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人気声優 石川界人さんに聞く 20代のうちに必要なのは「金融資産への投資」or「経験への投資」?

今回のテーマは、【20代のうちに必要なのは「金融資産への投資」or「経験への投資」?】についてです。
このテーマは最近、SNSやメディア等でも話題になっており、関心が高まっています。
昨年30歳を迎えられた石川さんですが、ご自身の過去の経験も振り返りながら、石川さんの考えをお聞きしたいと思います。

Profile

石川 界人
東京都出身。2012年に声優デビュー。第8回声優アワード新人男優賞を受賞し、第14回声優アワードでは助演男優賞を受賞。「ハイキュー!!」影山飛雄役、「僕のヒーローアカデミア」飯田天哉役、「マッシュル -MASHLE-」ランス・クラウン役など、話題の作品に数多く出演。また、ABEMA配信バラエティ番組MCなど、幅広いジャンルで活躍中。

20代のうちは「金融資産への投資」「経験への投資」どちらに重きを置くべき?

──今回は投資にまつわるお話を伺いたいと思います。石川さんは20代において「金融資産への投資」「経験への投資」どちらに重きを置くべきだとお考えになりますか?

石川さん:僕は「経験への投資」だと思います。僕が中学生だった時に兄が言った言葉が印象に残っているんですが、当時高校生だった兄がバイトを辞めた時「どうせ社会人になったらバイト代なんて月の半分で稼げるんだよ。だから今働く必要はない」って言ったんです。
高校生は時給が安く設定されてるからというのもありますけど、バイトで放課後の時間をかけて一生懸命稼いだお給料より、社会人になってから得られるお給料の方が高いことって多いと思うんです。

──責任が増すぶん、同じ時間働いたとしても得られるお給料が多いですよね。

石川さん:「だったら今お金を稼ぐことに時間を費やすよりは、今後お金を稼げるように時間を投資すべきだ」という考えで兄は資格を取ったり人脈を増やしたりと動いて、スッと就職していったんですよね。そんな兄の姿を見て、確かにこの考え方は素敵だなと思いまして。
将来お金で買えないものはどうしたってありますよね。年齢もそう。もし1億円払うから20代に戻りたいって言っても絶対に無理じゃないですか。それはつまり「時間に一番価値がある」ということだと思うんです。
価値のある時間をどこに投資するのか、選べる状況なら自分という商材に投資したほうが僕は将来楽になるのかなと思います。30代になると抱えるものも増えますからね。

今までの投資や経験で、印象に残っているものや後になってから価値があると感じたことは?

──「経験への投資」に重きを置くとのことでしたが、石川さんの中で印象に残っている、価値があったと思う投資やご経験はありますか?

石川さん:筋トレは本当に意味があったと思いますね!

脂肪が落ちるのは年齢とともに遅くなっていきますし、ずっと気を付けるのはしんどいなと思うんです。食事制限の時は栄養に気を付けて食べるんですが、その時栄養についてよく知ることができたんですね。つまり経験に投資ができた。
「これだけの栄養を摂っていればこういう風になるだろう」「この症状が出たということはこの栄養が足りていない」という栄養の相互作用について知ることができたのは大きかったと思います。
この太り方は浮腫みだな、じゃあこれを食べればよいな、ということを、わざわざ調べなくても健康に気を遣えるようになりました。

──体作りはいつまでも価値がありますね。

石川さん:僕自身はそう感じていますが、若いうちに体作りをしなくても長生きする方はいらっしゃいますからね。
体作りもそうですが、やりたいことはそれこそ経験への投資としてやってみてよいんじゃないかと思います。

──先ほども「30代になると抱えるものも増える」とおっしゃっていましたが、石川さん自身、20代の頃と比べて変化を感じたのでしょうか?

石川さん:そうですね…周りからの見られ方に「30代だよね(ある程度の社会経験を積んできて、いろんな人とコミュニケーションを取ったうえで今ここにいますよね)」という圧を感じるといいますか。
僕が勝手に感じてるだけかもしれませんが、自分が20代の時、30代はそう見えていたなと思うんです。
それなら同じように今の僕を見る方はいるであろうと。そう考えると、20代と30代の差はかなり大きいと感じています。
20代だったら「これから経験を積める/経験を積んでいてよい時期だね」という感覚がありますが、30代になると経験を積みながら後進に託していかないといけない。
40代になったら30代までに培ったものを発揮しつつ残し方を考えていき、50代は残しはじめ、60代は残し終える。
日本の定年が65歳だったことを念頭に置くと、年齢に対してこういうロードマップみたいなイメージを多くの方が持っているんじゃないでしょうか。
だからこそ上からも下からも「30代」という見られ方は存在していると思っています。

──確かにそうですね…30代になって知識不足、経験不足と見られたくない思いは多くの2〜30代の方が無意識にでも抱えている気がします。

石川さん:僕は30代になって「あれ知ってます?」と聞かれてわからないという状況が増えたんですよね。
僕は一般教養など知識が少ない状況だと思うんですが、「30代になったら知ってて当たり前だと思われるんだ、知らないと恥ずかしいんだ」と気づいて以降、いろんな人に本や映画の名作を聞いて、文化を知ろう、教養をつけようとしています。
ただ、義務感ではやらないようにしています。以前とあるタレントさんが「好きな事でも、どうしてもやらされ感は出てくる」とおっしゃっていたのが印象に残っていまして。実際に僕自身、「やらなきゃいけない」でやると何事も嫌いになってしまうんですよね(笑)
でも「『自分がやりたいと思ったことをやる』のを習慣づけていたら、それはやりたいことになっていく」というようなこともおっしゃっていて、ああこれは大事だなと。
それからは本を読もうと思った時に読んで、映画を観たいと思った時に観て、YouTubeを見たいと思った時に見る、という方向でやってます。「やろう」と思った瞬間に行動すれば、それは「やりたいこと」になるんじゃないかと。

──やるべきことが思い浮かんでから、行動するまでに思考する暇を与えない。

石川さん:ええ、人間の脳は行動の前に集中力は出ないっていいますからね。
「やろう」を自分の欲求だと思ってすぐにはじめてしまうことで集中力が発揮される、それを繰り返せば結果的に「やりたかったこと」になる。そうやって知識を吸収する流れが30代になってかなり起きてきたと思います。

石川さんから20代の方に向けたメッセージ

石川さん:自由に使えるお金のうち僕は自己投資に7割、貯蓄に3割でお金を使うのがちょうどよいと感じますが、老後安心できる30代を迎えたいなら貯蓄にかける割合を増やす、長く自分のスキルを発揮したいなら自己投資にお金をかけるなど、将来なりたい姿や叶えたい暮らしによって比重は変わるものだと思います。
ぜひなりたい30代のビジョンを明確に持って、そこへのロードマップを準備していってくださいね!

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石川さんありがとうございました!全3回にわたるインタビューはいかがだったでしょうか。

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