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投資資産の売り時はいつ?

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本稿のタイトルを見てクリックされた方は、投資をすでに開始されている方がほとんどでしょう。読者の中には、ようやく重い腰を上げて積立投資を始めた方もいるのではないでしょうか。

実は投資するタイミングと同じくらい資産を売却(解約)するタイミングは難しいものです。
今回は利益確定のベストタイミングはいつなのか、一緒に考えていきたいと思います。

タイミングを考えず「定期的」に行うことは心理的に楽で合理的

毎月定期的に、一定金額ずつ金融商品を購入していく投資の方法を積立投資といいます。毎月、定期的に積み立てるというのは、投資タイミングを考えずにできるので心理的な負担を軽減することができます。

金融商品の価格は日々動いていますから、タイミングをとらえて安いときに買って高いときに売れば儲けることができるでしょう。でも、今その金融商品が安いか高いかを予測するのはプロでも困難です。
どのタイミングで購入すべきかは難しいのです。売却する場合も同様です。

毎月一定額を積み立てる方法のことを「ドル・コスト平均法」と言いますが、金融商品の価格は日々上がったり下がったりしますので、金融商品の価格が安いときにたくさん購入し、逆に価格が高いときには少ししか購入しないことになります。その結果、一般的に平均購入単価を下げることができるといわれています。平均購入単価が下がれば、価格が上がった際に利益を得やすくなります。

この考えを、資産を売却するタイミングでも活用するのが良いと思います。
売却するときも複数回に分けて売却することで売却価格も値動きのリスクを抑えることができます。

いつの段階でどれくらい売却すればよい?

売却の回数については、一度に売却するのではなく、複数回に分けて売却するほうがよいとお話しましたが、そもそもいつの段階でどれくらい売却すればよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

賢く売却するためには次のタイミングを意識することが大切です。
1つ目は「ライフイベントが発生したとき」、2つ目は「目標金額に達したとき」です。

ベストタイミング(1) ライフイベントが発生したとき

1つ目は、ライフイベントが発生したときです。人生には結婚、出産、住宅購入、車の購入、子どもの学校入学、親の介護、転職・退職、自分の介護など、さまざまなライフイベントが発生します。
これらのライフイベントでは、まとまったお金が必要になるケースが多いので、そのつど、かかる費用分だけ資産の一部を売却して活用するとよいでしょう。

大きな利益が出ているときほど、一気に売却して利益を手にしたいと思ってしまうものですが、手元にお金があると無駄遣いしてしまう原因にもなります。そのような無駄遣いを避けるために、ライフイベントのときだけ解約すると決めて投資するのもひとつでしょう。

ベストタイミング(2) 目標金額に達したとき

2つ目は、目標金額に達したときですが、例えば、「100万円利益が出たら売却する」、「投資資産が20%上昇したら売却する」という具合にあらかじめ目標を決め、目標に到達したら売却するという方法です。
金額の節目を設けることで売却するタイミングを意識することができるので、投資の意欲も途切れないで済みます。

人間は欲深い生き物です。その瞬間になれば、もっと利益が出るかもしれないと悪魔のささやきが聞こえます。「もう少し待てば高く売れる」などと思っているうちに、タイミングを失います。
欲に囚われないためにもあらかじめ目標を定めておくのは効果があります。

下落しても慌てて解約せず淡々と続けるのが、積立投資のコツ

お金を増やすために投資を始めたのに、相場が下落して損をしていると不安になる方が多いことでしょう。
でもご安心ください。下落し続ける相場はありません。未来をはっきり断言することはできませんが、これは歴史が証明しています。

株式市場では、おおよそ5年から10年の周期で、大きく下落するタイミングがあります。
例えば、日本のバブル崩壊(1990年)、阪神淡路大震災(1995年)、アジア通貨危機(1997年)、ロシア危機(1998年)、ITバブルの崩壊(2000年)、リーマンショック(2008年)、東日本大震災(2011年)、チャイナショック(2015年)などです。
もしかしたら、聞いたことのある名前もあるかもしれません。

しかし、これらの株価下落によって、株式市場は再起不能になってしまったでしょうか。そんなことは決してありません。一時的には下落するかもしれませんが、その後で改めて上昇しているのです。

2009年4月1日の日経平均株価は約8,350円でした。それが2019年4月1日には約21,500円と、2倍以上になっているのです。「下落し続ける相場はない」ということを、おわかりいただけるのではないかと思います。

市場が上昇していても下落していても、積立投資は淡々と継続するのが大事なのです。長い目で見ていきましょう。

外貨積立、投信積立、つみたてNISA、ロボアドなど、積立てで始めたものを売却・解約するタイミングを考える際は、今回お伝えしたタイミングを参考にしていただければと思います。

今回のまとめ

  • 投資タイミングと同じくらい資産を売却(解約)するタイミングは難しい
  • タイミングを考えず「定期的」に行うことは心理的に楽で合理的
  • 売却するときも複数回に分けて売却することで売却価格も値動きのリスクを抑え、リターン(利益)を安定させることができる
  • 賢く売却するためには「ライフイベントが発生したとき」と「目標金額に達したとき」を意識する
  • 下落しても慌てて解約せず淡々と続けるのが、積立投資のコツ

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  • 本ページは2019年6月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。

マネーコンサルタント 頼藤 太希

慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性のための、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場『FP Cafe』を運営。メディアなどで投資に関するコラム執筆、書籍の監修、講演など日本人のマネーリテラシー向上に努めている。著書は「やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方」(きんざい)、「投資信託 勝ちたいならこの7本!」(河出書房新社)など多数。日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャルプランナー(AFP)。

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