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カードローン金利はどう決まる?相場・計算・節約術を3ステップで解説

執筆者:石岡智哉

「カードローンの金利って高いの?」
「毎月の返済額はどうやって計算するんだろう?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか。

カードローンの金利は、借入れの際に最も重要なポイントのひとつです。金利の仕組みを理解することで、賢い選び方や活用方法が見えてきます。

そこでこの記事では、金利の基礎知識から具体的な計算方法、さらには金利を抑えるためのポイントまで、わかりやすく解説していきます。カードローンの賢い利用方法の参考として、ぜひ最後までお読みください。

カードローンの金利とは?

カードローンの金利は、借入れ金額に対して支払う利息の割合を示す重要な指標です。
カードローンを利用する際、金利の仕組みを理解することで無駄な利息の支払いを避けることができます。
金利には「年利」と「実質年率」があり、これらの違いを把握することも重要です。
それでは、カードローンの金利について詳しく見ていきましょう。

年利と実質年率の違い

カードローンの金利を示す指標には、「年利」と「実質年率」の2種類があります。
年利は、1年間の純粋な金利の割合を表します。
単純に利息の計算に使われる基本的な数値です。
一方、実質年率は金融機関が法律で表示を義務付けられている指標です。
金利だけでなく、契約時にかかる手数料なども含めた総合的なコスト率を表します。
これにより、実際の負担を正確に把握することが可能です。

金利と利息の違い

金利と利息は、似ているようで異なる概念です。
金利は借入れ金額に対する利息の割合を示すものです。
例えば、年利14%の場合、1年間で借入れ金額の14%分の利息がかかることを意味します。

一方、利息は実際に支払う金額のことを指します。
カードローンの利息は通常、日単位で計算されます。
具体的な利息の計算方法については、後述しています。

このように、金利は「割合」を示し、利息は「実際の支払金額」を表す、異なる概念となります。

カードローンの金利の決まり方

カードローンの金利は、以下のような要素によって決定されます。

【金融機関の種類】

銀行、信販会社、消費者金融など、金融機関の種類によって金利の設定方針は大きく異なります。
これは各金融機関の事業方針や運営コストの違いによるものです。

【金利の個別判断】

金融機関は独自の審査基準に基づいて、契約者ごとの適用金利を決定します。
そのため、同じ金融機関でも契約者によって適用される金利は異なる場合があります。

【金利の見直し】

金融機関は定期的に金利の見直しを行います。
市場金利の変動や経済状況などを考慮して、基本金利を改定することがあります。

法律で定められた上限金利

カードローンの金利には、法律による上限が定められています。

利息制限法では、元本額に応じて以下のように上限金利が規定されています。

  • 10万円未満:年20%
  • 10万円以上100万円未満:年18%
  • 100万円以上:年15%

出典:e-gov 法令検索|利息制限法

また、貸金業法での上限金利は年20%と定められています。
イオン銀行では、これらの法定上限金利を遵守し、お客様に安心してご利用いただける金利を設定しています。

カードローンの金利相場

カードローンの金利は、金融機関の種類によって異なります。
利用目的や審査基準などにより、適用される金利も変わってきます。

銀行カードローンの金利相場

銀行カードローンは、預金業務を主体とする銀行が運営する貸付商品です。
金融機関の中では相対的に低金利な傾向にあります。
実際の金利は、各銀行の商品説明や契約内容の確認が必要です。
イオン銀行のカードローン金利の相場はコチラから確認できます。

消費者金融のカードローン金利相場

個人向け貸付を専門とする消費者金融は、出資法で定められた上限金利(年20%)の範囲内で、各社が独自に金利を設定しています。
銀行と比べて金利は高めですが、審査のスピードが速く、即日融資に対応している特徴があります。

信販会社のカードローン金利相場

クレジットカード事業を主体とする信販会社も、出資法で定められた上限金利(年20%)の範囲内で、各社が独自に金利を設定しています。
クレジットカードと一体型のカードローンを提供していることが特徴です。

