病気・ケガでも保障される！？団体信用生命保険と全疾病保障住宅ローンをご紹介
執筆者：ファイナンシャルプランナー(CFP)｜高山 一恵
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多くの方が住宅購入時には、住宅ローンを利用するのではないでしょうか。住宅ローンを組むときには一般的に、団体信用生命保険（以下、団信）に加入します。最近は、団信にさまざまな保障がプラスされた住宅ローンが登場し、保障内容が多様化しています。そこで今回は、団信の種類と、病気やケガで働けなくなったときに保障が得られる全疾病保障住宅ローン（以下、全疾病団信）を紹介します。
万が一のときに住宅ローンの支払いがゼロになる団信
団信とは、住宅ローンの返済中に、契約者にもしものことがあった場合に、残りの住宅ローン残高が保障される（ゼロになる）保険です。ほとんどの銀行では、住宅ローンを借りる条件として、団信への加入が義務付けられています。
団信では通常、契約者が亡くなったり高度な障害を負ったりしたときに、以後の住宅ローンの支払いが不要になります。最近では、契約者が所定の病気やケガをしたときにも保障が得られる特約を付帯した団信住宅ローンが出てきています。こうした住宅ローンを利用することで、より幅広い病気やケガに備えることができます。
契約者が亡くなったり高度な障害を負ったりして、収入が減少してしまうと、残された家族が返済を続けるのは大変です。しかし、団信に加入することで、ご家族は以後も住宅ローン返済の心配をせずに家に住み続けることができます。
団信の保険料は、多くの場合住宅ローンの金利に含まれています。団信はあくまで残りの住宅ローン残高がゼロになるもので、医療保険のような給付はありませんが病気やケガの保障を用意できる場合もあります。
団信のご加入は、住宅ローンの契約手続時のみとなっており、返済途中からのご加入はできません。住宅ローンを借りる際には保険も積極的に見直しましょう。
団信で保障が得られる病気やケガには何がある？
それでは、団信の主な種類と保障される病気やケガの種類を確認していきましょう。
一般団信
一般的な団体信用生命保険で契約者が死亡したり、所定の高度障害の状態になったりしたときに、以後の住宅ローン残高がゼロになる団信です。民間の銀行の住宅ローンには標準で付帯されています。
がん保障付き団信
一般団信の保障に加えて、多くのがん保障付団信では契約者が所定のがんと診断されたときにも住宅ローンの残高がゼロになる保険です。がんが治っても、ローン残高はゼロのままです。また、先進医療の療養を受けたときに保険金が受け取れるものもあります。ただし、一部のがんは対象外となっていたり、保障内容が変わったりすることもあるので確認が必要です。
3大疾病保障付き団信
契約者ががん・急性心筋梗塞・脳卒中の3大疾病になったときに保障が得られる保険です。金融機関によって異なりますが、がんと診断された場合は住宅ローンの残高がゼロになります。一方、急性心筋梗塞や脳卒中の場合は「60日以上就業不能の場合」に保障が受けられるなど金融機関、団信によって違いがあります。
8大疾病保障付き団信
3大疾病に加えて、保険会社によっては契約者が高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性すい炎になったときに保障が得られる保険です。金融機関によって異なりますが、3大疾病と同様、がんと診断されたら住宅ローン残高が一部減免また免除されますが、その他の病気の場合は、病状によって保障の内容が異なります。どんな病状のとき、どんな保障が得られるのかを確認しておきましょう。
全疾病団信
文字どおり、「すべての病気・ケガ」に対する保障が得られる団信です。病気やケガによって所定の就業不能状態が一定期間続いた場合に毎月の住宅ローンの返済が免除されます。また、就業不能期間が長く続いた場合、住宅ローンの残高がゼロになります。なお、イオン銀行の団信では、その後病気・ケガが治っても、住宅ローン残高はゼロのままです。
病気やケガで働けない場合を保障する「全疾病団信住宅ローン」
住宅ローンの返済は数十年に及ぶものです。その間、病気やケガをして働けなくなり、住宅ローンの返済が厳しくなってしまうことも、ないとはいえません。そんなもしもに備えておすすめしたいのは「全疾病団信住宅ローン」です。
イオン銀行の全疾病団信住宅ローンは、病気・ケガによる就業不能状態を保障する住宅ローン。毎月のローン返済日において、所定の就業不能状態が15日超続いた場合に、毎月のローン返済額が保障されます。この保障は何回でも受けることができます。
また、所定の就業不能状態が1年超続いた場合は、住宅ローン残高がゼロになります。病気のなかには、年単位で療養が必要なものもあるでしょう。そうしたときに、住宅ローンの残高がゼロになるので、安心して療養に臨めます。
団信でもありますので、死亡・所定の高度障害状態となったとき、余命6カ月以内と診断された場合にも、住宅ローン残高はゼロになります。
なお、全疾病団信住宅ローンは、住宅ローンを借りるとすぐに保障がスタートします。免責期間もありませんので、借りてすぐに万が一のことがあったとしても、しっかりと保障を受けることができます。
全疾病団信住宅ローンに申込むと将来安心！
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