残価設定ローンとは?仕組みやメリット・デメリットを徹底解説

執筆者:石岡智哉

公開日:2025年8月26日

  • 本ページでご紹介する商品はイオン銀行では取扱っておりません
  • 本コラムで紹介するローンは当社取扱いの自動車ローンとは商品性が異なります

「残価設定ローンって本当におトクなの?」
「仕組みが複雑で、メリットやデメリットがよく分からない…」
このようなお悩みはありませんか?
残価設定ローンは、月々の支払いを抑えながら新車に乗れる自動車ローンの一つです。しかし、契約条件や将来の費用について正しく理解しておかないとリスクも伴います。
そこで、この記事では残価設定ローンの仕組みから具体的な試算方法、注意点まで、金融の専門家として徹底的に解説します。
車の購入を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

残価設定ローンとは?基本の仕組みから徹底解説

残価設定ローンの基本的な仕組みと特徴について説明します。
以下の3つのポイントから詳しく見ていきましょう。

  • 残価設定ローンの定義と基本的な仕組み
  • 通常の自動車ローンとの違い
  • 選ばれる主な理由

残価設定ローンの基本の仕組み|3つのポイントを解説

残価設定ローンは「新車購入時の負担を減らす」ための自動車ローンです。

主な特徴は以下の3つです。

  • 車の将来価値(残価)を最初に決める
  • 残価を除いた金額を月々返済
  • 契約満了時に3つの選択肢がある
    • 残価を支払って車を購入
    • 車を返却
    • 新車に乗り換え

【具体例】

300万円の新車を残価設定ローンで購入する場合

  • 車両価格:300万円
  • 3年後の残価:90万円(30%)
  • 実際の返済額:210万円(300万円-90万円)
  • 月々の支払い:約6.4万円(金利3%の場合)

通常の自動車ローンと残価設定ローンの違い

残価設定ローンと通常の自動車ローンには、以下のような違いがあります。

比較項目 残価設定ローン 通常の自動車ローン
月々の支払額 少ない
(残価分を除くため)
多い
(車両価格全額を分割)
総支払額 高めになりやすい
(金利が高めのため)
残価設定より低め
(金利が低めのため)
契約期間 3〜5年が一般的 1〜10年と幅広い
所有権 ローン完済まで販売店 ローン完済まで金融機関
車の使用制限 あり
(走行距離など)
なし
契約満了時 3つの選択肢がある
  • 残価を支払って車を購入
  • 車を返却
  • 新車に乗り換え
完済で自由に処分可能

One Connect株式会社作成

残価設定ローンは、最後の大きな支払い(残価)があることで月々の支払いを抑えられます。
一方で、通常ローンは毎月の支払額は高めですが、追加費用や制限が少なく自由度が高いのが特徴です。
どちらを選ぶかは、以下の要素で判断するとよいでしょう。

  • 毎月の支払い予算
  • 車の使用予定期間
  • 年間走行距離
  • 車の使い方(カスタマイズの有無など)

残価設定ローンが選ばれる理由

残価設定ローンが選ばれる主な理由は以下の3つです。

  • 1つ目は、月々の支払いが通常のローンより少なくて済む点です。
  • 2つ目は、新車に乗り換えやすい仕組みが整っている点です。
  • 3つ目は、将来の売却価格が最低保証されているため、資産価値の目減りを心配する必要が少ない点です。

残価設定ローンは、以下の方におすすめです。

  • 毎月の支払いを抑えたい方
  • 3〜5年で新車に乗り換えたい方
  • 車の将来価値に不安がある方

【注意点】

ただし、以下の方には向いていません。

  • 年間の走行距離が制限を超える可能性がある方
  • 長期間同じ車に乗りたい方
  • カスタマイズを楽しみたい方

走行距離の多い方は注意が必要です。残価設定ローンでは、多くの場合、年間の走行距離が12,000kmから18,000kmに制限されており、これを超えると1kmあたり5円から10円の追加費用が発生することがあります。たとえば、年間2万kmの走行を予定している場合、制限超過分に対して5~10万円程度の追加費用が必要になる可能性があります。

