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定期預金の預入期間は6カ月、1年、2年、5年どれがおすすめ?

最近、日本円の金利がじわじわと上昇しています。
定期預金も少しずつ金利が上がっていると感じているでしょう。
そんななか、定期預金に預け入れようと思ったときに「どの期間にしたらいいのだろう」と悩んでいませんか?
今回は定期預金の預入期間について、考え方やおすすめの期間、そして今後の見通しについて解説します。

定期預金の「メリット」とは?

定期預金のメリットについて確認していきましょう。

  • 普通預金よりも金利が高め

普通預金に比べて一般的に金利がやや高めです。しばらく使わないお金は、普通預金に預けたままにせずに、定期預金に移せばさらに増やすことができます。

  • 一定額までは預金保険の対象になる。

万一金融機関が破綻した場合、1人当たり1,000万円までの預金とその利息が預金保険によって保護されます。リスクのある資産運用と異なり、元本割れの心配がありません。

  • 「貯蓄」として確保しやすい

普通預金にお金があると、つい気軽に引出して使いたくなりますが、定期預金の場合は満期前に引出すには中途解約が必要になります。中途解約をしてしまうと、当初の定期預金金利が適用されなくなるため、お金を引出す心理的ハードルが上がります。結果的に、お金が貯まりやすくなります。

  • 預入期間を自由に選べる

預入期間は、1カ月・3カ月・6カ月・1年・3年・5年など実にさまざまです。お金を使いたい時期に応じて、預入期間を自由に選べます。

以上をまとめると、定期預金は普通預金より金利がやや高めで、目的に応じて預入期間を自由に選べ、リスクのある資産運用を避けたい人に向いている貯蓄法だといえるでしょう。

「金利」の今後の見通しは?

日本では長い間超低金利が続いていましたが、最近少しずつ金利が上がってきています。
では今後、金利はどのように推移していくのでしょうか。金利は景気と大きな関係があります。一般的に、景気のバランスを図るために日本の中央銀行である日本銀行が政策金利の上げ下げを行っています。
政策金利が上がると預金金利が上がり、政策金利が下がると預金金利が下がるのが一般的です。好景気によってインフレが高まると、それを抑えるために日本銀行が金利を引上げます。金利が高くなれば企業や個人がお金を借りにくくなり、企業のさまざまな投資や個人の消費が抑えられて、物価が下がります。

逆に不景気によってデフレが続くと、それを抑えるために日本銀行が金利を引下げます。金利が低くなれば企業や個人がお金を借りやすくなり、企業のさまざまな投資や個人の消費が盛んになり、物価が上がります。
景気は常に循環しているため、金利は高くなったり低くなったりと変動します。
そのため、長い目でみると金利の変動は続いていくでしょう。

預入期間が選べる…どれくらいがおすすめ?

定期預金を預け入れる際には1カ月・3カ月・6カ月・1年・3年・5年」などから期間を選びます。
「6カ月」であれば、半年で満期が来るため、半年後にお金を使いたい場合に向いています。
1年・3年・5年と預入期間が長くなれば、満期が来る時期が遠くなる分、利息が多くもらえます。また、預入期間が長くなればなるほど金利が高くなる場合がありますので、ぜひチェックしてみてください。

では、具体的な預入期間について迷ったらどのように考えたらよいのでしょうか。
2つの視点で考えてみましょう。

1)今後の金利の見通し

もし、現在が低金利の時期で今後金利が上がっていくと思う場合は、短期の預入期間を選んでおき、金利が上がったときに預け替えるのも一案です。
一方で、現在が高金利の時期で今後金利が下がっていくと思う場合は、長期の預入期間を選んでおき、高い金利のメリットを長期間享受できるといいでしょう。

2)マネープラン

今後のマネープランを考えたうえで、「お金の目的と使う時期」を考えてみましょう。半年後に使う予定があれば「6カ月」を選び、しばらく使う予定がなければ1年や3年以上などを選ぶのもいいでしょう。
また、金融機関によっては10年間などと長期間の預け入れをしたくても、預入期間の設定がない場合があります。その際には「5年」を選び、元利継続(満期がきたら元本と利息を合わせて同じ預入期間で定期預金を継続すること)を選んでおくと、定期預金に10年間預け入れができます。

以上2つの「金利の見通し」と「マネープラン」を考えてみて、預入期間を選ぶとよいでしょう。

ここ最近は超低金利が続いていて、長い目で見ると今後金利が上がっていくと考える人も多いかもしれません。その場合、数年使わないお金があった場合でも、低金利で長期間預け入れるよりも短期で預けておき、金利が上がったら預け替えるというのも一つの方法です。
預入の際に、満期後の選択肢を「元利継続」にしておくと便利です。満期が来るたびに、利息を加えたお金が自動的に同じ期間で定期預金に預け替えてもらえます。

まとめ

今回は定期預金のメリットから、今後の金利の見通し、そして預入期間の選び方についてお伝えしました。定期預金は満期の時期を自分で選べる預金です。預け入れる際には、今後の金利の見通しと、お金を使う目的と時期をじっくり考えたうえで預入期間を選ぶとよいでしょう。

定期預金の期間を考えることは、今後の自分のマネープランをじっくり考えることにもつながるというメリットがあります。自分の人生に必要なお金をかしこく貯めて、増やしていけるように、定期預金をぜひ上手に活用してくださいね。

  • 本ページは2025年1月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。

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西山 美紀

ファイナンシャルプランナー・ライター
出版社にて編集・マーケティングに従事後、2005年にフリーライターとして独立し、FP資格を取得。生き方やお金、子育て、仕事などをテーマに、女性誌やビジネス誌、WEB等で取材・執筆、記事監修や講演等を行う。単に貯蓄額だけを増やすのではなく、うるおいのある毎日のためのお金の使い方・貯め方・増やし方を発信中。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)、『お金の増やし方』(主婦の友社)等。男女2児の母。2023年4月より早稲田大学人間科学部健康福祉科学科(eスクール)で人間心理を学び、お金と心の関係についても研究中。

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