米国のインフラ関連企業の中でも、設計・施行段階にあたる建設や改修、資材の生産、輸送などに関わる企業(インフラ・ビルダー)の株式に投資するアクティブファンドです。
米国インフラ整備の約半分が資金不足、トランプ大統領は1兆米ドルの投資を表明
米国では老朽化したインフラの整備が国家的な課題となっています。2017年に発表された全米土木業学会の報告では、高速道路の5分の1で塗装が劣化するなど深刻な状況が列挙されており、安全な水準に戻すためには今後10年間で約4兆5900億ドルの資金が必要であるとしています。一方、10年間の予想資金必要額のうち45%で資金の見通しが立っておらず、陸上輸送や電力などを中心に資金不足に陥っています(図1参照)。こうした状況を受け、トランプ米大統領は10年間の不足額の約半分にあたる1兆米ドル規模の巨額インフラ投資を表明しました。今後は米国のインフラ投資が拡大する可能性が高まっています。
(図1)今後10年間におけるインフラ整備資金必要額トップ5
出所:米国土木学会
- ※ 2016~2025年における予想資金調達額、不足額を合計した上位5分類を表示
国内最大の純資産、インフラ投資拡大による直接的な恩恵を受けやすいポートフォリオ
2017年3月末時点において、国内籍の米国インフラ関連株ファンド(注1)は8本あります。中でも、当シリーズの「米国インフラ・ビルダー株式ファンド(為替ヘッジなし)」の純資産額は294億円と最大の規模を誇ります。また、当ファンドのポートフォリオは、インフラ企業の中でも運営を担う電力会社やガス会社ではなく、「機械」、「建設・土木」といった設計や施工段階を担う企業の比重が高いことが特徴です(図2参照)。米国のインフラ投資拡大により、直接的な恩恵が享受できる企業に焦点を当てています。
- 注1 モーニングスターカテゴリー「国際株式・北米(為替ヘッジ有・無)」でファンド名にインフラを含むファンド
(図2)業種別ポートフォリオ分布
出所:「米国インフラ・ビルダー株式ファンド(為替ヘッジなし)」月報よりモーニングスター作成