
最近は、国内外を問わず、休暇を利用して気軽に旅行に行く人が増えましたが、旅行保険に加入するべきかどうか迷う人も多いのではないでしょうか?
自分は大丈夫!と思っていても、旅先で病気になったり、トラブルに巻き込まれたりする可能性は誰にでもあります。特に海外に行く場合には、旅先でのアクシデントに備えて旅行保険へ加入しておきましょう。
旅行に行くときには、ワクワクした気持ちで胸を膨らませている人が多いことでしょう。そんなときに、旅先で病気になったり、トラブルに巻き込まれたりなど、ネガティブな想像はできない人が多いと思いますが、誰にでもアクシデントは起こりうるもの。実際にトラブルに合った人の話しを聞いてみると、「まさか、自分の身に起こるなんて思わなかった!」という人が少なくありません。
旅先でトラブルに見舞われた時に頼りになるのが、「旅行保険」。いざという時に備えて加入しておくと安心です。では、イマドキの旅行保険の特長を見ていきましょう。
イマドキの旅行保険は、インターネット経由で簡単に加入することができ、しかも出発当日でも加入できます。しかも、インターネット経由で申込みをすると保険料が安くなるのも魅力です。
また、旅行保険は、自宅を出発してから帰宅するまでの間に発生したケガ・病気の治療費や荷物の盗難、誤って他人の物を壊したときなどの損害等が補償対象となりますが、「どれも満遍なく補償してほしい」「特に治療費を手厚くしたい」など、補償に対するニーズは人それぞれです。
旅行保険によっては、主な補償がパッケージになっているプランやニーズに合わせて選べるオーダーメイドプランなどがあり、選択することが可能です。
手軽に入れて便利な旅行保険ですが、旅行保険に加入する前にクレジットカードに旅行保険が付帯されているケースも多いので、一度よく確認してみましょう。旅行保険が付帯されている場合には、どんな補償が付帯されているのかを確認し、補償が十分ではない場合には、オーダーメイドプランを利用して、クレジットカードの保険では補償されない部分の補償を補えば、手厚い補償を得ることができますね。
では、具体的に旅行保険ではどんな補償をしてくれるのでしょうか?旅行保険で補償される内容は多岐にわたります。
海外旅行保険から見ていきましょう。海外旅行保険の主な補償対象は、
続いて国内旅行保険を見てみましょう。国内旅行保険の主な補償対象は、
保険に加入する際には、どのようなトラブルに備えたいかをよく考え、無駄のない旅行保険への加入を検討しましょう。
国内旅行でも海外旅行でもトラブルに備えておくことは大切ですが、特に保険の加入を検討したいのが海外旅行に行くときです。
というのも、海外は日本よりも衛生環境や治安が悪いところが多く、海外でトラブルに巻き込まれる確率は日本に比べて高いからです。
例えば、日本での窃盗事件発生確率は0.77%であるのに対し、米国、英国、フランス、ドイツの4か国では2.5%を超え、約3.2倍の確率で発生しており、海外では日本に比べ、窃盗にあう可能性が高いといえます。特に日本人は、安全に暮らすことに慣れているため防犯意識が弱く、スリや窃盗、強盗などに狙われやすいといわれています。
また、海外は日本に比べて、高額な医療費がかかります。例えば、海外旅行先として人気の米国の医療費は非常に高額です。その中でも、ニューヨーク市マンハッタン区の医療費は同区外の2倍から3倍ともいわれており、一般の初診料は15,000円から30,000円、専門医を受診すると20,000円から50,000円、入院した場合は室料だけで1日数十万円の請求を受けます。さらに、米国は救急車を呼ぶだけで、40,000円以上かかります(1ドル100円として換算した場合)。
前述したように、クレジットカードに海外旅行保険が付帯されているケースは多いのですが、補償金額が低いなど、カードに付帯されているサービスだけでは十分な補償が得られないケースが多いようです。クレジットカードに付帯されているから安心と思わずに、補償内容や補償金額などをきちんと確認するようにしましょう。
海外に行くときには、海外旅行保険への加入を検討したいものですが、気になるのが、「保険料」です。
例えば、海外旅行保険の中でも人気の高い「新・海外旅行保険 [off!(オフ)]」。ハワイに7日間旅行する場合で、傷害死亡・高度障害1,000万円、治療費用1,000万円、疾病死亡1,000万円、賠償責任1億円、携行品損害30万円、救援者費用1,000万円、航空機寄託手荷物遅延等費用10万円の補償がついているプランの場合、保険料は2,840円となっています。
補償内容が充実している割にリーズナブルな保険料で加入できるのが特長です。しかも、現地で治療を受ける際に、現金がなくても治療を受けられたり、現地で困ったことが起きた場合には、24時間365日、日本語でのサポートを受けられたり、トラブル発生時の届け出方法や必要書類についてアドバイスが受けられたりと、付帯サービスも充実しています。
海外でトラブルが起きると、慣れない土地でしかも言葉も通じず心細いもの。補償内容や保険料はもちろんですが、こうした付帯サービスもよく確認して、最適な保険に加入するようにしましょう。
高山 一恵
ファイナンシャルプランナー(CFP)
(株)Money&You取締役
一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。全国で講演活動、多くのメディアで執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。月400万PV超の女性向けWebメディア『Mocha(モカ)』やチャンネル登録者1万人超のYouTube「Money&YouTV」を運営。
著書は『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『11歳から親子で考えるお金の教科書』(日経BP)、『マンガと図解 定年前後のお金の教科書』(宝島社)など著書累計170万部超。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級FP技能士。