カードローン金利の計算方法

カードローンの返済にかかる金利は、日々の借入れ残高に対して計算されます。
具体的な計算方法と実例を詳しく説明していきます。

金利計算の基礎知識

カードローンの金利計算は、以下の手順で行われます。

まず、年利から日利を算出します。
例えば年利14%の場合、14%÷365日=約0.038%が1日あたりの金利となります。

次に、毎日の借入れ残高に日利を掛けて利息を計算します。
利息=借入れ残高×日利×利用日数

金利計算期間は、通常毎月の締め日までとなります。
締め日までの利息の合計が、その月の支払利息となります。

月々の返済額と総返済額を計算する方法

月々の返済額は以下の要素で決まります。

  • 借入れ金額
  • 返済期間
  • 金利
  • 返済方式

具体的な返済額や返済方式は、金融機関によって異なります。
利用を検討する際は、各金融機関の商品説明をよく確認することが重要です。

カードローンの金利を抑えるためのポイント

カードローンを利用する際は、金利負担を抑える工夫が重要です。
金利の違いは返済総額に大きく影響するため、以下のポイントを確認しましょう。

低金利カードローンの選び方

低金利カードローンを選ぶ際は、以下の点に注目します。

金融機関の種類を確認します。
一般的に銀行カードローンは、消費者金融や信販会社と比べて低金利となる傾向にあります。

まずは、審査基準をチェックします。
収入証明書の提出が必要な商品は、相対的に低金利になることが多いです。

次に、キャンペーン情報に注目しましょう。
イオン銀行では定期的にお得なキャンペーンを展開しています。
最新のキャンペーン情報をチェックすると、より有利な条件でカードローンを利用できる可能性があります。
イオン銀行のキャンペーン一覧はコチラです。

参考:日本貸金協会|年収を証明する書類とは

無利息期間の活用方法

無利息期間とは、金利が発生しない特別な期間のことです。
この期間を賢く活用することで、利息の負担を抑えられます。
例えば、新規でカードローンを契約する際に適用される無利息サービスがあります。
契約から一定期間(30日間など)、借入れ額に対して金利が発生しません。
短期の資金需要がある場合は、この期間内での返済を検討するとよいでしょう。

無利息期間を利用する際は、以下の点に注意が必要です。

  • 無利息期間終了後の金利
  • 無利息の対象となる借入れ額の上限
  • 返済期限の厳守

無利息サービスは魅力的な特典ですが、計画的な返済を前提に活用することが重要です。
事前にサービス内容や返済計画を十分に確認しましょう。

繰り上げ返済による利息の節約方法

繰り上げ返済とは、予定より早く借入れ金を返済することです。
借入れ残高が減少するため、その分の金利負担を抑えることができます。

繰り上げ返済には主に2つの方法があります。

  • 一部繰り上げ返済:借入れ金の一部を予定より早く返済する方法
  • 全額繰り上げ返済:借入れ金を一括で返済する方法

なお、繰り上げ返済の手続き方法や手数料は、金融機関によって異なります。
事前に利用条件を確認することをおすすめします。

まとめ|カードローンの金利を正しく理解して賢く利用しよう

カードローンを賢く利用するためには、金利の仕組みを正しく理解することが重要です。金利と利息の違いを把握し、どのように金利が決まるのかを理解しておけば、無理のない返済計画を立てることができます。また、金利相場や計算方法を知ることで、適正な金利水準を見極める力が身につきます。

さらに、イオン銀行が提供する返済シミュレーションツールを活用することで、月々の返済額や総返済額を事前に把握し、安心して借入れができます。

カードローンを検討する際は、これらのポイントを踏まえて、自分に合った最適なプランを選択することが大切です。イオン銀行のカードローンは、適正な金利設定と充実したサポート体制で、安心して利用できるサービスを提供しています。金利を正しく理解し、計画的な借入れと返済を心がけましょう。