<みんなの平均>新入社員のボーナス事情。みんないくらもらっていて、何に使ってる?

2021.8.23 (最終更新日:2025.6.30)

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【この記事を読んでわかること】

  • 新入社員に夏のボーナスを支給している企業は77.5%。ボーナスがない会社もある
  • 新入社員の夏のボーナスの平均額は、大学卒で9万4,112円、高校卒で7万5,076円
  • ボーナスの散財はNG。自分へのご褒美だけでなく、先取り貯蓄や自己投資、金融資産への投資にも振り向けることで、将来に役立つ有意義な使い方ができる

この春晴れて新社会人となったみなさん。4月に新入社員として入社し、働く楽しさ、大変さ、やりがい…いろいろなことを感じていることと思います。そんな新入社員が次に気になるのは、ボーナスのことではないでしょうか。「そもそもボーナスはもらえるの?」「みんないくらもらっているの?」特に初年度はちょっと聞きづらい新入社員のボーナス事情、データを元にご紹介します。

ボーナスは「必ずある」とは限らない

ボーナスは、毎月決まって支払われる給与とは別に支払われる一時金です。賞与、特別手当などと呼ばれることもあります。会社によってルールはさまざまですが、夏のボーナスは6月下旬から7月上旬、冬のボーナスは12月に支給されることが一般的です。
公務員は夏が6月30日、冬が12月10日と定められています。(期末手当・勤勉手当と呼ばれます。)

最も会社員の場合、ボーナスが必ず支給されるとは限りません。ボーナスを支払うことを義務付ける法律はないためです。ボーナスが支給されるかどうかは、会社の考え方や業績などによります。「令和4年就労条件総合調査」(厚生労働省)によると、賞与制度がある企業の割合は87.9%。そのうち、賞与を支給した企業が92.8%、賞与を支給しなかった企業が6.5%となっています。ボーナスが支給されない会社は少数派とはいえ、存在することは押さえておきましょう。

新入社員の夏のボーナスは寸志が一般的

では、新入社員は夏のボーナスをもらえるのでしょうか。
産労総合研究所「2024年度 決定初任給調査」によると、新卒入社者に対して何らかの夏季賞与を支給している企業は77.5%。逆に「夏季賞与は支給しない」と回答している企業は12.2%となっています。

新卒入社者の夏季賞与・一時金の支給状況

(単位:%、( )内は社数)

規模・産業合計何らかの夏季賞与を支給する支給方法(支給する=100)夏季賞与は支給しないその他無回答
一定額(寸志等)を支給在籍期間の日割計算で支給日割以外の一定割合で支給日割+一定割合または一定額その他無回答
調査計100.0(369)77.565.718.210.52.11.02.412.21.68.7
2023年度調査100.0(360)86.164.518.712.31.01.02.68.90.64.4
1,000人以上100.0(61)86.958.532.17.51.99.81.61.6
300~999人100.0(117)82.972.213.49.31.04.112.05.1
299人以下100.0(191)71.264.016.212.53.72.21.513.12.613.1
製造業100.0(123)87.870.420.44.62.81.96.51.64.1
非製造業100.0(246)72.462.916.914.01.71.72.815.01.611.0

株式会社 産労総合研究所「2024年度 決定初任給調査(2024年7月5日更新)

夏のボーナスは、多くの企業で新入社員にも支給されていることがわかります。また、こちらの調査においては1,000人以上規模の企業が最も支給率が高くなっていることがわかります。また、夏のボーナスの支給方法は「一定額(寸志等)を支給」が65.7%と、最も多くなっています。

また、夏季賞与・一時金の支給金額は、大学卒の平均が9万4,112円、高校卒の平均が7万5,076円となっています。

夏季賞与・一時金の支給金額(何らかの夏季賞与・一時金を支給する企業)

(単位:円、()内は社数)

学歴・規模・産業平均
支給基準別支給金額
一定額(寸志等)を支給
在籍期間の日割計算で支給日割以外の一定割合で支給日割+一定割合または一定額
【大学卒】
調査計
94,112(179)79,682121,030158,22150,000
2023年度調査96,732(202)81,181122,066155,277
1,000人以上95,557(37)71,908126,697162,679
300~999人102,802(65)93,047133,906146,310
299人以下86,083(77)70,860101,226162,83950,000
製造業92,806(70)78,903133,802193,33350,000
非製造業94,952(109)80,227112,014151,199
【高校卒】
調査計
75,076(136)67,713101,645121,70820,000
2023年度調査79,909(150)67,64796,633132,005
1,000人以上78,452(27)65,060109,282117,083
300~999人84,222(49)80,735111,39137,000
299人以下66,087(60)57,42671,225134,47020,000
製造業76,480(66)67,138105,541202,00030,000
非製造業73,751(70)68,27896,77698,76810,000

株式会社 産労総合研究所「2024年度 決定初任給調査(2024年7月5日更新)」

ボーナスといえば、「給与の○カ月分」などと報じられることもよくあります。それを期待していた方には、ちょっと残念に感じられるかもしれません。
でも、考えてみてください。夏のボーナスの金額の算定期間は、新入社員のみなさんが入社する前からスタートしているものです。それに、新入社員1年目、それも最初の数カ月ほどで会社に貢献するほどの成果を挙げている方はほとんどいないでしょう。ですから、1年目の夏のボーナスについては「寸志」がもらえるだけでもありがたいものなのです。

逆に、冬のボーナスの金額の算定期間には、新入社員のみなさんもフルに含まれます。結果を出せば、会社もそれに応える冬のボーナスを支給してくれるはずです。もちろん、会社全体の業績が悪ければ、本人がどんなに結果を出してもボーナスが出ないこともあります。

みんなはボーナスを何に使っている?

