
送別会や退職祝いの予算は、職場であれば前例の相場に習うのが最も無難です。お世話になったからといって高額な予算にしてしまった場合、その後に続く送別会の予算に影響が出てしまいます。
また、仲間内で行うなら、普段の飲み会より1,000~3,000円程度金額を上げると無理がなくて、特別感も出ます。
プレゼントはサプライズも大切ですが、喜んでもらえることが一番。さりげなくリクエストや好みを聞き出せるよう工夫しましょう。
プレゼントの予算は、人数といくらずつ集めるかで決まります。こちらも、あまり負担にならない金額で、できるだけ人数を集めて考えたいですね。送別会には出られない人でも、プレゼントだけは協力できる場合が多いので、送別会とは別にメンバーをとりまとめる必要があります。
送別会の場所やプレゼントを決めるのは、大変ですが楽しいものでもあります。送り出す人の喜ぶ顔を思い浮かべると、頑張って成功させようと張り切る気持ちになります。
しかし、どうしても手間になってしまうものもあります。幹事慣れしている人でも難しいのがお金のやりとりです。
会費の集金の際、「今手持ちがない」とか、「来週でもいい?」と言われることも多々あり、とてもストレスになってしまいます。
払ってもらうのは当然なのに、催促する時になぜか気まずい思いをするのも納得がいきません。
また、ワリカンをきっちりしようと思っても、1円単位にすればおつりの用意が面倒です。しかし、端数の分を自分が多めに払うのも違和感があります。
きちんとしたいことなのに、メンバーが多くなればなるほど難しくなるのがお金の取りまとめなのです。
そこでオススメしたいのが、送金アプリの利用です。スマートフォンにダウンロードしておけば、送金をするのも受け取るのも簡単。集金して集まった金額を銀行口座へ入金することもできます。送金は1円単位からできますから、きっちりとワリカンもできます。チャット機能があれば、面と向かって催促をしなくてもいいので、大人数の集金が簡単に出来て明細を説明する手間も省けます。
また、記録が残ることも大きなメリット。大人数になるほど管理が大変ですが、送金アプリなら履歴が残るので安心です。
集計後に計算が合わなくなって、幹事ひとりが困ることもありません。
では、どのような送金アプリを利用すればいいのでしょうか。
まずは、多くの人が利用しやすいアプリであることです。具体的には、連携できる金融機関が多いことが目安になります。
送金アプリは数々ありますが、pring(プリン)というアプリは、イオン銀行口座をはじめとした多くの金融機関と連携しています。集めたお金は連携している金融機関の口座や指定のATMで引き出すことも可能。さらに、出金手数料は無料になります。
送金アプリを上手に利用することで、お金のことはスムーズに取り仕切り、その分お世話になった方への送別会・プレゼント選びに時間を充てるのが理想的とも言えます。
タケイ 啓子
ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー。
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