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「勧められるまま保険に入り、そのままになっていた」、「若い時に保険に入り、気付いたら当時から環境も大きく変わっていた」、ということはありませんか。ライフステージが変わるにつれて、保障が不足していたり、保険料が過大になっていたりするかもしれません。このコラムでは、見直しのタイミングや注意点を詳しく解説します。
保険に加入した時は「これで十分」と思ったとしても、生活環境や家族構成などが変わったり医療技術が進化することで、必要な保障が増えたり減ったりするものです。大切なのは、現在のライフスタイルや生活環境に合った保障内容にするため、定期的な見直しを行うことです。保険を見直すメリットについて、詳しく見ていきましょう。
必要な保障は、就職・結婚・出産・子どもの独立・住宅購入・定年など、人生の節目ごとに大きく変わります。教育資金が必要な時期は死亡保障を厚くする必要がありますが、子どもの独立後は減らすなど、保険の見直しによってその時々に合った保障が備えられます。
医療技術は日々進化しており、新たな治療法が開発されていることはもちろん、昔と比べて長期入院が減って通院治療が増えていたり、自由診療の利用が増えていたりする現状があります。古い契約内容のままだとこうした最新の治療に対応できない場合もあるため、保険を見直すことでより時代にフィットした保障内容にアップデートが可能になります。
昔加入した保険が、現在の状況では“過剰保障”となっているケースもあります。保障内容を整理することで保険料を減らせるほか、保障内容によっては、昔より保険料の設定が割安になっているものもあるため、保険の見直しで家計改善につながることもあります。ただし、年齢が上がった分保険料も上がることがありますので、最終的な保険料が下がるのかは、お見積もり(設計書)の確認が必要です。
「生命保険を見直すとメリットがあることはわかったけど、ではいつ見直したらいいの?」と思う方もいるでしょう。基本的に、生命保険はライフステージの変化に応じて見直すのが理想的です。ここでは生命保険の見直しに適したタイミングを考えてみたいと思います。
昨今は共働きが増えたことで、結婚により保障を見直す必要性は低いと思われがちですが、夫婦それぞれの収入で家計を支えている場合、一方が働けなくなると世帯全体の収入が減ることになります。そのようなリスクに備えて生命保険を見直すことが大切です。
さらに出産で家族が増えた時は、見直しの時期です。なぜなら、一家の大黒柱に万一のことがあった際に、家族の生活を支えるための保障を増やす必要があるからです。
一方、子どもが独立した時や定年退職により生活費が現役時代より下がる時などは、保障額を減らすタイミングと言えます。
住宅を購入したときは、生命保険を見直す非常に重要なタイミングです。特に「団体信用生命保険(以下「団信」と表記)」に加入した場合は、すでに加入している死亡保障との重複や不足が生じる可能性が高いため、一度整理するとよいでしょう。なお、団信とは、ローン契約者が死亡または高度障害状態になった場合に、残りの住宅ローンが全額弁済される保険です。団信付きの住宅ローンを組んでいる場合は、万一の際に家族が住宅ローンを負担する必要がなくなるため、死亡保障を大きくかけていた場合は過剰になることがあります。また、最近はがん団信や8疾病団信など、病気などにより特定の条件にあてはまると住宅ローン残高が0円になる住宅ローン商品もあります。がん団信とがん保険では保障の目的が異なるものの、保障内容の重なりや保険金額によっては、過剰となっている部分を調整することで保険料負担の軽減につながることがあります。これらの理由から、住宅購入時は生命保険の見直し時期とも言えます。
働き方に変化があった際は、収入の安定性や保障のニーズ、加入する社会保険の内容が変わることなどの理由で、保険の見直しに最適な時期だと言えます。
たとえば、収入が減ったり増えたりすることで、必要な保障をアップさせる(またはダウンさせる)必要性も出てくるでしょう。一方、働き方の変化により、加入する社会保険が変わる場合もあります。たとえば、会社員からフリーランスになると、健康保険から国民健康保険に変わります。会社員時代に利用できた傷病手当金が、フリーランスになることで利用できなくなります。それにより、病気などで働けなくなるリスクを保険で補う必要も出てきます。
生命保険の保険料は、毎月や毎年など定期的に支払うのが一般的です。家計において重要な支出項目の一つであるため、家計を見直すタイミングは生命保険の見直し時期でもあります。見直しの結果、削減できる保障があれば、家計の負担を減らせるチャンスになります。
