34.0%、40代では40.4%の方が貯蓄ゼロ、50代では38.3%となっています。そして60代では貯蓄1,000万円以上の割合とほぼ同じく、33.3%の方が貯蓄がまったくない状態なのです。老後には年金がもらえますが、老後の生活費は年金だけでは不足します。

二人以上世帯の「貯蓄1,000万円以上」「貯蓄ゼロ」はどのくらい?

同様に、二人以上世帯の「貯蓄1,000万円以上」「貯蓄ゼロ」も見てみましょう。

貯蓄1,000万円以上 貯蓄ゼロ
20代 4.1% 36.8%
30代 15.1% 28.4%
40代 22.7% 26.8%
50代 29.7% 27.4%
60代 42.2% 21.0%

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査](令和5年)より作成

貯蓄1,000万円以上の割合は、30代を除く4世代で一人暮らしよりも多くなっています。夫婦共働きで協力してお金を貯めている世帯や、教育費や住居費などのお金を貯めている世帯があるでしょう。60代の二人以上世帯では42.2%が貯蓄1,000万円以上を実現しています。

貯蓄ゼロの割合は、どの年代を見ても一人暮らしより少なくなっています。それでも、20代時点で36.8%の人が貯蓄ゼロです。以後、30代で28.4%、40代では26.8%・50代では27.4%になっています。60代では21%と、約4分の1の方が貯蓄ゼロのまま老後を迎えています。

先取り貯蓄で貯め癖をつけて貯まる人になろう!

貯蓄1,000万円を貯めている人が一定程度いる中で、貯蓄ゼロ世帯も多くいます。お金を貯められるかどうかは、「お金を貯める」という意識だけでなく、それを行動に結びつけ仕組み化できているかどうかです。

お金を貯めるための基本はずばり、「先取り貯蓄」です。先取り貯蓄は、給料などの収入があったらまず先に貯蓄分を取り分けて、残ったお金で生活のやりくりをする方法です。

お金が貯まらない人の多くは、収入が入ったら先に使い、余ったら貯蓄するという「後から貯蓄」をしています。しかし、この方法では月によって使い過ぎてしまい、貯蓄ができないということもあります。

× 収入―支出=残りを貯蓄
○ 収入―貯蓄=残りで支出

その点、先取り貯蓄なら、先に貯蓄分を確保して、残ったお金で生活しますので、貯蓄できないということがありません。ですから、自然とお金が貯まっていくのです。

もし、貯蓄ゼロから1,000万円貯めようとすると、単純計算で、10年で月約8.3万円、20年で月約4万円、30年で月約2.7万円ずつ貯蓄していけばいいのです。いきなり何万円も貯蓄するのは難しいかもしれませんが、まずは数千円でも始めることが大切です。そうすれば、少しずつ貯蓄ゼロの不安から解放されるはずです。

まとめ

  • 貯蓄1,000万円以上の割合は年代が上がるにつれて増えるが、貯蓄ゼロの割合は年代ごとにそれほど変わらない
  • お金を貯めたいなら、早いうちからの貯蓄癖が大切。先取り貯蓄で確実に貯めるのがおすすめ
  • 本ページは2024年5月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。

お申込みに際しては、以下の留意点を必ずご確認ください。

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頼藤太希(よりふじ・たいき)

(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
中央大学商学部客員講師。早稲田大学オープンカレッジ講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や『Mocha(モカ)』を運営すると同時に、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書累計120万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。

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