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実はよくわからない「定期預金」とは?上手な活用法からメリットやデメリットまで解説!

定期預金について、ご存じでしょうか?
上手に活用すれば、お金がもっと貯まるようになりますよ!
知っているようで、実は詳しく知らない人が多い「定期預金」について、特徴からメリットとデメリットまで解説します。

定期預金とは?初心者にもわかりやすく解説!

「定期預金」とは、期間を事前に決めたうえで、お金を金融機関に預ける金融商品です。預入期間として指定できるのは、1カ月や3カ月、6カ月、1年、3年、5年、10年などと、商品や金融機関によって異なります。

一方で、「普通預金」は、期間を決めずにお預入れができます。そのため、いつでも自由にお金を引き出せます。

定期預金の場合は、指定した期間が過ぎるまでは、中途解約の手続きをしないとお金を引出せません。そのかわり、定期預金は、普通預金に比べて、一般的に金利がやや高めに設定されています。

普通預金は日常的なお金の出し入れのために、定期預金は、すぐには使わないお金を貯め、増やすために利用するのがよいでしょう。

定期預金で押さえておきたい3つとは?

定期預金を利用する際に、押さえておきたい3つを紹介します。

【1】普通預金から自動で定期預金に移すには?
定期預金は、まとまったお金を預け入れることも、毎月こまめに預け入れることもできます。

定期預金にお金を毎月預けたい場合、毎月わざわざ定期預金の申し込みをするのは手間がかかります。その際に利用したいのが「自動積立定期預金」です。毎月決まった日に、一定額を普通預金から振り替えてくれるサービスで、一度設定すれば、手間をかけることなく、毎月自動的に定期預金にお金を預け入れることができます。

【2】満期の際にどうする?
定期預金を預け入れる際には、満期の際の選択肢として「元利継続」「元金継続」「自動解約」の3つから選びます。

「元利継続」…利息と元金(預け入れたお金)をあわせて、再び同じ期間で定期預金を続けること
「元金継続」…利息は普通預金に預け、元金のみ再び同じ期間で定期預金を続けること

「自動解約」…解約をして、元金と利息を普通預金に預けることです。

雪だるま式にお金を増やしていきたい場合は、「元利継続」を選ぶとよいでしょう。

【3】中途解約をしたらどうなる?
例えば、定期預金の預入期間を「1年」としていても、1年の満期が来る前に、解約をしてお金を使いたいケースもあるでしょう。

その場合は、中途解約を申し込みます。中途解約をすると、当初の定期預金金利が適用されません。「中途解約利率」や「期日前解約利率」が適用され、当初の金利よりも低くなり、普通預金の金利と同じ程度になるケースもあります。

そのため、期間についてしっかり考えたうえで、定期預金に預け入れるようにしましょう。中途解約をする可能性がある場合は、例えば100万円や200万円とまとめて預け入れず、30万円や50万円を数本にするなど、分けて預け入れるのも一案です。

定期預金を利用する際のメリットは?

定期預金を利用する際のメリットを見ていきましょう。

「貯蓄」として確保しやすい

定期預金は、期間を決めて預け入れるので、「貯めるためのお金」として確保されます。普通預金にお金があると、つい気軽に引出してしまいたくなりますが、定期預金の場合は満期前に引き出すには中途解約をすることになるため、お金を引出す心理的ハードルが上がり、結果的にお金が貯まりやすくなるでしょう。

普通預金よりも金利が高め

先ほど、定期預金の特徴としてお伝えしたように、普通預金よりも金利が高めです。普通預金に預けっぱなしにしておかずに、しばらく使わないお金を定期預金に移せば、さらに増やすことができます。

一定額までは「元本保証」がある

「金融機関が万一破綻したらどうなるのだろう」と不安に思う方もいるかもしれませんが、銀行の預金は、1金融機関ごとに、預金者1人当たり1,000万円までとその利息が預金保険の保護の対象となります。

預入期間を自由に選べる

定期預金の預入期間は、1カ月や3カ月、6カ月、1年、3年など実にさまざまです。金融機関が提示している預入期間から自由に選べます。

お金をすぐに使う予定なら、その時期にあわせて1カ月や3カ月などと短期間にしておき、半年や1年などと使う予定がなければ、6カ月や1年などと、目的や使う時期にあわせて選ぶことができます。

「元利継続」か「元金継続」を選ぶと、満期が来ても預け替えてもらえる

満期の際の選択肢として、「自動解約」にすると普通預金にお金が振替えられますが、「元利継続」か「元金継続」を選んでおくと、自動的に同じ期間の定期預金に預け替えてもらえて便利です。

長い期間、使わないお金があった場合に、「今後金利が上がりそうだな」と思う場合は、短期の預入れにして元利継続を選んでおくと、今後金利上昇の際のメリットを得られるでしょう。逆に、「今後金利が下がりそうだな」と思う場合は、3年や5年などと長期の預入期間を選ぶと、高めの金利のメリットを得られるでしょう。

イオン銀行の定期預金のメリット

ではここで、イオン銀行で定期預金を利用する際のメリットを確認しましょう。

ATMやインターネットバンキングで預入れができる

定期預金の申し込みには、「わざわざ窓口に行かなくてはならないの?」と思う方も多いかもしれません。イオン銀行では、ATMやインターネットバンキングで定期預金の預入れができます。思い立ったら、すぐにスマホやPC、ATMなどで手続きができて便利です。

  • ただし、積立式定期預金はATMで解約できませんのでご注意ください。

ATMやインターネットバンキングで解約ができる※

定期預金を解約する場合も同様に、窓口に行かずに、ATMやインターネットバンキングで行えます。(ただし、ATMの場合は100万以下の場合に限る。)

