ホーム>ためる・ふやす>安全性に配慮しながら円預金を上回る収益を目指す「合同運用指定金銭信託」

安全性に配慮しながら円預金を上回る収益を目指す「合同運用指定金銭信託」

銀行に預けるよりはお金を増やしたいけれど、積極的に投資してお金を減らすのは困る……。そんな方におすすめの金融商品に「合同運用指定金銭信託」があります。なんだか聞き慣れない名前と思われるかもしれませんが、合同運用指定金銭信託はリスクを抑えつつお金を増やすのに役立つ金融商品です。今回は、そんな合同運用指定金銭信託のしくみと、イオン銀行で取り扱う実績配当型合同運用指定金銭信託「イオンフィナンシャルサービス株式会社 第2号」を紹介します。

合同運用指定金銭信託をさらっとおさらい

合同運用指定金銭信託は、顧客から預かったお金を信託銀行などが管理・運用し、得られた収益を顧客に配分する金融商品です。「信託」とは資産を信頼できるところに託して管理・運用してもらうことをいいます。

合同運用指定金銭信託を、わかりやすく定期預金と比較したものが次の表です。

合同運用指定金銭信託と定期預金の違い

定期預金 合同運用指定金銭信託
金利/予定配当率 固定金利 事前に予定配当率を示し、
運用実績に応じて収益金が支払われる
中途解約 いつでも中途解約可能 原則中途解約不可
元本保証 保証あり 元本保証なし
ただし安全性に配慮した運用

定期預金は固定金利ですが、合同運用指定金銭信託では事前に予定配当率が示され、運用実績に応じて収益金が支払われます。
定期預金はいつでも中途解約ができるのに対し、合同運用指定金銭信託は原則として中途解約ができません。
そして、定期預金は元本保証がある一方、合同運用指定金銭信託には元本保証はありません。しかし、合同運用指定金銭信託の多くは価格や為替の変動を受けない商品で、安全性に配慮して運用されるため、投資信託や外貨預金などよりリスク・リターンが低い商品とされています。

合同運用指定金銭信託と投資信託・社債との違い

合同運用指定金銭信託は「投資信託」と似ていると思われた方もいるでしょう。
投資信託は、お客さまから集めたお金を運用会社が運用し、信託財産の管理を信託銀行が行っているのに対して、合同運用指定金銭信託はお客さまからお預かりしたお金を信託銀行などが管理・運用する商品です。また、投資信託は数多くの商品が証券会社や銀行等で購入できるのに対して、合同運用指定金銭信託は一部の限られた銀行、信託銀行でのみ購入できます。
加えて、合同運用指定金銭信託は投資信託と違って価格変動がないため(※1)値上がりを期待することはできませんが、運用成果の予想がしやすく、安全性に配慮した運用を行います。

また、安全性に配慮した運用というところで、企業が発行する債券(社債)をイメージする方もいるかもしれません。社債も、保有期間中に定期的に利子が受け取れ、満期になったらお金が戻ってきます。企業向けの貸付債権を運用対象とする金銭信託の場合、借入先の信用リスクが主なリスクであるため、社債と類似した商品といえますが、社債と比較した際のメリットとして、以下が挙げられます。

  • 比較的少額から購入可能
  • 証券口座の開設なしで購入可能
  • 価格変動がない(※1)

※1 実績配当型の金銭信託であり、元本および予定配当率を保証するものではありません。

イオンフィナンシャルサービス株式会社ってどんな会社?安全性は?