残価設定ローンのメリットとデメリット

残価設定ローンには、大きなメリットとデメリットがあります。
契約を検討する前に、以下の内容をよく確認しましょう。

メリット デメリット
  • 月々の支払いを抑えられる
  • 常に新車に乗れる
  • 売却時の最低価格が保証される
  • 金利が高めになる可能性
  • 走行距離の制限がある
  • 中途解約時のリスク
  • カスタマイズが制限される

残価設定ローンの主なメリット

残価設定ローンの主なメリットから見ていきましょう。

  • 月々の支払いを抑えられる理由
  • 常に新車に乗れる利点
  • 売却時の最低価格が保証される

それぞれ詳しく解説していきます。

メリット1:月々の支払いを抑えられる

残価設定ローンでは、将来の車の価値(残価)をあらかじめ除いた金額を返済するため、月々の支払いを抑えることができます。

たとえば、300万円の新車を購入する場合の月々の支払い比較は以下のようになります。

ローンの種類 残価設定ローン 通常のローン
車両価格 300万円 300万円
残価設定額 90万円 なし
返済対象額 210万円 300万円
月々の支払額 約4万円 約6万円

金利3%、60回払いの場合の概算例

メリット2:常に新車に乗れる

契約満了時に新車への乗り換えが簡単にできる仕組みが用意されています。
多くのディーラーでは、次の新車購入時の諸費用の優遇や下取り価格の保証などの特典も用意しています。
定期的に新車に乗り換えることで、最新の安全装備や快適装備を楽しめます。

メリット3:売却時の最低価格が保証される

契約時に設定した残価は、市場価格が下がった場合でも保証されます。
中古車市場の価格変動に左右されず、将来の売却価格が確定しているため、資産価値の予測が立てやすくなります。
ただし、事故による修復歴や機能損傷がある場合、査定額が減額され、その差額を購入者が負担する場合あります。
契約満了時には、残価での買取りか、車の返却を選択できます。

残価設定ローンのデメリットに注意

次にデメリットとして注意する点について紹介します。

  • 金利が高めになる可能性
  • 走行距離制限の影響
  • 中途解約時のリスク
  • カスタマイズが制限される

それぞれ詳しく解説していきます。

デメリット1:金利が高めになる可能性

残価設定ローンは、通常の自動車ローンと比べて金利が高めに設定されることがあります。
金利の違いによる総支払額の比較は以下のとおりです。

ローンの種類 残価設定ローン 通常のローン
金利 4.0~10.0% 1.0~4.0%
総支払額 約320万円 約315万円

300万円の車両を60回払いで購入した場合の概算例

One Connect株式会社作成

デメリット2:走行距離の制限が設定される

残価設定ローンでは、年間の走行距離に制限が設けられています。
この制限は、契約時に設定された残価を維持するために重要であり、車両の価値を保つために設けられています。
一般的な制限は以下のとおりです。

  • 年間走行距離:15,000km以内
  • 3年契約の場合の総走行距離:45,000km以内
  • 制限を超過した場合:1km当たり約5〜10円の精算金が必要

デメリット3:中途解約時にかかる費用

中途解約すると、以下の費用が必要になります。

  • 残りのローン支払い

    中途解約時には、まず残りのローン支払いが必要となります。たとえば、300万円の車を5年ローン(60回払い・月々約5万円)で購入し、2年目(24回支払い済み)で解約する場合、残り36回分にあたる180万円を支払う必要があります。

  • 違約金
    • ローン残金の5~10%
    • 上記の例なら約9~18万円

    一般的には契約に違約金が発生しないことが多いです。しかし、契約内容によっては違約金が発生する場合もあります。

  • 諸費用
    • 査定費用:1~2万円
    • 原状回復費用:3~8万円

    傷や汚れの程度で変動します。

【注意点】

解約時の具体的な費用は、契約内容や車の状態、走行距離などによって大きく変動します。また、一括返済が難しい場合は、分割での支払いや車両の売却なども含めて、複数の選択肢を検討することをお勧めします。

