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家計管理、教育費、将来への備え、日々の節約──。
お金の悩みは人それぞれですが「みんなはどう考えているんだろう?」と気になることも多いのではないでしょうか。
この企画では、暮らしの中でお金と向き合っている方に、等身大の体験や考え方をお話しいただきます。
こんにちは!時短節約家のくぅちゃん(@megumi.nakano)です。
私が節約をはじめたのは、子どもの将来のためにお金を準備したいと思ったからでした。
「この生活、いつまで続くんだろう?」
私は30代前半から本格的に節約と家計管理をはじめました。
家計簿をつけて、固定費を見直して、食費も工夫する。この家計管理をはじめたことで、月8〜9万円かかっていた食費を半分以下まで抑えることができました。
周りからは「すごいね」と言われるようになったものの、私自身は安心できませんでした。
節約の成果も少しずつ出ていましたが、心のどこかにずっと不安がある。
それは、「この生活はいつまで続くんだろう?」という不安。
支出を減らすにも限界があります。
子どもが成長すれば食費は増えるし、教育費もかかる。
さらに最近は物価高やインフレの影響もあり、節約だけで乗り切れるのだろうかと考えることが増えました。
先の見えない節約は、不安がつきまといます。
そんな私が変わるきっかけになったのは、「いつ、何に、どれくらいお金が必要なのか」
を具体的に考えはじめたことでした。
まず取り組んだのが教育費。節約しようと思ったきっかけが子どものことを思ってだったから。
わが家では、当時「高校卒業時点で教育資金を600万円準備すること」を1つの目標にしました。
もちろん、その600万円をすべてこれから貯めるわけではありません。
まず、お祝いでいただいたお金や児童手当、学資保険など、すでに準備できているお金を書き出してみました。
すると、これから実際に準備しなければいけない金額が見えてきました。
さらに、その金額を高校卒業までの残り年数で割ってみると、「毎月あといくら積み立てればいいのか」がわかったのです。
600万円という大きな数字を見ていたときは不安でしたが、毎月の積立額に分解すると急に現実的に感じられました。
この経験を通して気づいたことがあります。
私が不安だったのは、お金が足りないことではありませんでした。
先が見えていなかったことです。
当時の私は、「教育費が心配」「老後資金も必要」「物価も上がっている」と、将来への不安をたくさん抱えていました。
でも、よく考えてみると、そのどれもが漠然としたもの。
教育費はいくら必要なのか。
いつまでに準備すればいいのか。
老後にはどれくらいのお金が必要なのか。
実は具体的な数字を把握していなかったのです。
わからないものは、大きく見えます。
暗い部屋に置かれた物が実際より大きく感じるように、正体のわからない不安もまた、必要以上に膨らんでいきます。
だから私は、「もっと節約しなきゃ」「もっと貯めなきゃ」と焦っていました。
でも、教育費を計算し、目標額を決め、毎月必要な積立額を出してみると、不思議と気持ちが落ち着きました。
不安が消えたわけではありません。
ただ、向き合えるものに変わったのです。
ゴールがわからないまま走り続けるのは苦しいもの。
けれど、目的地と現在地が見えれば、あとどれくらい進めばいいのかがわかります。
漠然とした不安は、「何とかしなきゃ」という焦りから、「こう準備していこう」という課題へと変わりました。
それが、私にとって大きな転機だったように思います。
教育費を具体化できたことで、老後資金に対する考え方も変わりました。
以前は「老後資金」という言葉を聞くだけで不安になっていました。
でも教育費と同じように、「いつ、何に、どれくらい必要なのか」を考えてみたのです。
90歳まで生きると仮定して、将来受取れる年金額を調べる。
今の生活費と照らし合わせてみる。
すると老後資金も、漠然とした不安ではなく具体的な数字として見えるようになりました。
さらに、子育てが終わったら夫婦で旅行に行きたい、こんな場所に行ってみたいという未来も考えるようになりました。
未来が具体的になるほど、必要なお金も具体的になります。
教育費と同じように、老後資金も「なんとなく不安なもの」から「準備できるもの」へ変わっていきました。
今でも物価高への不安はあります。
将来何が起こるかは誰にもわかりません。
それでも以前より心が軽いのは、「何のために節約しているのか」が見えているから。
以前の節約は、不安から逃れるためのものでした。
でも今の節約は、「自分はどんな暮らしをしていきたいのか」という未来の選択肢を増やすためのものです。
教育費のために。
旅行を楽しむために。
これからの人生でやりたいことを実現するために。
節約しているのに不安が消えなかった理由は、お金が足りなかったからではない。
未来が見えていなかったから。
私に安心を与えてくれたのは、さらに節約することではなく、「未来を具体的な数字にしてみること」でした。
不安をなくすことはできなくても、不安と上手につき合うことはできる。
それが、節約を続ける中で私がたどり着いた答えです。
くぅちゃん(中野 めぐみ)
時短節約家
結婚後、家計管理と暮らしの見直しに取り組み、6年間で1,000万円の貯蓄を達成。その経験をもとに、食費節約・家計管理・時短家事・暮らしを整える方法をSNSで発信している。
Instagramフォロワー13万人超。平日朝5時からインスタライブを継続配信し、家計簿の付け方やお金との向き合い方、暮らしをラクにする工夫を届けている。家計簿講座や暮らしを整える講座、コミュニティ運営などを通じて、多くの主婦の家計改善をサポート。
著書『食費がみるみる下がる!献立ノート術』(扶桑社ムック)。「節約は我慢ではなく、暮らしを豊かにする工夫」をモットーに活動中。
Instagram(@megum.nakano)
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