ふるさと納税はなぜおトク?〜ふるさと納税をさらにおトクに活用するポイントも解説〜
執筆者:ファイナンシャルプランナー(AFP)|タケイ 啓子
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おトクな制度、ふるさと納税は今年で10年目。寄附する自治体によっては、実質2,000円で素敵な返礼品が受け取れるとあって、利用する人は年々増えています。今回は、そんなふるさと納税について解説します。
ふるさと納税ってなぜおトクなの?仕組みは?
ふるさと納税は、実質2,000円の負担で、その土地名産のお肉やお魚、フルーツなどを受け取ることができます(寄附する自治体により内容は異なります)。2,000円以上のものが受け取れるなら、その分おトクになりますね。
でも、ふるさと納税を調べようと思ってインターネットで検索すると、10,000円以上の返礼品が多く並んでいます。実際に10,000円の返礼品を選ぶと、その時は10,000円支払わなくてはなりません。しかし、2,000円を超えた分は税金が安くなるので「実質2,000円の負担」というわけです。
(なお所得税・住民税が非課税の方は、この制度が適用されませんのでご注意ください。)
本当に税金が安くなるのか、心配はご無用です。国の制度なので、手続きさえきちんとしておけば大丈夫。手続きはカンタンなものですが、忘れると税金は安くならないので注意しましょう。 ただし、いくらでも税金が安くなり、実質2,000円で済むかというとそれは違います。実質2,000円で済む金額には上限額があるので、それを超えると実質負担は2,000円よりも増えることになります。
ふるさと納税の限度額の上限を超えないためには?
では、上限を超えないためにはどうすればよいでしょう。まずは、「自分の上限額を調べること」です。上限額は、年収や家族構成によって異なりますが、面倒な計算をする必要はありません。総務省のウェブサイトにアップされている上限額の早見表をチェックすれば、すぐわかります。
- ※ 掲載している表には、制度改正によって、平成27年から拡充された控除額上限が反映されています。平成26年までの目安とは異なりますので、ご注意ください。
- ※ 掲載している表は、住宅ローン控除や医療費控除等、他の控除を受けていない給与所得者のケースとなります。年金収入のみの方や事業者の方、住宅ローン控除や医療費控除等、他の控除を受けている給与所得者の方の控除額上限は表とは異なりますのでご注意ください。
- ※ 社会保険料控除額について、給与収入の15%と仮定しています。
- ※ 掲載している表はあくまで目安です。具体的な計算はお住まい(ふるさと納税翌年1月1日時点)の市区町村にお問い合わせください。
- ※1 「共働き」は、ふるさと納税を行う方本人が配偶者(特別)控除の適用を受けていないケースを指します。(配偶者の給与収入が141万円以上の場合)
- ※2 「夫婦」は、ふるさと納税を行う方の配偶者に収入がないケースを指します。(ふるさと納税を行う方本人が配偶者控除を受けている場合)
- ※3 「高校生」は「16歳から18歳の扶養親族」を、「大学生」は「19歳から22歳の特定扶養親族」を指します。
- ※4 中学生以下の子供は(控除額に影響がないため)、計算に入れる必要はありません。
例えば、「夫婦子1人(小学生)」は、「夫婦」と同額になります。また、「夫婦子2人(高校生と中学生)」は、「夫婦子1人(高校生)」と同額になります。
または、カンタンに計算できるウェブサイトを利用する方法も、賢いやり方です。
総務省のウェブサイトのほか、ふるさと納税のウェブサイト「ふるさとチョイス」などを利用してみるとよいでしょう。
寄付金控除の計算シミュレーションのエクセルファイルがダウンロードできます。
かんたんシミュレーションと詳細シミュレーションがあるところが便利です。
はじめに自分が利用できる上限額を調べておくと、安心して返礼品選びができますね。
おトクなふるさと納税をさらにおトクにする方法
ふるさと納税のウェブサイトを見てみると、2,000円ではとても買えないような品物ばかりです。お肉、海産物、フルーツ、スイーツ、お米、地酒などの返礼品を実質2,000円負担で受け取れる自治体が多いのですから、ふるさと納税を行うだけでおトクですが、それをさらにおトクに利用する方法をご紹介します。
ふるさと納税のポイント制度を利用し、使い切れなかった分を貯めておく
ふるさと納税の上限額は、1月1日から12月31日までの利用分です。メリットを最大限生かせるよう、毎月少しずつ利用すると家計にも無理がありません。しかし、品物を決めるにも時間がかかります。忙しい時にはふるさと納税のポイント制度の利用がオススメです。
最近はふるさと納税をした場合に、返礼品ではなくポイントを付与する自治体も登場してきています。ポイントに応じて、インターネットやカタログから返礼品を選べるので、まずはポイントを貯めておいて、まとめて使うのもいいですね。まとめれば、より素敵な特産品にも手が届きます。
付与されたポイントの有効期限はそれぞれ異なりますので、有効期限切れにならないようしっかりチェックをしておきましょう。
クレジットカード決済でポイントを貯める
ふるさと納税の支払いは、コンビニ払いもできますが、クレジットカード決済がおトクです。たとえば、30,000円の返礼品を選んだら、カード利用額に応じたポイントが貯まります。貯まったポイントが使いやすいクレジットカードに支払いをまとめて、どんどん貯めていきましょう。いつも買い物をしているお店で使えるポイントなら、利用価値が大きいですね。
イオンカードセレクトでの支払いでときめきポイントが貯まる
イオンカードセレクトとは、イオン銀行キャッシュカード、クレジットカード(イオンカード)、電子マネー(WAON)が1枚にまとまったカードです。ふるさと納税でイオンカードセレクトでクレジットカード決済を利用すると、ときめきポイントが200円につき1ポイント貯まります。つまり、30,000円の利用なら150ポイント、50,000円の利用なら250ポイントのときめきポイントの獲得です。
ときめきポイントは1,000ポイント以上から電子マネーWAONポイントに交換でき、電子マネー(WAON)に交換(ポイントチャージ)後、買い物のときに1WAON1円分として使うことができます。
支払いをイオンカードセレクトにするだけで、キャッシュバックと同じ効果です。クレジットカードは上手に利用して、おトクな買い物を楽しみましょう。
イオンカードセレクトの特典は、WAONオートチャージでも電子マネーWAONポイントが貯まるなど、他にもたくさんあります。自分のライフスタイルに合ったクレジットカードなら、よりおトクに使えそうですね。
今回のまとめ
- ふるさと納税は実質2,000円で素敵な特産品をもらえる、おトクな制度
- おトクに利用できる上限額は収入や家族構成によって異なるので、シミュレーションではじめに確認しておく
- さらにおトクに利用するなら、支払いはクレジットカードに!
- ※ 本ページは2017年10月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。