保険期間が「10年」、「60歳まで」のように定められている定期型の保険に加入している場合は、満期が来るタイミングで保険の更新について考える必要があります。加入した時は必要だった保険でも、更新のタイミングに必要とはかぎりません。保障を減らすことや、更新をしないことも選択肢として考えられます。
また、保険料は更新時の年齢や保険料率をもとに計算されるため、金額が上がるのが一般的です。更新される保険はもちろんのこと、加入中の保険全体を見直すとよい時期です。
保険の見直しは、よく調べてから行わないと、予期せぬ事態になることもあります。以下に挙げる注意点を確認して、最良の方法で見直ししましょう。
保険を解約する場合は、タイミングに注意が必要です。保険の解約は、一旦手続きをしてしまうと、契約が消滅し、もとに戻せない仕組みになっています。一方、新しい保険は申込書の提出・告知・審査・初回保険料の支払いの完了後にはじめて契約が成立します。この手続きに時間がかかるため、元々加入していた保険を先に解約すると保障のない“無保険期間”が生じる恐れがあります。これらの点を理解した上で、解約と加入の手続きのタイミングを考えましょう。
生命保険の見直しでは、元々加入していた保険を解約する前に、新しい保険へ加入できるかを先に確認することが重要です。なぜなら、健康状態によっては加入できないことや保険料の割増、特定部位の不担保など特別条件が付かないと加入できない場合があるからです。無保険状態や不利な条件を避けるためにも、希望する保障内容で新しい保険の加入が正式に成立してから、元々加入していた保険を解約するようにしましょう。
生命保険は加入時の年齢で保険料が計算され、年齢が上がるにつれて高くなります。従って、見積もりした結果、保険料が上がってしまうことは有りうることです。また、保障額のアップや特約の追加など、保障内容を拡充させれば当然ながら保険料も上がります。
終身保険などの貯蓄型保険は、解約するタイミングによっては解約返戻金が払込保険料を下回る、あるいは解約返戻金がほとんどないこともあります。仮に中途解約を検討するなら、「今解約すると、払込保険料総額に対してどの程度戻るか」を確認してから判断するようにしましょう。
保険を見直してみたいと思った時の見直し方のポイントと手順をご説明します。
まずは「家計の見直し」からはじめましょう。毎月の収入と支出を把握し、不要な支出や使っていないサービスがあればこれを機に解約して、支出を減らすようにしましょう。
一方、もう少し広い視点で保険を見直すには、ライフプランシミュレーションを行うことが有効です。
将来の収入や支出、結婚・出産・住宅購入・老後といったライフイベントを時系列で整理することで、家計の流れを可視化できます。
ライフプランシミュレーションを通じて、万一働けなくなった場合や収入が途絶えた場合の影響を把握できるため、生命保険や医療保険の必要保障額を考える際の土台として役立ちます。
家計の見直しと同時に、契約している保険全体を把握することも大切です。加入中の保険の証券を集めて、一覧表を作るとよいでしょう。一覧表があると、保障の重複やかけ過ぎが一目で分かります。
なお、生命保険の具体的な見直し方には、保険を解約することのほか、既契約を生かしながら保障額の増額や特約の追加をするなど、さまざまな方法があります。
ただ、「保険見直しの判断が難しい」「ライフプランをどう想定すればいいかわからない」「保険の一覧表を作るのは大変」という方も多いのではないでしょうか。その際は、保険のプロに相談するのも一案です。
~保険のプロに相談しよう~
など、お悩みの方は保険のプロに相談するのがおすすめです。
特に銀行では、保険だけでなく、定期預金や投資などのさまざまなお金に関することを専門家に相談できるのでおすすめです。イオン銀行では、次のようなご相談も可能です。
ぜひお近くのイオン銀行へご来店ください。
生命保険は、加入したときから家族構成や生活環境が変わることで、必要な保障も大きく変わります。結婚・出産・子どもの独立、住宅購入、働き方の変化などは見直しに適したタイミングです。特に住宅ローンの団信に入った場合は、死亡保障やがん保障が過剰となっていないかの確認のため、生命保険の見直しをしましょう。家計と保険を整理し、必要に応じて専門家に相談しながら進められるとよいですね。
お申込みに際しては、以下のご留意点を必ずご確認ください。
小沢 美奈子
ファイナンシャルプランナー
マネーライター。
家計および投資初心者の相談に実績あり。
大学卒業後、損害保険会社にて社員教育、研修講師などを経験。約12年間勤務後、外資系損害保険会社で営業に従事。会社員時代に取得したファイナンシャルプランナー資格を活かし2015年に事務所「KandBプランニング」を開業。
雑誌やWebのマネー記事執筆、セミナー講師、家計相談のほか、写真撮影も行う。趣味はカメラとバレエ。著著「本物の節約・残念な節約」(河出書房新社)