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外貨預金とは?為替だけではない金利の魅力

【この記事を読んでわかること】

  • 外貨預金は日本円を外国の通貨(外貨)に両替して預ける預金です。
  • 外貨預金では預けたときよりも為替レートが円安に進むと利益(為替差益)が得られます。
    反対に預けたときよりも為替レートが円高に進むと損失(為替差損)が生じます。
  • 日本はマイナス金利こそ解除されたが、外国は日本よりも高金利です。

預金といえば日本円を預けるものだと思われるでしょう。しかし、金融機関では外国の通貨でも預金できる「外貨預金」のサービスを用意しています。外貨預金には、日本円の預金にはないメリットがあります。
今回は、外貨預金の仕組みと為替・金利の魅力について紹介します。

そもそも外貨預金とは?

外貨預金とは、円を外国の通貨で預け入れる預金のことです。
外貨預金を始めるにあたって、海外の銀行口座を開設する必要はありません。日本の金融機関も外貨預金を取扱っています。外貨預金で取扱いのある通貨は米ドル、豪ドル、NZ(ニュージーランド)ドルなどさまざまあり、金融機関によって取扱い通貨は異なります。

また、外貨預金にも普通預金・定期預金の取扱いがあります。外貨普通預金は、自由に出し入れが可能な外貨預金です。また、外貨定期預金は、1カ月、3カ月、6カ月、1年などと期間を定めてお金を預ける外貨預金です。この仕組みは、日本円の普通預金や定期預金と同じですね。そして、お金を預けることで利息がつく点も同じです。

2024年3月19日。日銀が長らく続けてきたマイナス金利政策を解除し、金利を引き上げたというニュースが大きく報じられました。ただ、世界各国ではそれよりも前に、インフレ(物価の上昇)に対応するために政策金利を大きく引き上げています。

  • 各国の中央銀行が定める金利。金融政策や預金金利などに影響がある。

たとえば、米国の2022年1月時点の政策金利は0.25%でした。しかし、その後新型コロナやロシアのウクライナ侵攻などによる急激なインフレが起こると、米国は2022年3月からたびたび政策金利の引き上げを実施した結果、政策金利は2023年7月に5.5%にまで上昇しました。わずか1年半ほどで実に5%以上も上がったのです。後述しますが、それによって外貨預金の金利は日本円の預金金利よりも高くなっています。

本稿執筆時点(2024年4月5日)では、今後インフレが落ち着いた頃を見計らって利下げが行われるという見方もあります。こうした金利の変動が、外貨預金の金利にも影響を与えます。

外貨預金は為替レートの変動の影響を受ける

外貨預金は、為替レートの変動の影響を大きく受けます。
為替レートは2つの異なる通貨の交換比率のことを指します。ニュースなどで「今日の外国為替市場、1ドル=150円」などと報じているのを聞いたことがあるでしょう。これは1ドルを150円と交換できることを表します。

外貨預金は日本円の預金と異なり、この為替レートの変動の影響を受けます。

たとえば、為替レートが1ドル=150円のときに1万ドルの外貨預金をするとします。このとき、必要な金額は150万円です(ここでは、手数料や税金は考慮しないものとします)。その後、為替レートが1ドル=160円の円安になったときに1万ドルを円に戻すと160万円となり10万円増えます。外貨預金では、預けたときよりも為替レートが円安に進むと利益が得られます。これを「為替差益」といいます。

反対に、為替レートが1ドル=140円の円高になったときに1万ドルを円に戻すと140万円ですから、10万円減ってしまいます。預けたときよりも為替レートが円高に進むと損失が生じます。これを「為替差損」といいます。

為替レートは、日々変動しています。円高のときに預けて、円安になってから引き出せば、利益(為替差益)が得られるというわけです。

外貨預金は高金利が魅力

日本円の預金金利は、マイナス金利政策が解除されたものの、いまだ低い水準です。
一方で、外国の政策金利を見比べるとその差は一目瞭然です。

<各国の政策金利>

日本円 米ドル 豪ドル NZドル
政策金利 0.10% 5.25%〜5.50% 4.35% 5.50%

2024年3月25日現在

こうした政策金利の差もあり、外貨預金は日本円よりも高金利になっています。
たとえば、イオン銀行の普通預金と定期預金の通貨ごとの金利は、次のようになっています。

<イオン銀行の預金金利(年利率・税引前)>

日本円 米ドル 豪ドル NZドル
普通預金 0.020% 0.150% 0.010% 0.010%
定期預金 1カ月 0.030% 2.800% 2.050% 2.550%
3カ月 0.050% 3.050% 2.200% 2.800%
6カ月 0.050% 3.300% 2.500% 3.050%
1年 0.360% 4.000% 3.000% 3.550%

2024年7月10日現在

表のとおり、米ドルの外貨定期預金(1年もの)ならば年4%の金利水準となります。
1万ドルを1年間預けたら、400ドルの利息がもらえる計算です。為替レートが1ドル=150円の場合は、400ドル=6万円(税引き前)ですから、大きな金額ですよね。
同じ期間・金額を、日本円の定期預金(1年もの)に預けても、もらえる利息は2,250円
(税引き前)ですから、その金額の違いは一目瞭然です。

日本では近年、モノの値段が値上がりするインフレが続いています。2023年の消費者物価指数のうち、天候などによる価格変動の大きい生鮮食品を除いた「生鮮食品を除く総合指数」は前年比で3.1%(※)上昇しました。しかし、日本円の預金金利は上昇しつつあるとはいえ、いまだ低い水準であるため、預けているお金は相対的に目減りしてしまいます。

しかし、このような状況でも、日本円より高金利な外国の通貨を外貨預金で預け入れしておくと、お金の目減りを抑えたり、お金を増やしたりする期待ができるというわけです。

この高金利のメリットは日本円の普通預金にはないものですから、
為替の変動には注意を払いながらも、上手に活用していきたいですね。

イオン銀行で外貨預金をはじめよう

イオン銀行では、米ドル・豪ドル・NZドルの外貨預金を取扱っています。また、日本円を外貨に交換する際の手数料(預入時為替手数料)がすべて無料になっているので、コストを抑えて外貨預金の取引が開始できます。
(外貨から日本円に交換する際には、1通貨あたり0.5円の為替手数料がかかります。)

そのうえ、イオン銀行の外貨預金は、ご利用状況に応じて優遇が受けられる「イオン銀行Myステージ」の対象です。外貨預金残高に応じて、10点〜100点のイオン銀行スコアが得られるほか、外貨普通預金積立の口座振替が設定されていると30点のイオン銀行スコアが得られます。
150点以上の「プラチナステージ」になると、「普通預金金利」や「他行ATM入出金利用手数料」「他行宛振込手数料」の優遇が受けられます。

また、わからないことがあった際も、店舗でいつでも相談が可能です。
イオン銀行の店舗は年中無休ですので、土日でも相談ができます。
ぜひ、この機会にイオン銀行で外貨預金を検討してみましょう。

  • 本ページは2024年5月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。

お申込みに際しては、以下の留意点を必ずご確認ください。

タマルweb編集部

イオンでおトクを生みだす方法や、お金のため方・ふやし方・節約術を「お金のプロ」がわかりやすく紹介するコラムなど、イオン銀行ならではの暮らしに役立つ情報をお届けします。

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