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意外とかかる?引っ越しでかかる費用はいくら?

転勤、結婚、出産など、住む場所を変える機会は人生に何度かおとずれます。さらに、賃貸住宅の場合は更新時期が引っ越しのきっかけにもなるでしょう。今回は、引っ越しにかかる費用と準備について解説します。

引っ越しでかかる項目と費用の洗い出し

では、実際に引っ越しをするときにはどのような費用がかかるのでしょうか。
移動距離100Km程度で、作業時間8時間以内であれば、運賃の料金の目安は以下の通りです。

単身世帯
部屋:1階、1K~1DK
運転手1名、作業補助1名
2tトラック1台
5万~6万円
家族世帯
部屋:1階、2DK~3DK
運転手1名、作業補助2~3名
4tトラック1台
10万~12万円

(国土交通省関東運輸局HPより抜粋)

引っ越し料金は、「基本運賃」「実費」の他、「オプション料金」がかかります。

基本運賃
  • 国土交通省の各運輸局が定めている金額をもとに設定される
  • 荷物量×距離で計算するため、業者間のちがいは少ない
  • 繁忙期、土日祝日、時間帯、で割増しになる場合も
  • 節約をするなら、閑散期の平日、さらに時間指定なし
実費
  • 作業員の人件費
  • トラック代
  • 交通費
  • 梱包資材費など
オプション
  • 荷造り・荷解きサービス
  • エアコンの移設
  • ピアノ搬送
  • 不用品の処分
  • 車・バイクの輸送
業者ごとに料金設定が大きく違うポイント

この他にかかるものは、原状回復費用や家具などの買い替え費用です。

退去時の原状回復費用 約5万円~
家電や家具の買い替え 約5万円~
ご近所へのご挨拶 約1万円~
賃貸の場合は敷金礼金、保証料など 約30万円~

また、引越しのタイミングによってかかる費用があります。

インターネットの切り替え 引っ越しによって解約をする時、違約金が必要なことがあります。また、引っ越し時期によってうまく切り替えることができず、二重に払うことも。
電気・ガス・水道の料金 引っ越し先へ入居する時期によってうまく切り替えることができず、二重に払うことも。解約忘れをすると、ずっと口座から引落とされ続けることになるので注意が必要。
賃貸住宅の二重家賃 退去を申し出てから1ヶ月分の家賃は支払う契約もあります。その場合、退去の1ヶ月以上前に退去申告しないと、住んでいないのに家賃を払うことに。

引っ越しをする時期や距離、世帯の状況にもよりますが、全て合計すると50万円以上はかかることが多いでしょう。引っ越し業者は複数の見積もりをとって比較検討し、最も納得できるところで決めることが賢い方法です。

転勤や結婚などによる引っ越しは前もって予定していることが多いので、早めに準備をしておくことができます。しかし、急に引っ越しをすることになり、貯蓄がないと言うことにならないように事前の備えが必要ですね。

緊急時のために貯蓄をしておこう

引っ越しに限らず、急な出費が発生したとき、どうにかして費用の用意をしなくてはなりません。
カードローンやキャッシングなど方法は様々ですが、金利が低くて手軽でも、借金には変わりありません。緊急時に本当に役にたつのは、日ごろから貯めておいた貯蓄です。月収の6カ月分程度はすぐに使えるお金として準備しておきたいですね。貯蓄のできる計画性があれば、急な引っ越しだけではなく、アクシデントやトラブルにもしっかり対応できるでしょう。

今回のまとめ

  • 引っ越し費用は複数の業者から見積もりをとる
  • 緊急時の予備資金のために、貯蓄は月収の半年分
  • 本ページは2018年3月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。

ファイナンシャルプランナー(AFP) タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録FPパートナー

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