
実際に借換えた場合、どれくらいのメリットがでるかをシミュレーションしてみましょう。
シミュレーション例
金利1.4%、残債3,000万円の25年ローンを、
金利0.78%のローンに借換えをすると…
▼借換え前 金利 年1.38%
毎月返済額:11万8,576円 総返済額:3,557万2,797円
▼借換え後 金利 年0.78%
毎月返済額:11万0,099円 総返済額:3,302万9,560円
借換え後のメリットは
毎月の返済額▲8,477円
総返済額の差額▲254万3,237円
借換えの諸費用が97万だった場合、かかった諸費用を差し引いても
約157万円のメリットがあります。
借換え後との金利差が年0.6%前後ある場合は、検討してみてはいかがでしょうか?
▼ご留意事項
借換えのシミュレーションは店舗のある銀行窓口ではもちろんのこと、金融機関のホームページでも可能です。
「ローン残高」「借入残期間」「金利」を入力し、借換えした場合の「ローン金額」「借入期間」「借換え後の金利」を入力すればシミュレーションできます。
ここで注意したいのは金利タイプを変更する場合です。金利タイプには大きく3つのタイプがあります。「全期間固定金利型」「固定金利期間選択型」「変動金利型」です。
「固定金利期間選択型」に比べると「変動金利型」の方が金利は低い傾向にあります。そのため、固定金利から変動金利に借換えた場合、金利差が大きくなるケースが多く、シミュレーションをすると借換えメリットが大きくなります。
ただし、変動金利の注意点として、市場金利が上昇すればそれに連動して金利も上昇し、その結果、返済額も増えます。そのため、固定金利から変動金利に借換えする場合は、金利が上昇するリスクも考慮が必要です。
頼藤 太希
マネーコンサルタント
(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。早稲田大学オープンカレッジ講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に創業し現職。日テレ「カズレーザーと学ぶ。」、TBS「情報7daysニュースキャスター」などテレビ・ラジオ出演多数。主な著書に『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)など、著書累計180万部。YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」運営。日本年金学会会員。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。X(旧Twitter)→@yorifujitaiki
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