50代のポートフォリオ 豊かな老後を送るための投資信託選び
執筆者:マネーコンサルタント|頼藤 太希
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- ためる・ふやす
- 人生100年時代、50代はまだまだ折り返し地点
- 国内株式と先進国・新興国の株式・債券の5資産に分散
- 低コストのインデックスファンドで組み合わせる
- 「中国」や「インド」への投資が魅力的 新興国株式型ファンド
- 投資初心者、忙しい人や面倒くさがりな人は「バランス型ファンド」がオススメ
- 【2.5万円】野村 インデックスファンド・外国債券
- 【2.5万円】SMT 新興国債券インデックス・オープン
- 【3万円】野村 インデックスファンド・TOPIX
- 【1万円】SMT グローバル株式インデックス・オープン
- 【1万円】SMT 新興国株式インデックス・オープン
人生100年時代、50代はまだまだ折り返し地点
今、注目を集めているキーワードに「人生100年時代」があります。
2016年の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳(厚生労働省調べ)。その10年前の2005年では男性78.56歳、女性85.52歳と、10年あたり2、3年のペースで寿命は伸びています。平均寿命だけでなく、健康寿命も伸びており、人が普通に100年生きる時代がすぐそこに来ています。
仮に寿命が80歳だとしても、50代はまだまだ元気に働けますし、運用面も30年近くできますので、安定した資産にお金を移すのは少し早いかもしれません。また、子供がいたとしても親元を離れ独立するタイミングで、子供にお金がかからなくなる時期ではないでしょうか?貯蓄にある程度余裕があれば、国際分散投資を徹底しつつ、やや積極的に運用を行いたいところです。
国内株式と先進国・新興国の株式・債券の5資産に分散
50代といえば、預金が、一定額ある方が多い傾向にあります。もし仮に預金が少なくても、子供が独立する時期なので、子供にかけてきたお金を預金に回すことができます。
そんな50代のポートフォリオですが、資産運用の王道は「国際分散投資」ですので、ポートフォリオの作り方・考え方は30代や40代とは変わりません。
ただし、今回提案するのは、50代の貯蓄傾向を踏まえ、リスクが低い資産である「国内債券」は含めず、国内株式と先進国・新興国の株式・債券の5資産に分散するポートフォリオにしました。
ただし、預金が一定額あるとはいえ、過度に積極的になるのは避けたいところですので、国内と国外の割合を3:7(国内:先進国:新興国=3:3.5:3.5)、債券と株式の割合は5:5としています。
低コストのインデックスファンドで組み合わせる
投資信託には主に「購入時手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」という3つのコストがあります。中でも投資信託を持っている間毎日かかる「信託報酬」は重要です。資産運用でリターンを考える際は、運用リターンから信託報酬を差し引いた「信託報酬控除後リターン」に注目するのがポイントです。ちなみに控除とは難しい日本語ですが、差し引くという意味です。
カンタンに言えば、「手数料を支払って手元に残る運用益はいくらなのか」を見る指標です。
先進国債券型は「野村 インデックスファンド・外国債券」、新興国債券型は「SMT 新興国債券インデックス・オープン」、国内株式型は「野村 インデックスファンド・TOPIX」、先進国株式型は「SMT グローバル株式インデックス・オープン」、新興国株式型は「SMT 新興国株式インデックス・オープン」を採用します。
先進国株式型と先進国債券型の投資信託を選ぶ際、「為替ヘッジ」があるかないかという点がありますが、為替ヘッジがなしのものをオススメします。為替変動も踏まえて分散投資を行うのが資産運用の鉄則です。すでに外貨預金やFX、外貨建て保険など外貨への投資をたくさん行っている人であれば、為替ヘッジありのものを選ぶと良いでしょう。
「中国」や「インド」への投資が魅力的 新興国株式型ファンド
信託報酬の観点から、新興国株式型は「SMT 新興国株式インデックス・オープン」を採用しましたが、「中国」や「インド」に投資する新興国株式型ファンドは面白いと思います。
理由としては、中国とインドは人口が13億人を超えており非常に多く、今後も増えていくと予想されているからです。国連経済社会局によれば、2024年頃までにはインドは中国を抜いて第1位になると推計されています。中国とインドはこれまで人口増大に伴い大きく経済が発展してきました。また、一人あたりのGDPも右肩上がりでまだまだ余力があり、今後も堅調に経済が発展していくことが見込まれます。
よって、新興国株式型は「SMT 新興国株式インデックス・オープン」に代えて、中国を選ぶ場合は「HSBC チャイナオープン」、インドを選ぶ場合は「イーストスプリング・インド株式オープン」を採用するのも一つの手です。ただし、どちらも信託報酬が2%近くある点に留意しておきましょう。
投資初心者、忙しい人や面倒くさがりな人は「バランス型ファンド」がオススメ
投資初心者、忙しい人や面倒くさがりな人は「バランス型ファンド」がオススメです。運用資産の中で自動的に配分調整してくれますので、自分で配分を考える必要がありません。
バランスファンドは、「野村 インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型」、もしくは「野村 インデックスファンド・海外5資産バランス」が低コストですし、良いと思います。
今回選んだ投資信託
新興国株式型
- ※ 基本のポートフォリオから「SMT新興国株式インデックス・オープン」に替えて下記2つを選んでみても面白いです。
バランス型
- ※ 本ページは2017年10月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。
お申込みに際しては、以下の留意点を必ずご確認ください。