デメリット4:カスタマイズが制限される

残価設定ローンでは、車両の改造やカスタマイズが原則として禁止されています。
これは以下の理由によります。

  • 残価の査定に影響を与える可能性
  • 次のユーザーへの転売価値の維持
  • メーカー保証への影響

純正オプションの装着のみ、契約時に認められる場合があります。

残価設定ローンは本当におトク?費用面を徹底比較

残価設定ローンの実質的なコストを検証していきます。
以下の3つの視点から費用を比較します。

  • 金利の相場感
  • 総返済額の違い
  • 契約終了時に必要な費用

残価設定ローンの金利と他のローンとの比較

ここでは、残価設定ローンと他のローンの金利を比較し、総返済額の違いについて詳しく解説していきます。

一般的な残価設定ローンの金利相場

自動車ローンの金利は、契約形態によって大きく異なります。
主な金融機関の金利相場は以下のとおりです。

契約形態 金利(年率) 特徴
残価設定ローン 4.0~10.0% ディーラー系が多い
通常の自動車ローン 1.0~4.0% 銀行系が多い
信販会社ローン 4.0~6.0% 審査が比較的緩やか

2024年4月時点の一般的な金利相場です。

One Connect株式会社作成

一部銀行でも残価設定ローンを提供している場合もあります。
金利の低い金融機関を探して、比較検討することをおすすめします。

残価設定ローンと通常の自動車ローンの総返済額の違い

実際の総返済額を比較すると、以下のような違いが出ます。

項目 残価設定ローン 通常の自動車ローン
購入価格 300万円 300万円
頭金 50万円 50万円
残価設定額 90万円 なし
金利(年率) 4.0% 3.0%
返済回数 60回 60回
月々の返済額 約3.2万円 約4.8万円
総返済額 約282万円 約338万円

諸費用は含まれていません。

One Connect株式会社作成

とはいえ、契約満了時に新車に乗り換えせずに残価を支払う形になれば、282万円+90万円なので、総額372万円となり、通常ローンよりはるかに高い金額になってしまいます。

残価精算時の費用と手続き

残価精算時の手続きについてと原状回復についての注意点を詳しく解説していきます。

契約終了後の残価精算方法と手続き

契約終了時の選択肢と必要な費用は以下のとおりです。

  • 車両を返却する場合
    • 必要書類:車検証、自賠責保険証
    • 必要な費用:原状回復費用、走行距離超過金
    • 手続きの流れ:車両確認→査定→精算→返却
  • 残価を支払って買い取る場合
    • 必要書類:車検証、印鑑証明書
    • 必要な費用:残価支払い額、名義変更費用
    • 手続きの流れ:残価支払い→名義変更→所有権移転
  • 新車に乗り換える場合
    • 必要書類:前回と同様の審査書類
    • 必要な費用:新車の頭金、諸費用
    • 手続きの流れ:新車選択→審査→契約→車両入替

原状回復費用の注意点

車両返却時には、以下の原状回復費用が必要となる場合があります。

修理項目 概算費用 備考
傷・凹み 2〜5万円 箇所数により変動
タイヤ交換 4〜8万円 4本分の場合
内装クリーニング 1〜3万円 汚れ具合による
ガラス修理 3〜10万円 部位により変動

事前に修理・補修が必要な箇所を確認し、費用を見積もっておくことをおすすめします。
なお、通常の使用による劣化は原状回復費用の対象外となります。

残価設定ローンの費用シミュレーションと試算方法

残価設定ローンの具体的な費用を計算する方法を解説します。
以下の3つの要素を確認しながら、シミュレーションしていきましょう。

  • 基本的な計算方法
  • 各種シミュレーションツール
  • 実際の費用試算のポイント

残価設定ローンをシミュレーションする方法

ここでは、残価設定ローンの支払額を「手動で計算する方法」と、「計算ツールを使用する方法」と2通り紹介します。

月々の支払い額の計算方法(手動)

