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住宅ローンはどちらで契約すべき?自分で探すvs提携ローン

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住宅を購入する際にまず悩むのが、不動産販売業者が紹介してくれる住宅ローン(提携ローン)と自分で住宅ローンを探して契約するか、だと思います。今回は、「自分で探す」が良いのか、「提携ローン」が良いのか一緒に考えていきましょう。

利便性の観点から「提携ローン」がある

住宅ローンを組むには、お金の貸し手である金融機関が、借りる人に対していくらまで貸すことができるかという「与信審査(よしんしんさ)」と、買いたい物件にいくらの価値があるのかという「物件審査」の両方に通る必要があります。
本来であれば、借り手である皆さんが、「私に家を購入するお金を貸してください」と金融機関へ申請に行くのが筋です。
しかし必要な数々の書類を揃え、仕事をしながら平日に金融機関へ出向くことも困難で、現実的には住宅を販売する会社が、「提携ローン」という形で「住宅ローンに纏わる手続きを、引き受けますよ」としている場合が多いのです。

提携ローンは選ぶ手間が少ないが、その分落とし穴もある

さて、自分で探す場合と、提携ローンを選ぶ場合とでの「メリット・デメリット」をまとめました。

自分で探す 提携ローン
時間以外のコストをかけずに、複数の銀行の商品を比較検討できる
→種類比較をした後、自分が納得したローンの選択が可能
ローン契約の手間がかからない
(自分で銀行まわりや諸手続きをしなくてよい=丸投げ)

提携ローンの場合のメリットは、何より「手間がかからない」事です。担保になる物件の販売者ですから、物件の審査は提携金融機関と先に済ませてあり、あとは購入者(=ローン契約者)の与信審査が通れば、ローンの契約も、物件の購入も締結します。
しかし発生しうるデメリットとして、複数の金融機関の住宅ローンの金利を比較できないということがあげられます。

0.2%の金利差で、利息の差が約200万円にもなる場合が

具体的に、金融機関によってどのくらい金利差があるのか、確認しましょう。

  • A銀行 年0.775%(変動金利)
  • B銀行 年0.57%(変動金利)

いずれも2017年7月現在
この2つのローン金利差が、0.205%であることが分かりますね。
このわずかな金利差が、どのくらいの利息の差を生むのか…。

3,000万円を35年ローンで組み、金利が借り入れ当初のまま固定したと仮定します。
返済総額は

  • A銀行 3,426万1,884円(年0.775%)
  • B銀行 3,309万8,804円(年0.57%)

その差は116万3,080円です。もし借入額が4,000万円であれば、その差155万757円、借入金5,000万円であれば、その差193万8,435円です。

またその他のデメリットとして「複数の金融機関での団体信用生命保険(略称:団信)の比較ができない」という事もあげられます。先ほど金利の話をしましたが、それ以外に団信の保障内容の差もあります。
団信は過去、「死亡・高度障害」だけの保障が主流でしたが、最近では「三大疾病・要介護」になった場合でも、借入金返済が免除になるものが主流になってきました。問題はその中身です。
保険ですから、免除になる条件は保険会社の商品ごとに差があります。対象となる病気と診断された時点で免除になるものや、診断後に就業不能状態が特定期間続いた後に免除になるものなど、同じ病気を対象としていても返済が免除になる条件が異なる場合がありますのでご注意ください。

提携ローンの手続きを行うのは、物件の販売会社の営業担当になります。不動産販売のプロですが、金利比較や団信の比較までの知識は期待できないのが実態です。

実際に住宅ローンの借換え手続きの現場では、「ガンや心筋梗塞など万が一の病気が心配なので保険料が高くなってもいいから、団信を充実させてほしい」というお声や、「死亡・高度障害以外の団信の選択肢は、契約時に提案されなかった」などが多いのです。
初めて住宅ローンを組む際に比較・検討ができなかったことの後悔は、よくある話ですので注意が必要です。

実際には銀行によって保証料や事務手数料が必要だったり、団体信用生命保険の保障内容や保険料に差があったり、トータルでの費用・内容比較が最も合理的で理想です。
提携ローンを契約する場合は、提携先金融機関が決まっているため、総合的な比較は不可能だということを、知っておきましょう。

自分で探す場合、手間がかかるが良い条件で借りられる

自分で金融機関へローン申し込みをする場合は、次のような対応が必要になります。

  • 複数の金融機関を比較するのは時間がかかる(インターネットで比較できます)
  • 「与信審査」「物件審査」にかかる時間と、物件購入期限のタイミングを合わせる課題

自分で探す場合は、「目的の物件」を探す前に金利の低い金融機関で自身の与信枠(どのくらいの金額が借入れ可能か)と条件の合う金融機関を調べておくことがポイントです。
好条件の与信枠と金融機関を調べたあとに、大切なマイホームになる物件と「運命の出会い」をされることが望ましいでしょう。
先ほどの提携ローンで適わなかった「事務手数料・保証料・金利の総合的比較」ができるということです。
多少なりとも時間に余裕を持ち、ご自身で金融機関選びをされることをオススメします。

最後にお伝えしたいこととしては、購入期限までにローンを通すために、急いで条件の悪いローン契約をしてはいけません。事前に準備をしておき、余裕を持って行うことが、マイホーム購入の最善の道です。

今回のまとめ

  • インターネットなどで自分の希望や条件に合ったローンを、自分で探すのがベストだが、物件の購入期限に注意する
  • 時間に余裕がなく、楽に手続きを行いたい人は提携ローンに任せる(ただし、より良い条件が他にある可能性を捨てなければならない)
  • 本ページは2017年12月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。

ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅱ種 佐々木 愛子

国内外の保険会社で8年以上営業、証券IFAを経験後、リーマンショック後の超低金利時代、リテール営業を中心に500世帯以上と契約を結ぶ。FPとして10代のうちから金融、経済について学ぶ大切さを訴え活動中。FP Cafe登録パートナー

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