冷蔵庫が暴露する!「お金が貯まらない人」の意外な5つのサイン
執筆者:ファイナンシャルプランナー(CFP)|高山 一恵
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- 節約術
【この記事を読んでわかること】
- お金が貯まらない人の冷蔵庫は整理されておらず、不要なものや余計なものが詰め込まれている
- 冷蔵庫を整理することで食材の無駄が減り、余計な食費が減らせる
- 冷蔵庫の整理は省エネや電気代の節約にも効果がある
冷蔵庫の中に何が入っているか、すぐに思い出せますか?全く思い出せない人は、お金が貯まらない人かもしれません。
冷蔵庫はただの食材保管庫ではなく、あなたの貯金状況を映し出す「鏡」。お金が貯まるようになるヒントが冷蔵庫に潜んでいます。今回は、冷蔵庫の中身から「お金が貯まらない」理由を見つける方法をお届けします。
冷蔵庫の中身に隠された「お金が貯まらない人」の5つの特徴
お金が貯まらない人の冷蔵庫には、次のような特徴があります。もし1つでも当てはまっていたら要注意。2つ以上当てはまっていたら、残念ながら「お金が貯まらない人」の可能性が高いでしょう。
①賞味期限切れの食材が山のようにある
冷蔵庫に賞味期限切れの食材が山のようにある人は、お金が貯まらない人です。
『「消費期限」ではなくて「賞味期限」だから、多少切れてもまだ食べられる』という話ではありません。賞味期限が切れた食材が多いということは、食べきれない量を買ってきている可能性があるということです。
いくら「大容量はお買い得」でも、使いきれずにダメにしてしまえば損です。1枚400円の鶏もも肉が3枚パックで1,000円だったからと買ってきても、1枚使いきれずに腐らせてしまったら、この鶏もも肉の単価は500円だったことになってしまいます。それならば、400円で2枚買った方が安上がりでした。賞味期限切れの食材が山のようにあるということは、こうした無駄が積もり積もって、食費をアップさせている可能性があることを意味します。
②最後にいつ使ったかわからない調味料がある
最後にいつ使ったかわからない調味料が冷蔵庫で長いこと眠っている人は、お金が貯まらない人です。
しょうゆ、ソース、ケチャップ、マヨネーズくらいまでは、おおむねメジャーな調味料でしょうか。しかし、チリソース、ナンプラー、甜麺醤などとなるとどうでしょうか。もちろんこれらの調味料を普段から利用される方もいるでしょうが、そうではない人の方が多そうです。何かの料理で使うからと買ったものの、一度しか使わずにそのまま冷蔵庫に居座ることになった…という話もよく聞かれます。これでは①と同じ考え方で「高い調味料」を買ったことになってしまいかねません。
③冷蔵庫が整理されていない
冷蔵庫が整理できていない人は、お金が貯まらない人です。
きちんと整理されていないと、どこに何があるかわからなくなってしまいます。「◯◯があったはずなのになくなった」となれば、それを探す時間も取られてしまいますし、本当はあるのに見つけられずに買い直すといったことにもなりかねません。後から、奥の方から残念な状態で見つかることもしばしば。これでは、お金の無駄になってしまいます。もしかしたら、冷蔵庫だけでなく、財布の中身や部屋なども整理されておらず、いくらあるか、何があるかもわからなくなっているかもしれません。これではやはり、お金は貯まりません。
④保冷剤がたくさんある
お惣菜やデザートなどを購入したときについてくる保冷剤が捨てられずに冷やしてある(凍らせてある)人は、お金が貯まらない人です。
確かに、冷やせばまた別の機会に使えますし、ただ捨てるのはもったいないと思われるかもしれません。しかし、保冷剤があることで他の食べ物が収納できないのでは本末転倒ですし、保冷剤を使うタイミングもそうそうあるものではありません。保冷剤があることで冷却の効率が落ちてしまうようでは困りますよね。
それに、そんなに保冷剤が多いということが、普段からお惣菜やデザートをたくさん購入していることを表しているかもしれません。もちろん、お惣菜やデザートを買うなというわけではありませんが、作るより割高です。お金が貯まらない理由は、お惣菜やデザートの買いすぎにあるかもしれません。
⑤入れなくてもいいものが入っている
冷蔵庫に入れなくてもいいものが入っている人は、お金が貯まらない人です。
ただ冷蔵庫で冷やせばいいというものではありません。たとえば野菜ならなんでも「野菜室」に入れておけばいいと思われるかもしれませんが、じゃがいもやさつまいもといった芋類、玉ねぎやごぼうといった根菜類、さらにはバナナやパイナップルといった南国育ちのフルーツなどは、常温で保存した方が長持ちします(夏場の暑い時期などは冷蔵庫の方が適しています)。
パッケージに「高温多湿を避け、直射日光の当たらないところに保存してください」などと書いてあるのにもかかわらず、冷蔵庫に考えずに入れてしまうと、冷蔵庫の整理が大変になってしまいます。
お金を貯めたいならば、まずは冷蔵庫の整理整頓から
冷蔵庫からみる「お金が貯まらない人」の5つの特徴を紹介してきました。もしもこれらの特徴に心当たりがあるならば、まずは冷蔵庫の整理整頓から始めましょう。
賞味期限が切れた食材や、最後にいつ使ったのかわからない調味料などは思い切って廃棄します。「いつか使えるかもしれない」の「いつか」はやってきませんし、裏を返せば「なくても困らない」ですので、捨ててしまいましょう。保冷剤も、1つ2つ程度ならあってもよいですが、何十個も冷やすのは無駄です。捨ててしまいましょう。冷蔵庫の中に入れなくてよいものは、常温保存に切り替えます。
そうして、冷蔵庫にものを詰め込みすぎないようにして、どこに何があるかがわかるようにしておけば、食材の無駄が減り、余計な食費が減らせます。
東京都環境局「家計の省エネハンドブック2024」によると、冷蔵庫にものを詰め込まないことようにすることで、電気代が年間1,410円お得になると紹介されています。省エネの面でも、冷蔵庫の整理は有効です。
ちなみに同ハンドブックには、省エネポイントと年間の電気代節約額の目安として
- 冷蔵庫は壁から適切な間隔で設置する…1,450円
- 冷蔵庫は季節に合わせて設定温度を調節する…1,990円
- 冷蔵庫は無駄な開閉をしない…330円
- 冷蔵庫を開けている時間を短くする…200円
が挙げられています。こちらも合わせて実施すると電気代も減らせるでしょう。
なお、冷蔵庫はものを詰め込まない方がよいのですが、冷凍庫は反対にものを隙間なく詰め込んだ方が省エネにつながります。ただ、開けっぱなしにして使いたい食品を探すのは無駄ですので、整理整頓はしておきましょう。
冷蔵庫から貯金ライフを始めよう
冷蔵庫は貯金状況を映し出す「鏡」という意味がおわかりいただけたのではないでしょうか。
冷蔵庫の中身を見直すことで、自分の習慣が明らかになり、家計の改善につながります。今すぐ冷蔵庫の中身をチェックして、できるところから無駄を減らしましょう。そして浮いたお金を貯金に回していきましょう。
- ※ 本ページは2024年11月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。