
まず私たちの身近にある銀行を大きく3つに分けると「都市銀行」「地方銀行」「ネット銀行」に分けられます。
都市銀行 | 東京や大阪などの大都市に本店があり、全国に展開する大きな規模の銀行。全国に支店が存在する。 |
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地方銀行 | 地方都市に本店があり、その地方を基盤にローカルに展開する銀行。その地方では支店数も多く、サービスも充実していて、地域に向けて特別金利などのおトク得なキャンペーンなどが開催されることもある。 |
ネット銀行 | 主にオンライン上で取引する、ほぼ店舗を持たない銀行。ローコストで運営しているので、他の銀行に比べて普通預金金利が高く、手数料が安いなど利用者にとってコストの部分で優れている。 |
以上のように、大きく3つに分けてみるだけでも、ご自身の使い方や選び方が見えてきたのではないでしょうか。
それでは次に、目的別に銀行の選び方のポイントを考えてみたいと思います。
この、4つの視点で考えて行きましょう。
貯蓄は自動積立が鉄則です。ほとんどの銀行で自動積立ができますが、銀行により異なる点は「金利」です。貯めたい、増やしたい、を考える場合には、まず「普通預金金利が高いこと」に注目して比較してみてください。上記でも述べましたが、都市銀行、地方銀行に比べてネット銀行は普通預金金利が高く、預金種類によっては100倍以上もの差がつくこともあります。コツコツ貯めて大きな金額に増やして行きたいという人は、ネット銀行がオススメです。
銀行の預金を使ってもっと積極的にお金を増やしたいという場合は、円だけではなく外貨での運用ができる外貨預金のある銀行もオススメです。外貨預金における銀行の選び方としては、
をチェックして選びましょう。ここでもネット銀行の方が手数料や金利面で有利になることが多いです。
銀行を便利に使いたいと思う場合は「入出金の利便性」「店舗の有無と相談のしやすさ」「振込手数料の料金」についてチェックしましょう。
ご自身が普段どのような行動パターンか、どこでどんな買い物が多いのか、銀行をどのように利用したいのか、今一度振り返ってみると自分にあった銀行がはっきりしてくるはずです。
将来、マイホーム、マイカー購入などでローンを組む際の「融資」も視野に入れて、どの銀行でローンを組みたいかを視点に入れて銀行選びをするとスムーズなことが多いです。
なぜなら、ローンを組む際には「金利」がかかります。この時にかかる金利は「お金のレンタル料」のようなものです。当然ローンの金利は安く済ませたいですよね。将来マイホームやマイカーを持つときに、より良い条件でお金を借りるためには、ローン金利の水準が低い銀行を選ぶことが大切です。
古くからある銀行や大きな銀行こそが「安心」と考えがちですが、これは預金保険制度(ペイオフ制度)に加入している銀行であれば、どこも同じです。万が一銀行が破綻するようなことがあっても1,000万円(+利息)までは保証されます。(※但し外貨預金は対象外。)もし1,000万円以上のまとまった資産がある場合は、いくつかの銀行に分けておくのが良さそうですね。
以上の視点から考えると、ご自身にあった銀行はどんな銀行なのか?見えてきましたでしょうか。一つの銀行だけに絞らず、メインバンク(給料振込先口座、使う口座)とサブバンク(貯める口座、増やす口座)など2~3個目的別に銀行口座を使い分けるのも良いと思います。
イオン銀行は先にご紹介した「都市銀行」「地方銀行」「ネット銀行」の3つの銀行の良いとこ取りをしたような銀行です。
●対象取引のご利用に応じて自動的に「イオン銀行スコア」がたまり、決定したステージごとに普通預金金利を優遇いたします。
イオン銀行にも様々なサービスや便利な機能がありますね。何か気になる特徴はありましたか?
長期的に考えると、ほんのわずかな金利の差や利便性の差が、積み重なると、大きな金額や時間の差に繋がります。ご自身にあった銀行を上手に選び、賢く便利に利用したいものですね。
お申込みに際しては、以下の留意点を必ずご確認ください。
肥後 知歩
ファイナンシャルプランナー
中立的な金融教育機関で約15年間、講師として登壇中。家計管理や資産運用についての講演、乗り合い代理店にて保険の見直し相談を約200世帯以上経験し、今に至る。現在はセミナー講師(年間講演回数100講演以上)、コラム執筆や個人相談なども含め幅広く活動中。
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