ボーナスが入ったら、みなさんはどう使いますか?
転職サービスdodaが2024年に行った「ボーナスの使い道ランキング【最新版】」によると、20代のボーナスの使い道で最も多かったのは、「旅行・レジャー」が42.5%となっています。また、「すべて貯金・預金にあてた」と答えた方は12.7%で、ほかの年代と比べて最も多い結果でした。新入社員として初めてもらうボーナスは一度きりのものですから、両親に感謝のプレゼントをしたり、記念になるご褒美を買ったりするのもいいかもしれません。

しかし、「自分へのご褒美だから」などといって、ボーナスを全額散財してしまうのはNGです。そう考える方は、もしかしたらお金が貯められない方かもしれません。お金が貯められていないと、不意の出費があったときに困ってしまいます。ですから、普段から貯蓄をするのはもちろん、ボーナスでも計画的にお金を貯めながら、ご褒美にもお金を使います。

筆者がおすすめするのは、ボーナスの黄金比率「4:3:2:1」を守ってお金を使うことです。貰ったボーナスを黄金比率に分けて使うことで、ストレスなくお金を貯めることができます。具体的には、次のとおりです。

  • 4…貯蓄(定期預貯金・普通預貯金など)
  • 3…自分へのご褒美(無理に使わなくてもOK)
  • 2…自己投資(スキルを磨く、本を読むなど)
  • 1…金融資産への投資(NISA・iDeCoを活用した投信積立の資金へ回す)
  • 金融資産への投資については、状況によって損失が出ることもあります。

たとえば、夏のボーナスが10万円もらえたとしたら、4万円を貯蓄したうえで、3万円までは自分のご褒美に使ってOK。そして2万円は将来のために自己投資を行い、1万円は金融資産へ投資を行う、という具合です。
冬のボーナスが30万円に増えたら、同じ割合を使って、12万円貯蓄、9万円ご褒美、6万円自己投資、3万円金融資産への投資…というように、各段階の金額を増やします。

この黄金比率は目安なので、個人の状況に合わせて多少変更しても結構です。若いうちは貯蓄残高が少ない人が多いので、貯蓄は4割〜5割を確保して欲しいところです。
そもそも「ご褒美はそんなにいらないので、お金を増やしていきたい」というのであれば、金融資産への投資を増やしてもいいでしょう。

大事なのは、予算を決めることです。予算内でお金を使うわけなので、ご褒美に使っても罪悪感はなくなります。
このようにメリハリをつけることで、ご褒美を手に入れながら、貯蓄や投資も進めることができます。

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ボーナスのNGな使い方は?「4:3:2:1の法則」でボーナスを仕分けるのが賢い使い方の秘訣

貯蓄は「先取り貯蓄」が鉄則!

ボーナスなど、まとまったお金が入ってくると、誰でも嬉しいもの。それだけに、つい浪費しがちになるのも事実です。しかし、そこで浪費してしまうようでは、お金はなかなか貯まっていきません。

ボーナスでも、普段の貯蓄でも、お金を貯めるときには「先取り貯蓄」をすることが大切です。先取り貯蓄は、お金が入ってきたら、先に貯蓄分を取り分ける貯蓄の方法です。

お金を先に使い、残ったら貯めるという「後から貯蓄」では、お金が残らなかったときに貯蓄ができません。人間は意志が弱い生き物ですから「今月は貯まらなかったけど仕方ない」などとなって、そのままずるずると貯められなくなってしまいます。
しかし、先取り貯蓄で先に貯蓄分を取り分けておけば、あとは残ったお金だけで生活するだけでお金は着実に貯められます。せっかくのボーナスですから、将来に役立つ有意義な使い方をしましょう。

  • 本ページは2025年5月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。

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頼藤 太希

経済評論家・マネーコンサルタント

(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。早稲田大学オープンカレッジ講師。ファイナンシャルプランナー三田会代表。日経CNBCコメンテーター。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に創業し現職。日本テレビ「カズレーザーと学ぶ。」(※現在は放送終了)、フジテレビ「サン!シャイン」、BSテレ東「NIKKEI NEWS NEXT」などテレビ・ラジオ出演多数。主な著書に『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)など、書籍110冊超、累計200万部。日本年金学会会員。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級FP技能士。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)。宅地建物取引士。日本アクチュアリー会研究会員。X(@yorifujitaiki)

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