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新NISAは50代からでも遅くない。「つみたて投資枠」ではどの投資信託を選ぶべき?

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新NISAは一生涯、運用益にかかる約20%の税金をゼロにしながら、資産運用ができる制度です。

定年の見えてきた50代の方の中には「50代から新NISAを始めても遅いのでは?」と思われる方もいることでしょう。しかし、新NISAは50代からでも決して遅くありません。人生100年時代と言われる今、ようやく人生の折り返しです。

今回は新NISAのしくみ、50代から始める新NISAのメリット、新NISA「つみたて投資枠」対象の投資信託の選び方を紹介します。

投資の利益に一生涯課税されない「新NISA」

新NISAは、投資で得られた利益を生涯にわたって非課税にできる制度です。

新NISA
つみたて投資枠 成長投資枠
対象年齢 18歳以上
投資可能期間 2024年からいつでも(恒久化)
非課税期間 無期限
年間投資枠 120万円 240万円
生涯投資上限 買付残高1,800万円
(うち成長投資枠1,200万円)
投資商品 国が定めた基準を満たす投資信託・ETF 上場株式・ETF・REIT・投資信託(※)
投資方法 積立 一括・積立
両制度の併用
売却枠の再利用

(株)Money&You作成

通常、投資の利益には20.315%の税金がかかります。その点、新NISAで投資すれば、投資の利益にかかる税金がゼロにできるので、お金を効率よく運用することができます。

年間の非課税投資額枠はつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円です。
両投資枠の併用が可能なため、最大で年間360万円の投資ができます。ただし、一生涯、年間360万円の投資ができるわけではなく、1人あたりの生涯投資枠が設けられています。生涯投資枠は1,800万円であり、成長投資枠のみ利用する場合は1,200万円となっています。

つみたて投資枠では、金融庁の定める基準を満たした投資信託・ETF(上場投資信託)にコツコツ積立投資を行います。
成長投資枠では、つみたて投資枠の商品はもちろん、上場株式・ETF・REIT(不動産投資信託)・投資信託にも投資可能です。

これからはじめて資産運用を行うのであれば、つみたて投資枠での運用がおすすめです。
つみたて投資枠では、安定的にお金を増やせると考えられる「長期・積立・分散投資」が気軽にできます。実際、つみたて投資枠の運用から始める人がほとんどです。

新NISAは50代からでも遅くない!

今は70歳まで働ける労働環境が整っています。収入がある間は、資産運用もしやすいでしょう。それに、働くのをやめたあとも、資産運用はすぐ終了せずに、運用しながら取り崩していくのが基本です。運用しながら取り崩すことで資産寿命を伸ばすことができます。
寿命90歳と考えても、資産運用の期間は50歳から数えると40年近くあります。

50代であっても、新NISAをスタートすべき理由を3つ紹介します。

理由1:預金だけではお金が目減りする可能性がある

50代に限った話ではありませんが、今はお金をただ預けているだけでは微々たる額しか増えていきません。それだけでなく、モノの価格が上がるインフレ(インフレーション)が進むと、同じ金額で買えるモノが減る(=預けているお金の価値が目減りする)可能性もあるのです。こんな時代にお金を増やすには、資産運用が欠かせません。

理由2:50代からでもお金を増やす期待ができる

老後資金や年金に不安を抱えている方は少なくありません。もし、まだ何も対策をしていないのであれば、まずは新NISAの「つみたて投資枠」からスタートすることをおすすめします。
50代からでも「つみたて投資枠」の長期・積立・分散投資を積極的に活用することで、預金よりも増やす期待ができるからです。
たとえば、50歳から毎月5万円ずつ20年間投資し、年5%の利回りが得られたとすれば、元本の1200万円は837万円増えて2,037万円になります。(イオン銀行つみたてシミュレーションより算出。投資信託は、運用の結果次第では損失が生じ、元本割れする可能性もあります。)

高年齢者雇用安定法の改正によって、今は希望すれば65歳まで働ける時代です。さらに今後、70歳定年となる時代も見えてきています。働いて収入があれば、その分長い間、新NISAで長期・積立・分散投資を続けやすいでしょう。また、子育てがひと段落した方であれば、より多くの金額を投資に回せるようになるでしょう。50代から退職までは、お金の最後の貯めどきです。50代は、その貯めどきに新NISAで節税のメリットを生かしながらお金を増やせる世代なのです。

