<みんなの平均>自粛生活で増えた生活費が大変!どんな節約をしてる?
執筆者:ファイナンシャルプランナー(CFP)|黒須 かおり
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新型コロナウイルスの影響で収入が大幅に減ってしまった人もいるのではないでしょうか。その上、自粛生活やテレワークの影響で支出が増えてしまいさらに家計に大きな影響を与えています。そんな増えてしまった家計を無理なく見直せる節約術をお伝えします。
我が家だけじゃない、新型コロナウイルスの影響で家計を圧迫
緊急事態宣言が明けても、学校は短縮授業や分散登校など家にいる機会もまだまだ多そうです。また、子どもだけでなく、新型コロナウイルスの影響がきっかけでテレワークを導入した企業でも引き続きテレワークを推進する企業もあります。
自宅にいる人数も時間も増えると、生活にかかる支出はどうしても増えてしまいます。
LINE Pay株式会社の家計簿・資産管理サービス「LINE家計簿」が、2020年4月に行った新型コロナウイルスの影響による家計の支出状況についてのアンケート結果によると、支出の変化について「増えた」と答えた人が37%、「今後も増えそう」と答えた人が8%で45%の家庭は新型コロナウイルスの影響で支出が増えた、もしくは増えそうと思っていることがわかります。
新型コロナウイルスによる影響で、支出の変化はありましたか?
さらに増えた支出の内訳を見てみると、食費が最も多く、水道光熱費、日用品の購入と続きます、食費は1日3回食事を作ればその分費用もかかりますし、自粛期間中にお菓子作りやパン作り、カレーのナン作りに挑戦する人も増えたようです。一時期スーパーマーケットでも小麦粉が品切れ状態になっていたのはその影響が大きいようです。
また、毎回食事を作ることを負担に感じデリバリーやテイクアウトなどの利用も増えたこと等も食費の増加の理由の一つのようです。さらに、食事やお菓子作り、パン作りなどの水道料金や電気やガス代なども分増えてしまいます。
テレワークにより家族との時間や自分の時間が増えたことは嬉しい反面、生活にかかる費用が増えてしまい、家計管理や節約を意識するようになった人も多いようです。
新型コロナウイルスによる影響で、どのような支出が増えましたか?(複数回答)
増えた支出を減らすために「無駄な買物を減らす」と回答した人が6割
先程のアンケートでも、増えてしまった支出を見直すために、無駄な買物を減らすという人が6割以上もいます。自粛生活や、テレワークなどで無駄使いをしてしまったと思っている人がそれだけ多いということでしょう。
最近実施している節約があれば教えてください(複数回答)
筆者のまわりではお菓子やジュース代が増えたとよく聞きます。会社で仕事をしているときは、お菓子を食べることはあまりないでしょうが、家で仕事をしていると、ついついお菓子に手が伸びてしまうのかもしれませんね。さらに、不安が募ると今必要でないものまで買物をしてしまいがちです。いつか使うから今買っておいてもいいいう思いが無駄使いにつながっている心理でもあります。
そういった無駄な買物を減らすだけでも支出はコントロールできるようになります。
ではどのように無駄な買物を減らすのか、5つのテクニックをお伝えします。
無理なく無駄な買物を減らす5つのテクニック
テクニック1:家族みんなで何に使っているのか共有する
無駄な買物を減らすには1人の力ではできません。家族みんなで協力し合います。毎月いくら使っているのか、食費はどのくらいなのか、家族と共有しておくといいでしょう。子どもにお金の話をするのはどうかと考える人もいるかもしれませんが、子どもだからこそきちんと生活するためにどのくらいのお金がかかっているのか知っておいた方がいいと思います。
毎月の予算の中でやりくりすることを子どもと一緒にやると、面白がって協力してくれるかもしれません。自分だけではなく、家族みんなで節約するという意識を共有することも大切なのです。
テクニック2:冷蔵庫の中身や在庫の確認をする
冷蔵庫にある物や在庫としてストックしてあるものをきちんと把握していないと、あるかどうかわからないのでとりあえず買っておこうとなってしまいます。
まだあるのに買ってしまったり、使い切らないうちに次々と買ってしまったりすると、使いきれず処分することになってしまってはお金も食材も無駄になります。ですから買物に行く前に、献立を考えストックしてある食材などを確認してから行くようにしましょう。
献立を決めてから買物に行くと、余計なものは買わずに済むので買物代が節約できます。ただし、気をつけて欲しいのはスーパーをハシゴすることです。ハシゴをすると他のものまで買ってしまう危険性があるのです。節約するために行ったのにもかかわらず、余計なお金を使ってしまっては意味がなくなってしまいます。
テクニック3:買う前にレンタルで試してみる
自宅にいると運動不足になるのでダイエット器具や、フィットネス用品を購入した人もいるかもしれませんが、買う前にレンタルできるものはレンタルして試してから買うことをお勧めします。最初は一生懸命使っていても、時間と共に使わなくなってしまうことも多いダイエット器具などは買って後悔しないためにもレンタルで試してみましょう。
テクニック4:ネット通信量・スマホの料金プランを見直す
節約の定番は固定費を見直すことです。自宅などで仕事をするようになると、自宅のWi-Fiやスマホの通信量が以前に比べ大きく変化している場合は、料金プランを見直すと良いでしょう。大手の携帯電話会社ではデータの通信量によって段階的にプラン設定があるため、通信量の見直し効果が期待できます。
また、テレビ会議をスマホの通信で行っている場合は工事のいらないWi-Fiを導入することでスマホの料金プランを見直すこともできます。
テクニック5:ベランダ菜園をしてみる
家にいる時間を少しでも楽しみながら節約するためにベランダやお庭で野菜を作ってみましょう。野菜は収穫して終わりではなく、長い期間楽しむことができます。ホームセンターなどでプランターと土を買って好きな野菜の苗や種を植えます。根が張りやすいように少し大きめのプランターを用意するといいでしょう。プランターは日当たりや風通しの良い場所においておくとたくさん収穫することができます。
自宅で栽培した新鮮野菜を料理に加えることで食費を削減することができます。
節約で大事なことは、楽しみながらやることです。辛いだけで効果があまりないと継続することが難しくなります。ほんの少し工夫することで無駄な支出を減らし生活費の緩和に役立ててください。
今回のまとめ
- 増えた生活費の内訳を見てみると、食費が最も多く、水道光熱費、日用品の購入
- 支出を減らすために「無駄な買物を減らす」と回答した人が6割
- 無駄な買物を減らすには家族で一緒に考える
- 食費を減らすには冷蔵庫のなかを確認する
- 将来使わないかもしれないものは買わずにレンタルする
- ネット通信費・スマホのプラン変更を検討する
- 家庭菜園で楽しみながら野菜を作る
- ※ 本ページは2020年8月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。