イオンフィナンシャルサービス株式会社は、日本を含むアジア11カ国・地域で事業を行う、小売業発の総合金融グループであり、日本の東証プライム市場に上場しています。イオングループの総合金融事業を手がけており、クレジットカード・電子マネー・銀行・保険・住宅ローンなどの金融サービスを一手に手がけています。

イオン銀行で取り扱う合同運用指定金銭信託「イオンフィナンシャルサービス株式会社 第2号」は、イオンフィナンシャルサービス株式会社への貸付債権等を裏付けとする「金銭信託受益権(※2)」等で運用することで、安全性に配慮しながら円預金を上回る収益を目指す「実績配当型合同運用指定金銭信託」と呼ばれる金銭信託です。

※2 信託銀行等に信託された資産の管理・運用にもとづき、元本の償還金や配当金等を受け取る権利

といっても、肝心の「イオンフィナンシャルサービス株式会社」に万一のことがあれば、お金を出した人が損してしまうかもしれません。
なお、安全性を確認するうえで指標となるイオンフィナンシャルサービス株式会社の企業格付けはA(安定的)(長期発行体格付)となっており、高い安全性の評価を得ています。

「利回りの賢人」と「イオンフィナンシャルサービス株式会社 第2号」との違いは?

「利回りの賢人」は、主としてA格以上の住宅ローン債権が主な投資対象ですが、「イオンフィナンシャルサービス株式会社 第2号」はイオンフィナンシャルサービスへの貸付債権等が主な投資対象となります。
申込金額はどちらも10万円以上1円単位で申し込むことができます。申込手数料は無料でイオン銀行店舗だけでなくインターネットバンキングからもお申込みが可能です。

また、「利回りの賢人」は信託期間が1・3・5年であるのに対し(※3)、「イオンフィナンシャルサービス株式会社 第2号」の信託期間は3年のみで、予定配当率は1口1,000万円以上なら年0.35%(税引後年0.278%)、1,000万円未満なら年0.30%(税引後年0.239%)と、1,000万円を境に予定配当率が二段階となっています。
なお、実績配当型の金銭信託であり、元本および予定配当率を保証するものではありません。

仮に、「イオンフィナンシャルサービス株式会社 第2号」を1,000万円購入した場合、予定配当率のとおりに運用が進めば、3年後に受け取れる配当金の合計は約83,000円(税引後・3年間合計)にもなります(※4)。

他の違いは以下の表でご確認ください。

イオンフィナンシャルサービス株式会社第2号 利回りの賢人
受託者 三菱UFJ信託銀行
運用対象 イオンフィナンシャルサービス株式会社への
貸付債権等を裏付けとする金銭信託受益権等
主としてA格以上が付与された住宅ローン債権等の金銭債権を裏付けとする金銭債権信託の信託受益権等
流動性補完 なし あり
信託期間 3年のみ・満期償還のみ 1年・3年・5年から選択(自動継続あり)(※3)

合同運用指定金銭信託は、安全性に配慮しながら円預金を上回る収益を目指す方におすすめの商品。3年間使わないお金があって、大きなリスクを取らずにお金を増やしたいという場合には、「イオンフィナンシャルサービス株式会社 第2号」を活用してみるのはいかがでしょうか。

今回のまとめ

  • 合同運用指定金銭信託は自分の資産を信託銀行などに託して、管理・運用してもらう金融商品
  • 合同運用指定金銭信託のリスク・リターンは円預金より高く、投資信託や外貨預金より低い。安全性に配慮しながら、円預金よりお金が増やせる
  • 「イオンフィナンシャルサービス株式会社 第2号」を1,000万円購入した場合、予定配当率のとおりに運用が進むと、3年後の収益は約83,000円(税引後・3年間合計)になる(※4)

※3 利回りの賢人2024年6月号は信託期間1年のみ募集いたします。
※4 本シミュレーション結果は概算ですので、実際にお受取りいただく配当金と異なる場合があります。

お申込みに際しては、以下の留意点を必ずご確認ください。

オススメ

ファイナンシャルプランナー(CFP) 高山 一恵

2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンを創業、10年間取締役を務め退任。その後、株式会社Money&Youの取締役へ就任。女性のための、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場『FP Cafe』を運営。全国で講演活動、多くのメディアで執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書は「やってみたらこんなにおトク!税制優遇のおいしいいただき方」(きんざい)、「税金を減らしてお金持ちになるすごい!方法」(河出書房新社)、「パートナーに左右されない自分軸足マネープラン」(日本法令)など多数。

mmag_000311