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【必見!】フラット35Sご利用の方へ、知っておきたい2020年の金利優遇終了について

住宅ローンでフラット35Sにて優遇金利が適用されている方、今の金利優遇はいつまで続くかご存知でしょうか?実はこのたび終了となる制度がありますので、ご自身の住宅ローンが該当していないかどうかを確かめ、該当していれば新たなお借換えを検討すべきタイミングになります。具体的に見て行きましょう。

  • フラット35Sとは
    フラット35の技術基準に加え、耐震性、省エネルギー性などに優れた住宅を取得する場合に、一定期間フラット35の金利を引き下げてくれるのが「フラット35S」です。

2020年で優遇が終わるのは次の2つの優遇対策です。

①2010年2月15日〜2010年12月30日にフラット35S、フラット35S(中古タイプ)にてローンを組まれた方

基準金利から一律-1.0%の優遇措置(明日の安心と成長のための緊急経済対策)が、ローン契約から10年を迎える2020年2月15日以降、優遇措置が終了します。(※20年金利引き下げタイプは、11年目からは-0.3%の優遇となります。)2010年当時の金利は現在の金利と比べると割高になりますので、お借換え検討が有効になります。

②2015年2月9日〜2016年1月29日にフラット35S(金利Bプラン)にてローンを組まれた方

当時-0.3%の優遇金利からさらに-0.6%の優遇措置(地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策)が、ローン契約から5年を迎える2020年2月9日以降、-0.6%の優遇が終了します。2015年当時、金利は低めではありましたが、現在はさらに低金利です。他に良いお借換えができないかどうか、比較検討してみることをオススメします。

今回の優遇措置終了に伴い、前述の①と②でどのような影響があるのか検証してみましょう。

  1. ①のモデルケース

    前述のフラット35S、フラット35S(中古タイプ)に該当する場合

    本来の金利2.6%に戻り、適用金利が優遇された1.6%から実質的に金利が1.0%上がります。

    例)住宅ローン残高2,000万円、残りのお借入れ期間25年の場合

    金利1.0%上昇を支払い月額の差を単純計算すると、月々の支払いは80,930円から90,733円になり、月々の支払いは約1万円上がる可能性があります。

    一方で現在のフラット35の最低金利は1.27%ですので、住宅ローン残高2,000万円をこの金利で計算すると月々の支払いは77,844円となります。このタイミングでお借換えを実行すれば、月々約12,900円の差がつき、残り25年の総額で約387万円もの差が付くことになります。

  2. ②のモデルケース

    上記②フラット35S(金利Bプラン)に該当するケース

    当時の金利1.37%に戻り、適用金利が優遇された0.77%から実質的に金利が0.6%上がることになります。

    例)住宅ローン残高2,000万円、残りのお借入れ期間30年の場合

    金利0.6%上昇を支払い月額の差を単純に計算すると、月々の支払いは62,236円から67,783円になり月々の支払いは約5,500円上がる可能性があります。

    一方で、現在のフラット35の最低金利1.27%で、住宅ローン残高2,000万円に対する月々の支払いは66,838円です。お借換えをした場合、月々の差は945円とわずかな差ですが、30年続くと総額で約34万円の差がつく可能性があります。

住宅費というのは「固定費」にあたり、月々の支払額は少しの差に思えても家計に影響し、大きな差に繋がりますので、必ず全体の金額で比較してみてくださいね。

今回のまとめ

  • 2020年2月以降、フラット35Sの金利優遇期間が終了する。
  • このタイミングで、フラット35へのお借換え検討が最適。
  • 本ページは2020年2月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。

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ファイナンシャルプランナー 岡崎 あゆみ

中立的な金融教育機関にて約10年間、講師として登壇中。年間の講演回数は200回以上。また乗合保険代理店での保険の見直し相談経験も。経済や資産運用について身近に感じられるよう、受講生の立場に立ってわかりやすく親しみやすい伝え方を心がけ、講演、執筆を行っている。

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