3年契約、4年契約、5年契約と3通りの例をあげていきます。
基本条件は以下のとおりです。

  • 車両価格:300万円
  • 頭金:50万円
  • 契約期間:3年(36回払い)
  • 金利:3.9%
  1. ローン対象額の計算
    • 車両本体価格+付帯費用-(残価設定額+頭金)÷契約年数+金利分=ローン対象額
  2. 残価の設定
    • 新車価格の25〜35%が一般的
    • 契約年数により以下のように変動
    契約期間 残価の目安 残価設定額
    3年 35〜40% 105万円
    (35%)
    4年 30〜35% 90万円
    (30%)
    5年 25〜30% 75万円
    (25%)
  3. 実質年率から月々の支払い額を算出
    • 借入額 = ローン対象額 - 残価
    • 月利率 = 年利率 ÷ 12
    • 月々の支払い額 = 借入額 × (月利率 × (1+月利率) ^ 返済回数) ÷ (1+月利率) ^ 返済回数-1)

どのくらいの費用が発生するか試算する際のポイント

ここでは、300万円の車を購入する場合の、契約期間別の支払いプランを比較し、走行距離によるコストの違いについて解説していきます。

契約期間別の支払いプラン比較

300万円の新車を購入する場合の契約期間別シミュレーション例です。

【基本条件】

  • 車両価格:300万円
  • 頭金:50万円
  • 金利:4.0%
契約期間 3年 4年 5年
残価設定額 105万円
(35%)
90万円
(30%)
75万円
(25%)
月々の支払い 約4.4万円 約3.6万円 約3.2万円
総支払額 約308.4万円 約314.8万円 約321.8万円

残価支払いを除く、金利4.0%の場合

ローンの返済期間が長いと金利分支払額が大きくなる特徴があります。
そのため、最新モデルへの乗り換えを短期間で考えている方は、できるだけ最短で返済すると総額は低く抑えられます。

走行距離によるコストの違い

残価設定ローンでは、車両の価値を維持するために年間走行距離の制限が設けられています。
一般的な制限は年間15,000~20,000kmの範囲で、ローン会社や契約内容によって異なります。この制限を超えると追加費用が発生します。

実際の生活での走行距離の目安をイメージしてみましょう。
通勤で往復20kmなら年間約5,000km、週末のお出かけで100kmなら年間約5,000km、月1回の長距離移動500kmで年間約6,000kmといった具合です。
これらを合計して年間の予定走行距離を見積もることが大切です。

【契約前の確認ポイント】

  • 契約先の走行距離制限
  • 通勤・通学での走行距離
  • 週末の外出頻度と距離
  • 長距離移動の予定

走行距離が制限を超過しそうな場合は、以下の選択肢を検討しましょう。

  • 走行距離制限の緩い契約プランの検討
  • 通常の自動車ローンの利用
  • 契約期間の短縮

残価設定ローンを利用する際の注意点とリスク管理

残価設定ローンは便利な制度ですが、契約内容をしっかり理解しておかないとトラブルの原因になります。
ここでは重要な確認ポイントを解説します。

  • 契約時の重要な確認事項
  • 走行距離制限の詳細
  • 途中解約時のリスク

残価設定ローンの契約時に押さえておくべきポイント

契約前には以下の項目を必ず確認し、納得してから契約しましょう。

  • 契約期間と残価の設定
  • 走行距離制限とその影響

特に残価の設定と走行距離制限は重要です。

契約期間と残価の設定に注意

契約期間と残価の設定により、以下のような影響が出ます。

契約期間 残価の目安 注意点
3年 35〜40% 残価が高く月額は低め
4年 30〜35% バランスの取れた設定
5年 25〜30% 車の経年劣化を考慮

【契約時の確認事項】

  • 残価額の設定根拠
  • 契約満了時の選択肢
  • 途中解約の条件
  • メンテナンス内容の確認
  • 諸費用の詳細

走行距離制限とその影響を把握する

走行距離の制限は、将来の車両価値に大きく影響します。
契約前に生活スタイルに合っているか、しっかり確認しましょう。

【基本的な距離制限】

  • 年間走行距離:15,000km以内
  • 月平均:1,250km以内
  • 総走行距離の目安:
    • 3年契約:45,000km
    • 4年契約:60,000km
    • 5年契約:75,000km

