知識ゼロ・投資未経験の主婦でも大丈夫!これだけは知っておきたい資産運用の超基本
執筆者:マネーコンサルタント|頼藤 太希
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「野菜が高騰」「アイスも値上げ」「ガソリンは○週連続上昇」……こんな物価上昇のニュースが毎日のように報じられています。節約しようにも限度がありますし、給料アップも見込めない時代です。生活はなかなか楽になりませんね。
そんな中、本記事を読んでいるみなさんは、多かれ少なかれ「資産運用でお金を増やしたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。それはとてもすばらしいことだと思います。しかし、資産運用というと「難しそう」「自分にもできるのか不安」などと思う方がいるのも事実です。
そこで今回は、知識ゼロ・投資未経験の方でも投資を始められるように、これだけ押さえておけば大丈夫という資産運用の基本についてご紹介したいと思います。
投資と貯蓄の違いは「見返りがあるかないか」
「投資」というと、株式投資・外貨投資などといった「金融商品」を思い浮かべる方が多いでしょう。中には、自己投資・人間関係への投資などという「自分磨き」のようなものをイメージする方もいるかもしれません。
もちろんどちらも正解です。
この2つに共通しているのは、お金などの資本を投じて、将来利益が得られることを期待する、ということです。少し言い方がカタくなってしまいましたが、要するに「見返りが欲しいから投資する!」というわけです。
これに対し、貯蓄は文字通り、貯めて蓄えること。銀行の預金をしたり、貯金箱にお金を入れたりすることです。
実は日本では、1980年代まで銀行預金の利息が高かったので、貯蓄で十分にお金を増やすことができました。しかし今は利息がほとんどつかないため、見返りは期待できないといっていいでしょう。
投資にリスクはつきもの
「投資にはリスクがあります」
金融商品のカタログを見ると、こんな言葉が書いてあります。
確かに投資にはリスクがあり、損をする人がいるのは事実です。金融商品の価格は日々いろいろな要因で上昇したり下落したりします。投資のリスクとは、このような価格変動による「利益や損失のブレ幅」のことを言います。損失の方向にブレた場合、投資した100万円が90万円、80万円もしかすると50万円まで減ってしまうこともあり得るのです。投資をするにあたっては、このような元本割れのリスクは必ず念頭に置いておくべきでしょう。しかし、一方でリスクがなければ、利益を出すことができないのもまた事実です。実際、銀行預金ではお金が減ることはほとんどありませんが、増えることもほとんどないのです。ある意味、投資にリスクは必要不可欠だといえるでしょう。
大切なのは、「最大限にリスクを抑えて資産を運用する」ということです。
そして、利益もしっかり獲得しましょう。
リスクとは長期のつみたて投資で付き合おう
価格変動でお金を失う可能性を低くするために、一番おすすめしたい方法はずばり長期間のつみたて投資。長い期間に渡って、いろいろな金融商品を毎月、一定額購入する方法です。こうすることで、積み立てている金融商品が値下がりした時は「安く」「多く」買うことができます。そして、いずれ値上がりするタイミングが来た時に安く買ったものを高く売ればよいのです。安く買った量が多ければ多い程、利益も大きくなります。
長期にわたって資産を運用していく方法は、短期間でぱーっと儲けるような派手さはありません。しかし、プロの投資家でさえも「一般の投資家がプロよりも有利なのは時間を味方にできることだ」と語るほどですから、利用を検討しない手はないでしょう。
初心者主婦におすすめの金融商品は投資信託!
投資をするべきなのはわかった。長期間のつみたて投資がリスクを抑えることもわかった。そんなあなたが次に気になるのは「どんな金融商品を買えばいいの?」ということではないでしょうか。
金融商品にもいろいろな種類がありますが、ここでおすすめしたいのは投資信託です。
投資信託は、各金融機関のプロ(ファンドマネージャー)が、投資家から集めたお金を運用してくれる金融商品です。1,000円程度の少額でもつみたて投資ができるため、スタートしやすいのが特徴です。また、投資信託はふつう、数十から数百の株式・債券・不動産などに投資していますので、1つ買うだけで分散投資したのと同じような効果が得られます。
投資信託には、国内株式だけに投資するもの、海外債券だけに投資するもの、国内の株式・債券に投資するもの、国内外の株式・債券に投資するものなど様々あります。「分散投資」はどうすべきか迷ったら、国内外の株式・債券と幅広く投資をしている投資信託を選ぶと良いでしょう。そういった投資信託を「バランス型」と呼びます。
興味のある方は、ぜひ投資信託のもう少し細かい説明にも目を通してみてください。また、利益にかかる税金をゼロにできる「つみたてNISA」という制度もありますので、チェックしてみましょう。
今回のまとめ
- 投資ではお金が増える可能性もあるが、減る可能性もある。
- リスクと上手に付き合うには、つみたて投資。
- 投資信託は、長期間のつみたて投資に向いている。
- ※ 本ページは2019年2月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。
お申込みに際しては、以下の留意点を必ずご確認ください。