理由3:iDeCoよりもスタートしやすい

老後の「自分年金」を用意するiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)も、老後資金づくりに適した制度です。iDeCoでは、新NISAと同じく運用益が非課税にできるだけでなく、毎月掛金を出すことで所得税や住民税を減らせ、受取る際にも節税ができます。

ただ、iDeCoは原則60歳まで資産が引き出せません。そのうえ、60歳時点での加入期間が10年未満の場合、受給できる年齢が段階的に繰り下げられていきます。つまり、50代でスタートすると受給開始は61歳以降になります。また、掛金を出せる期間も最長で65歳未満まで(国民年金に加入していない場合、60歳未満まで)です。

その点、新NISAは18歳以上であれば年齢の上限なく利用可能であり、一生涯非課税で運用できます。必要になればいつでも引き出すことができます。iDeCoよりも使い勝手がいい制度といえます。

したがって、これから資産運用をスタートさせる50代の方であれば、新NISAの「つみたて投資枠」から始めるのがおすすめ。資金に余裕があるのであれば、iDeCoと併用しましょう。生涯を通じて年収が高い時期であるということは、それだけ所得税率も高いので、iDeCoを活用するメリットがさらに上がります。

新NISA「つみたて投資枠」対象の投資信託をご紹介

新NISA「つみたて投資枠」の投資先は、金融庁の基準を満たした投資信託だとはいえ、どれを選べばいいのか、悩む方もいるでしょう。

一般的に、50代は大きなリスクをとって失敗することを避けるために、値動きの大きい株式より、値動きの小さい債券を選んだ方がいいといわれることがあります。しかし、どのくらいのリスクがとれるかは、年齢だけで決まるものではありません。

投資先の商品は、リスク許容度(いくらまで損に耐えられるかの度合い)に合わせて選びましょう。リスク許容度は人によって異なります。すべての人に適する商品はあり得ないからです。
リスク許容度が低いのであれば1本で株や債券に投資する「バランス型投資信託」を選ぶのが良いでしょう。逆に、積極的にリスクを取りたいならば、世界株に投資する「インデックス型投資信託」などが候補になってくるでしょう。

ここでは、イオン銀行で選べる新NISA「つみたて投資枠」対象の投資信託の中から、リスク別に3つの商品をご紹介します。

以下、数字は断りのない限り、運用成績が2023年12月29日時点、そのほかは2024年1月25日時点

【積極的にリスクをとって増やしたい人向け】eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

日本を含む先進国23カ国・新興国24カ国、約3000の銘柄で構成された指標「MSCI ACWI」との連動を目指す。世界株式市場カバー率は85%。信託報酬は同種ファンドで最安水準

  • 純資産総額:2兆2029億円
  • 信託報酬:0.05775%
  • トータルリターン(5年・年率):17.70%

【やや積極的にリスクをとって増やしたい人向け】eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

国内・先進国・新興国の株式と債券、国内外の不動産、8資産に均等に投資。信託報酬は同種ファンドで最安水準

  • 純資産総額:2,425.62億円
  • 信託報酬:0.143%
  • トータルリターン(5年・年率):8.60%

【リスクを抑えて堅実に増やしたい人向け】ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)

国内外の株式と債券の4資産に均等投資。信託報酬は同種ファンドで最安水準

  • 純資産総額:417.24億円
  • 信託報酬:0.154%
  • トータルリターン(5年・年率):8.98%

イオン銀行で新NISAをスタートしよう

50代だからといって、新NISAのスタートが遅いということはありません。お金を増やすには投資が欠かせない時代なのですから、新NISAのような節税できる制度を活用して、今からコツコツ積立投資をスタートさせましょう。新NISAはイオン銀行でもスタート可能。365日いつでも店舗で相談できるので、ぜひ気軽に足を運んでみてくださいね。

  • 本ページは正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。

お申込みに際しては、以下の留意点を必ずご確認ください。

イオン銀行のメリット

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マネーコンサルタント 頼藤 太希
(株)Money&You代表取締役。中央大学客員講師。マネーコンサルタント。日本証券アナリスト協会検定会員。

慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職。女性向けWEBメディア「FP Cafe」や「Mocha」を運営。著書は『はじめての資産運用』『1日5分で、お金持ち』『はじめてのNISA&iDeCo』など多数。twitter→@yorifujitaiki

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