大学受験・入学費用はいくらかかる?どう準備する?
執筆者:ファイナンシャルプランナー(CFP)|黒須 かおり
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2020年も始まり、受験生とその家族にとっては受験ラストスパートの時期になりました。受験生本人にとって大事な時期ですが、それを支える家族にとっても大事な時期となります。来年受験を迎えるとき、子どもが安心して受験できるよう、受験に関する費用の準備についてお伝えします。
- ※ 2020年でセンター試験は終わり、2021年からは大学入学共通テストに移行される予定です。
現状で分かっている変更点としては、英語の試験が大きく変わることです。(記述式問題については、採点精度などの観点から導入が見送りとなりました。)
まだ不確定要素も多い大学入学共通テストですが、本記事は新テスト形式に則した内容にてご説明していきます。
受験料だけじゃない、意外とかかる受験に関するお金
受験にかかる費用は、試験そのものを受けるためにかかる費用と、その後の入学料、授業料などがあります。では実際に、受験そのものにはどのくらいの費用がかかるのか見てみましょう。
受験料(検定料)の目安
入試方法 | 受験料 |
---|---|
大学入学共通テスト*1 | 3教科以上:18,000円 |
2教科未満:12,000円 | |
国立大学・二次試験 | 17,000円*2 |
私立大学(医歯学部除く) | 30,000~60,000円*3 |
- *1 大学入学共通テストの受験料は、センター試験と同額の受験料となる方針ですが、未確定情報です。
- *2 センター試験受験料 独立行政法人大学入試センターより参照
- *3 二次試験、私立大学受験料は大学により異なります。
1校だけならそれほど大きな金額でなくても、複数校受験するとなると、まとまったお金が必要になります。私立大学を5校受験し、それぞれ受験料が6万かかった場合は30万円もかかります。
何校受ければ安心というものではなく、可能性が広がるのであれば一つでも多く受けさせたいと思うのが親心でははいでしょうか。しかし、計画を十分に練らずに受験すると、受験料だけでも大きな金額となりますので、子どもとしっかりと話し合って受ける学校は選ぶ必要があります。
受験にかかる費用は他にもあり、例えば試験会場までの交通費などです。地元の大学や自宅から通える範囲であれば問題ありませんが、遠方の大学を受験するとなると往復の交通費や宿泊費もかかってきます。
また、宿泊を伴う場合ですが、この時期は受験生の宿泊が多くなかなか予約が取れないことや、通常のときよりも値段が高くなっていることも予想されます。可能ならば、早い時期から予約をしておくといいでしょう。
遠方でなくても、当日の朝は何が起こるか分かりませんので、会場近くに宿泊することもオススメです。実際に、筆者の子どもの受験時は、当日の朝、電車の事故により復旧まで2時間かかるというトラブルがありました。試験会場の近くに宿泊していたため問題ありませんでしたが、この時ほど、宿泊していて良かったと思ったことはありません。受験する全校とまではいかなくても、本命の受験の時は宿泊を考えても良いのではないでしょうか。
入学費用はいくらかかる?
めでたく合格が決まると、今度は入学金や授業料などを支払わなくてはなりません。
これらは、国立か私立なのか、また学部により異なります。
入学料・授業料の平均
学校種別 | 入学料 | 授業料(年額) | |
---|---|---|---|
国立大学(昼間部) | 地域内 | 地域外 | 538,633円 |
230,347円 | 393,618円 | ||
文化系学部 | 229,997円 | 785,581円 | |
理科系学部 | 254,309円 | 1,105,616円 | |
医歯系学部 | 1,073,083円 | 2,867,802円 | |
その他学部 | 258,747円 | 958,445円 |
- ※ 文部科学省:平成30年度学生納付金調査結果より
- ※ 文部科学省:私立大学等の平成30年度入学者に係る学生納付金等調査結果について
このように、入学金や授業料だけでも大きな金額が必要となります。また、大学によってはこれに加えて施設設備費もかかってきます。
受験・入学に関する費用は、事前に準備が必要
大学に進学するには、さまざまなお金がかかることが分かったと思います。はっきりとした志望校が決まっていない場合でも、おおよその受験校数、交通費、宿泊費などを計画しておくと良いでしょう。1年間あれば、逆算して毎月積み立てておく金額が分かります。コツコツと預貯金で積み立てして準備をしましょう。
また、今年受験を迎えるけど、あらかじめ準備をしていなかったという方は、教育ローンという手段もあります。ご自身の状況に合わせて、受験・入学費用を準備しておきましょう。
受験費用を賢く準備するなら、イオン銀行がオススメ
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また、イオン銀行の教育ローンは入学金、授業料の他にも受験費用、宿泊費、交通費など幅広く使うことができます。借入金額も10万円からと少額でも借りることができ、受験にかかる費用が準備できなかった方にとっては、緊急で受験費用の準備ができます。
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今回のまとめ
- 大学受験にかかる費用は、受験料・入学費用だけでなく交通費、宿泊費などもかかる
- 複数の大学を受験する場合、受験料だけでも大きな費用がかかるため事前の準備が必要
- 受験にかかる費用を準備するためには、満期日を決めた積立式定期預金がオススメ
- 受験にかかる費用が準備できなかったときは、教育ローンを上手に使おう
- ※ 本ページは2020年2月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。