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新入社員のボーナス事情。みんないくらもらっていて、何に使ってる?

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この春晴れて新社会人となったみなさん。4月に新入社員として入社し、働く楽しさ、大変さ、やりがい…いろいろなことを感じていることと思います。そんな新入社員が次に気になるのは、ボーナスのことではないでしょうか。「そもそもボーナスはもらえるの?」「みんないくらもらっているの?」特に初年度はちょっと聞きづらい新入社員のボーナス事情、データを元にご紹介します。

ボーナスは「必ずある」とは限らない

ボーナスは、毎月決まって支払われる給与とは別に支払われる一時金です。賞与、特別手当などと呼ばれることもあります。会社によってルールはさまざまですが、夏のボーナスは6月下旬から7月上旬、冬のボーナスは12月に支給されることが一般的です。
公務員は夏が6月30日、冬が12月10日と定められています(期末手当・勤勉手当と呼ばれます。

もっとも会社員の場合、ボーナスが必ず支給されるとは限りません。ボーナスを支払うことを義務付ける法律はないためです。ボーナスが支給されるかどうかは、会社の考え方や業績などによります。厚生労働省「平成29年就労条件総合調査」によると、賞与制度がある企業の割合は90.1%。そのうち、賞与を支給した企業が95.7%、賞与を支給しなかった企業が4.3%となっています。ボーナスが支給されない会社は少数派とはいえ、存在することは押さえておきましょう。

新入社員の夏のボーナスは寸志が一般的

では、新入社員は夏のボーナスをもらえるのでしょうか。
産労総合研究所「2020年度 決定初任給調査」によると、新卒入社者に対して何らかの夏季賞与を支給している企業は85.6%。逆に「夏季賞与は支給しない」と回答している企業は7.9%となっています。

新卒入社者の夏季賞与の支給状況

(単位:%)

規模・産業 合計(社数) 夏季賞与は支給しない 何らかの夏季賞与を支給する 支給方法(支給する=100) その他 無回答
一定額(寸志等)を支給 在籍期間の日割計算で支給 日割以外の一定割合で支給 日割+一定割合または一定額 その他 無回答
調査計 100.0(355) 7.9 85.6 64.5 19.7 9.9 1.6 2.6 2.0 1.7 4.8
2019年調査 100.0(336) 4.8 88.1 64.5 16.2 11.8 2.4 1.7 3.4 0.6 6.5
1,000人以上 100.0(82) 6.1 92.7 64.5 14.5 11.8 2.6 3.9 2.6 - 1.2
300~999人 100.0(116) 6.9 87.1 65.3 17.8 9.9 2.0 3.0 2.0 2.6 3.4
299人以下 100.0(157) 9.6 80.9 63.8 24.4 8.7 0.8 1.6 1.6 1.9 7.6
製造業 100.0(137) 4.4 89.8 66.7 19.5 8.1 2.4 1.6 1.6 1.5 4.4
非製造業 100.0(218) 10.1 83.0 63.0 19.9 11.0 1.1 3.3 2.2 1.8 5.0

産労総合研究所「2020年度 決定初任給調査」

夏のボーナスを支給する企業の割合は2019年の調査より少し減少しているとはいえ、多くの企業で新入社員にも支給されていることがわかります。また、企業の規模が大きいほど支給率が高まっていることがわかります。また、夏のボーナスの支給方法は「一定額(寸志等)を支給」が64.5%と、もっとも多くなっています。

また、夏季賞与・一時金の支給金額は、大学卒の平均が9万6,735円、高校卒の平均が7万4,307円となっています。

夏季賞与・一時金の支給金額(何らかの夏季賞与・一時金を支給する企業)

(単位:円、()内は社数)

区分 平均 支給基準別支給金額
一定額(寸志等)を支給 在学期間の日割計算で支給 日割以外の一定割合で支給 日割+一定割合または一定額 その他
【大学卒】
調査計
69,735(170) 84,069(116) 131,231(30) 122,061(20) 74,134(2) 83,244(2)
2019年調査 87,636(154) 78,906(117) 123,220(16) 110,937(17) 112,133(3) 70,000(1)
1,000人以上 81,490(45) 72,948 106,025 110,274 108,268 70,000
300~999人 118,854 99,320 178,843 152,832 - 96,487
299人以下 88,281(68) 78,416 107,891 108,094 40,000 -
製造業 100,723(60) 88,195 158,082 105,030 40,000 -
非製造業 94,559(110) 81,638 117,805 129,359 108,268 83,244
【高校卒】
調査計
74,307(112) 64,267(79) 100,553(18) 103,531(12) 59,800(2) 73,370(1)
2019年調査 69,064(104) 63,412(80) 76,014(9) 89,612(13) 130,295(2) -
1,000人以上 66,182(36) 59,662 70,222 92,175 89,600 -
300~999人 92,597(34) 72,838 169,793 135,000 - 73,370
299人以下 66,465(42) 60,891 75,567 94,123 30,000 -
製造業 83,262(57) 72,444 122,930 104,345 30,000 -
非製造業 64,222(55) 55,881 82,652 101,902 89,600 73,370

産労総合研究所「2020年度 決定初任給調査」

ボーナスといえば、「給与の○カ月分」などと報じられることもよくあります。それを期待していた方には、ちょっと残念に感じられるかもしれません。
でも、考えてみてください。夏のボーナスの金額の算定期間は、新入社員のみなさんか入社する前からスタートしているものです。それに、新入社員1年目、それも最初の数カ月ほどで会社に貢献するほどの成果を挙げている方はほとんどいないでしょう。ですから、1年目の夏のボーナスについては「寸志」がもらえるだけでもありがたいものなのです。

逆に、冬のボーナスの金額の算定期間には、新入社員のみなさんもフルに含まれます。結果を出せば、会社もそれに応える冬のボーナスを支給してくれるはず。もちろん、会社全体の業績が悪ければ、本人がどんなに結果を出しても出ないこともあります。

みんなはボーナスを何に使っている?