残価設定ローンを途中解約する場合のリスク

残価設定ローンの途中解約は、想定以上の費用負担が発生する可能性があります。
ここでは具体的な費用と対処方法を解説します。

途中解約時の違約金と精算方法

途中解約時には以下の費用負担が発生します。

【必要となる精算項目】

  • 残りのローン支払い
    • 未払いのローン残額を一括返済
    • 基本的に分割払いは不可
    • 具体例:5年ローンを2年で解約する場合、残り3年分を一括支払い
  • 規定の違約金
    • ローン残額の5~10%程度
    • 金額例:
      ローン残額200万円の場合、10~20万円
    • 解約時期により金額は変動
  • その他の費用
    • 車両の査定費用:1~2万円
    • 原状回復費用:5~15万円程度
    • 事務手数料:1~2万円

【精算方法の選択肢】

精算方法 メリット デメリット
一括返済
  • 手続きが早く完了
  • 追加の金利負担なし
  • まとまった資金が必要
  • 急な出費への対応が必要
分割精算
  • 資金的な負担が少ない
  • 追加金利が発生
車両売却
  • 返済資金の負担軽減
  • 手続きがスムーズ
  • 市場価格によって差額が発生
  • 売却額が返済額に満たない可能性

【途中解約を防ぐためのポイント】

  • 無理のない契約期間の設定
  • 十分な頭金の準備
  • 将来の収支計画の確認
  • 保険への加入検討

よくある質問:残価設定ローンに関するFAQ

残価設定ローンについて、多くの方が疑問に感じる点を解説します。
以下の2つの観点から詳しく解説します。

  • おすすめできる利用者の特徴
  • 通常ローンとの比較検討

残価設定ローンは誰に向いている?

残価設定ローンは、以下のような方におすすめです。

【向いている方の特徴】

  • 月々の支払いを抑えたい方
  • 3〜5年で新車に乗り換えたい方
  • 個人事業主で経費処理を考える方
  • 将来の出費を計画的に管理したい方

【向いていない方の特徴】

  • 長期間同じ車に乗りたい方
  • カスタマイズを楽しみたい方
  • 走行距離が多い方
  • 中古車への乗り換えを考えている方

通常のローンとどちらが得か?シミュレーション結果から考える

300万円の車を購入する場合の比較例です。

【シミュレーション条件】

  • 購入価格:300万円
  • 頭金:50万円
  • 契約期間:5年
  • 残価設定ローン:年率4.0%
  • 通常ローン:年率3.8%
項目 残価設定ローン 通常ローン
月々の支払い 約3.2万円 約4.6万円
総支払額※1 約282万円 約350万円
実質総額※2 約372万円 約350万円

※1:残価を除く支払総額

※2:残価を含む場合の総額

【選択のポイント】

  • 3〜5年で乗り換え予定→残価設定ローン
  • 長期保有予定→通常ローン
  • 経費処理重視→残価設定ローン
  • 総額重視→通常ローン

ローンまとめ:リスクを把握のうえ決断すること

車の購入を検討する際の適切な判断の一助となるよう、残価設定ローンの要点をまとめます。

残価設定ローンは、月々の支払いを抑えられ、新車への乗り換えがスムーズという大きなメリットがあります。一方で、走行距離制限や高めの金利など、注意すべき点もあります。

以下のような方には、残価設定ローンがおすすめです。

  • 月々の支払いを抑えたい方
  • 定期的に新車に乗り換えたい方
  • 経費処理を重視する個人事業主の方

ただし、以下の点には特に注意が必要です。

  • 契約期間終了時の選択肢と費用
  • 走行距離制限による影響
  • 途中解約時のリスク
  • 総支払額の比較検討

残価設定ローンは、使い方次第で賢い選択肢となります。ご自身のライフスタイルや将来の計画に合わせて、メリット・デメリットを十分に検討した上で、判断することをおすすめします。

なお、具体的な契約内容は各メーカーや販売店によって異なります。契約時には必ず詳細な条件を確認し、不明な点は担当者に確認することをお忘れになりませんように。