  • 積立式定期預金はATMで解約できませんのでご注意ください。

中途解約をする可能性があり、その際にATMやインターネットバンキングで手続きをしたい場合は、100万円を預け入れたい方でも、例えば50万円の定期預金を2本にする、というのも一案です。

満期が近づくとメールで通知が届く

定期預金の満期が近づくと、あらかじめ設定したメールに通知が届きます。「自動解約」の場合は自動的に普通預金にお金が入金され、「元利継続」や「元金継続」の場合は、再び同じ期間で定期預金に預け入れることになるため、事前に知っておくことで後のマネープランに役立てられます。

インターネットバンキングで、いつでも個別明細が確認できる

自分が預け入れている定期預金について、金額や満期の時期を知りたいこともあるでしょう。その場合は、インターネットバンキングでいつでも確認できます。外出先で、スマホなどでチェックできて便利です。

1万円からお預入れ可能

金融機関によっては、定期預金はまとまった大きなお金が必要な場合もありますが、イオン銀行では、1万円からお預入れができます。そのため、気軽に定期預金を始められます。

また、自動で定期預金に積み立てができる「積立式定期預金」は、月々500円から始められるため、少しずつお金を貯めたいという人にもおすすめです。

新規口座開設者には、定期預金金利がアップ

イオン銀行では、新規口座開設者向けに、定期預金金利がアップされる特典があります(ただし、元利継続を選んだ場合、満期後に再度定期預金に預け入れる際、アップされた金利は適用されないためご注意ください)。

口座開設は、窓口に行かずに、スマホやPC、タブレットなど、24時間いつでもオンラインで可能です。

普通預金に残高が足りないときに便利な「当座貸越設定」ができる

「当座貸越」とは、普通預金の残高不足の場合に、事前に設定しておくことで、定期預金にお金があれば、それを担保として不足分を借りることができるサービスです。

イオン銀行でも「当座貸越設定」が可能です。
例えば、クレジットカードの利用代金引落日に普通預金残高がなかった場合でも、定期預金残高があれば、当座貸し越しによって自動的に引き落としがなされ、滞納を防ぐことにもつながります。当座貸越設定に所定の手数料は不要です。

ただし、次のお客さまは当座貸越をご利用いただけません。

  • 満18歳未満のお客さま
  • 普通預金口座開設時の年齢が満18歳未満で、満18歳に達して以降、当座貸越の利用申出をされていないお客さま

詳しくは【総合口座 商品概要説明書】をご確認ください。

定期預金を利用する際の注意点とデメリットは?

では、定期預金を利用する際の注意点やデメリットも確認していきましょう。

現在はまだまだ低金利

最近少しずつ金利が上がってきてはいますが、それでもまだ低金利が続いているため、投資などに比べるとお金が増やすスピードは遅くなるでしょう。

満期前に中途解約をすると、金利が低くなる

先ほどもお伝えしましたが、満期(事前に決めた預入期間)よりも前に引き出すには、中途解約が必要です。その際には、金利が低くなり、普通預金と同じ程度まで下がるケースもありますので、注意が必要です。

マネープランを考え、お金を使わない時期を確認したうえで、その期間で預け入れるようにしましょう。

インフレリスクに対抗できない

ここしばらく物価が上昇しています。インフレが起きると、同じお金を持っていても、その価値が目減りしてしまいます。定期預金の金利が物価上昇率よりかなり低い場合は、持っている資産が相対的に減ってしまう恐れがあります。

そのため、超低金利時代や物価上昇の時期は、元本保証の定期預金と、投資性商品など、資産を分散させておくことがのぞましいでしょう。

イオン銀行の定期預金のデメリット

ここで、イオン銀行を利用する際のデメリットを押さえておきましょう。

イオン銀行Myステージにより、普通預金金利の方が高い場合が

イオン銀行では、取引内容によって「イオン銀行スコア」が貯まり、4段階のステージが決定します。ステージによって特典が異なり、普通預金金利も異なるため、ステージが高い場合は、定期預金よりも普通預金の方が金利が高くなる場合があります。

定期預金に預け入れる際には、イオン銀行Myステージによる普通預金金利と見比べることをおすすめします。

預入期間が、長くても5年まで

定期預金の預入期間は、1カ月、3カ月、1年、3年などと金融機関によって異なるとお伝えしましたが、イオン銀行では、最長5年です。他の金融機関であれば、最長で10年などもあるため、注意しましょう。

10年の預け入れをしたい場合は、「5年」を選び、「元利継続」または「元金継続」を選ぶとよいでしょう。

まとめ

今回は、「定期預金」の特徴から、メリットとデメリットまでお伝えしました。定期預金は比較的身近ですが、利用していなかったサービスや上手な活用法が見つかった方もいるのではないでしょうか。お金を上手に貯めて、増やす方法の一つとして、ぜひ活用してみてください。

  • 本ページは2024年6月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。

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西山 美紀(ファイナンシャルプランナー・ライター)

出版社にて編集・マーケティングに従事後、2005年にフリーライターとして独立し、FP資格を取得。生き方やお金、子育て、仕事などをテーマに、女性誌やビジネス誌、WEB等で取材・執筆、記事監修や講演等を行う。単に貯蓄額だけを増やすのではなく、うるおいのある毎日のためのお金の使い方・貯め方・増やし方を発信中。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)、『お金の増やし方』(主婦の友社)等。男女2児の母。2023年4月より早稲田大学人間科学部健康福祉科学科(eスクール)で人間心理を学び、お金と心の関係についても研究中。

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