ボーナスが入ったら、みなさんどう使いますか?
消費者庁「ゴールデンウィークの過ごし方及びボーナスの使途予定に関する意識調査結果」(2019年)によると、ボーナスの使い方でもっとも多かったのは「貯蓄」(29.7%)。20歳代に絞ると35.5%となっています。新入社員として初めてもらうボーナスは一度きりのものですから、両親に感謝のプレゼントをしたり、記念になるご褒美を買ったりするのもいいかもしれません。

しかし、「自分へのご褒美だから」などといって、ボーナスを全額散財してしまうのはNGです。そう考える人は、もしかしたらお金が貯められない人かもしれません。お金が貯められていないと、不意の出費があったときに困ってしまいます。ですから、普段から貯蓄をするのはもちろん、ボーナスでも計画的にお金を貯めながら、ご褒美にもお金を使います。

筆者がおすすめするのは、ボーナスの黄金比率「4:3:2:1」を守ってお金を使うこと。貰ったボーナスを黄金比率に分けて使うことで、ストレスなくお金を貯めることができます。具体的には、次のとおりです。

  • 4…貯蓄(定期預貯金・普通預貯金など)
  • 3…自分へのご褒美(無理に使わなくてもOK)
  • 2…自己投資(スキルを磨く、本を読むなど)
  • 1…金融資産への投資(つみたてNISA・iDeCoを活用した投信積立の資金へ回す)
    • 金融資産への投資については、状況によって損失が出ることもあります。

たとえば、夏のボーナスが10万円もらえたとしたら、4万円を貯蓄したうえで、3万円までは自分のご褒美に使ってOK。そして2万円は将来のために自己投資を行い、1万円は金融資産へ投資を行う、という具合です。
冬のボーナスが30万円に増えたら、同じ割合を使って、12万円貯蓄、9万円ご褒美、6万円自己投資、3万円金融資産への投資…というように、各段階の金額を増やします。

この黄金比率は目安なので、個人の状況に合わせて多少変更しても結構です。若いうちは貯蓄残高が少ない人が多いので、貯蓄は4割〜5割を確保して欲しいところです。
そもそも「ご褒美はそんなにいらないので、お金を増やしていきたい」というのであれば、金融資産への投資を増やしてもいいでしょう。

大事なのは、予算を決めることです。予算内でお金を使うわけなので、ご褒美に使っても罪悪感はなくなります。
このようにメリハリをつけることで、ご褒美を手に入れながら、貯蓄や投資も進めることができます。

貯蓄は「先取り貯蓄」が鉄則!

ボーナスなど、まとまったお金が入ってくると、誰でも嬉しいもの。それだけに、つい浪費しがちになるのも事実です。しかし、そこで浪費してしまうようでは、お金はなかなか貯まっていきません。

ボーナスでも、普段の貯蓄でも、お金を貯めるときには「先取り貯蓄」をすることが大切です。先取り貯蓄は、お金が入ってきたら、先に貯蓄分を取り分ける貯蓄の方法です。

お金を先に使い、残ったら貯めるという「後から貯蓄」では、お金が残らなかったときに貯蓄ができません。人間は意志が弱い生き物ですから「今月は貯まらなかったけど仕方ない」などとなって、そのままずるずると貯められなくなってしまいます。
しかし、先取り貯蓄で先に貯蓄分を取り分けておけば、あとは残ったお金だけで生活するだけでお金は着実に貯められます。

イオン銀行でも、普通預金や定期預金はもちろんのこと、毎月コツコツとお金を積み立てていくことのできる「積立式定期預金」や、非課税のメリットが生かせる「つみたてNISA」「iDeCo」などを利用して先取り貯蓄・先取り投資ができます。

せっかくのボーナスですから、将来に役立つ有意義な使い方をしましょう。

今回のまとめ

  • 新入社員に夏のボーナスを支給している企業は85.6%。ボーナスがない会社もある
  • 新入社員の夏のボーナスの平均額は、大学卒で9万6,735円、高校卒で7万4,307円
  • ボーナスの散財はNG。自分へのご褒美だけでなく、先取り貯蓄や自己投資、金融資産への投資にも振り向けることで、将来に役立つ有意義な使い方ができる
  • 本ページは2021年8月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。

お申込みに際しては、以下の留意点を必ずご確認ください。

積立式定期預金

オススメ

マネーコンサルタント 頼藤 太希

(株)Money&You代表取締役。中央大学客員講師。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本証券アナリスト協会検定会員。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職。女性向けWEBメディア「FP Cafe」や「Mocha(モカ)」を運営。著書は『1日5分で、お金持ち』『はじめてのNISA&iDeCo』『投資信託 勝ちたいならこの7本!』など多数。twitter→@yorifujitaiki

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