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<みんなの平均>つみたてNISAをやっている人の平均年収は?みんなは毎月どのくらい積立してる?

つみたてNISAに興味はあるものの「自分の経済状況でも問題なく運用できるだろうか」と不安に思われる方も少なくありません。
今回は、つみたてNISAを利用している人の年収や年齢層などを、さまざまなデータをまとめました。つみたてNISAを利用している人は果たしてどんな人なのか、紹介します。

つみたてNISA利用者の6割以上が年収500万円未満

「投資は裕福な人がすること」と思っている方がいます。しかし、本当にそうでしょうか。日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査」(2022年)によると、つみたてNISA口座の開設者の65.1%が年収500万円未満となっています。

一般NISA口座またはつみたてNISA口座開設状況(個人年収別)

年収 一般NISA つみたてNISA 一般NISA・
つみたてNISA
合計
300万円未満 46.3% 34.2% 41.8%
300万~500万円未満 24.3% 30.9% 26.7%
500万~700万円未満 11.9% 17.9% 14.1%
700万~1000万円未満 11.2% 11.6% 11.3%
1000万~1500万円未満 3.9% 4.5% 4.1%
1500万円以上 2.5% 0.9% 1.9%

日本証券業協会「個人投資家の証券投資に関する意識調査」(2022年)より(株)Money&You作成

さらに、34.2%は年収300万円未満。日本人の平均年収が443万円(国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」)ですから、つみたてNISAを利用している人は必ずしもお金持ちとは限らないことがわかります。

実際、つみたてNISAでは1,000円程度の少額から金融庁の基準を満たす投資信託に長期・積立・分散投資ができるようになっています。少額からはじめて、余裕ができたら投資額を増やしていくこともできます。

確かに昔は、投資はお金持ちがやるものだったかもしれません。しかし貯蓄だけではお金が増えていかない今、少額から投資ができるしくみが整っているのはありがたい話ですね。

つみたてNISA利用者は20代〜40代が7割超

金融庁「NISA口座の利用状況調査(2023年3月末時点)」によると、2023年3月末時点のつみたてNISA口座数は783万1060口座となっています。これを年代別にまとめると、次のようになります。

つみたてNISAの年代別口座数

年代 口座数 割合
10歳代 1万4632口座 0.2%
20歳代 150万7759口座 19.3%
30歳代 221万2893口座 28.3%
40歳代 193万5430口座 24.7%
50歳代 136万5425口座 17.4%
60歳代 58万5126口座 7.5%
70歳代 18万0600口座 2.3%
80歳代以上 2万9195口座 0.4%

金融庁「NISA口座の利用状況調査(2023年3月末時点)」より(株)Money&You作成

つみたてNISAの利用者は30歳代・40歳代で半数超を占めます。次いで多い20歳代も加えると、7割超に達します。10歳代がつみたてNISAを利用できるようになったのは2023年になってからですが、すでに約1.5万口座が開設されています。

さらに、50代も多くの方がつみたてNISAを利用していることがわかります。人生100年時代において、50代はまだまだ資産形成が必要な年代。今からつみたてNISAを始めても遅すぎることはありません。以前の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

「つみたてNISA」は50代からでも遅くない。どのような投資信託を選ぶべき?別ウィンドウで開きます

つみたてNISAの毎月の積立額は平均2万3416円

つみたてNISAの年間の非課税投資枠は40万円。毎月の積立額に換算すると、3万3333円です。「オカネコ」の調査によると、つみたてNISAを利用している人の月々の積立平均額は2万3416円となっています。

つみたてNISAの毎月の投資額

『お金のオンライン相談サービス「オカネコ」調べ』

約60%の人が毎月「3万円超」積立投資していることがわかります。非課税枠を最大限に活用している人が多いようです。

なお、2024年からはじまる「新NISA」では、つみたてNISAと同様の「つみたて投資枠」で年120万円、一般NISAと同様の「成長投資枠」で年240万円、合計で年間360万円まで毎年投資が可能に。最大で1800万円まで非課税の投資ができるようになります。

資金に余裕があるならばより多くの非課税投資ができるようになります。もちろん、少額で投資をスタートして、慣れてきたら金額を増やすこともできます。

つみたてNISAで少額から資産運用をはじめよう

つみたてNISAを利用している人の年収・年代・積立額を紹介してきました。つみたてNISAでの投資は裕福な人だけではなく、幅広い年収・年代の方が取り組んでいることがわかります。

つみたてNISA、さらには2024年からの新NISAのつみたて投資枠は、お金を堅実に増やす期待のできる「長期・積立・分散投資」がしやすい制度です。しかも、運用益は非課税ですからお得です。「私にはまだ早い」などと思わず、まずはつみたてNISAの少額投資からはじめてみてはいかがでしょうか。

今回のまとめ

  • つみたてNISA利用者の6割以上が年収500万円未満。34.2%が年収300万円未満
  • つみたてNISA利用者は20代〜40代が7割超。50代でも遅すぎることはない
  • つみたてNISA利用者の月々の積立平均額は2万3416円

お申込みに際しては、以下の留意点を必ずご確認ください。

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マネーコンサルタント 頼藤 太希

(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
中央大学商学部客員講師。早稲田大学オープンカレッジ講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や『Mocha(モカ)』を運営すると同時に、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書累計100万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。

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