外貨預金とは
私たちを取り巻く環境
低金利が15年以上続く日本では、現在も日本銀行が2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、強力な金融緩和を推進しています。金利は下がり、利息は少なくなる中、物価は2%上昇を続けています。老後2000万円問題が話題になっている今、本当に銀行に預けているだけで安心なのでしょうか。
長く続く超低金利時代
1990年頃は2.00%近くあった円の預金金利も、現在では大きく下落しています。
普通預金金利(年率)の推移(1990年~2017年)
出所:日本銀行「金融経済統計月報(1998年〜2017年)」
物価の変化
インフレが進むと、お金の実質的な「価値」は低下します。
インフレとは、モノの価値(物価)が継続的に上がることです。
インフレが起こると、お金自体の「額」は変わらなくても、お金の実質的な「価値」は目減りすることになります。
過去約40年間の物価の推移
出所:総務省統計局「小売物価統計調査年報 平成30年」(主要項目の小売価格)より
消費者物価指数でみる物価の変化
物価指数をみると、1970年を基準に現在の物価指数は3倍近くに上昇していることが分かります。
消費者物価指数
出所:総務省「消費者物価指数」
- ※消費者物価指数 基準年1970を100にした場合
為替が変動すると、お金の実質的な「価値」も変動します
日本は、食料やエネルギーを始め、多くのものを輸入に頼っています。為替が変動することで、身の回りのものの値段も変わってきます。
為替の変動による物価変動のイメージ※
- ※ハンバーガー1個を1ドルとして計算
外貨預金とは?
外貨預金とは、日本の円をアメリカドルなどの外貨に交換して預け入れる預金のことです。円の預金と同じように、普通預金や定期預金といった種類があります。普通預金はいつでも出し入れでき、定期預金は満期日に元利金をお支払いするなど基本的には円預金と同じです。なお、預け入れた外貨建ての元本が減ることはありませんが、為替相場の変動で円に交換するときに為替差損益が出る点など、円預金と異なる部分もあります。
為替による値動きがあります
預入時と払戻時の為替相場の差異によって為替差益、為替差損が発生します。為替相場のメカニズムを理解して取引しましょう。
預入れと払戻し
預入時よりも円安時に外貨を円貨に払戻すと為替差益
預入時よりも円高時に外貨を円貨に払戻すと為替差損
為替変動のメカニズム
為替は通貨の需要によって
- 円が欲しい人が多ければ、円高
- ドルが欲しい人が多ければ、ドル高
に動きます。
「どこに人気が集まるか」を見定めるのに各国の経済の動向や、貿易関連、GDPなどの指標があります。
- ※本ページは2019年11月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。
留意点
- 円貨と外貨を交換する際の為替相場の変動により為替差損が生じ、払戻した円貨建て元本がお預入れ時の円貨建て元本を下回ることがあります。
- 外貨から円貨への交換には、1通貨単位あたり最大0.5円の為替手数料がかかります。その結果、為替相場に変動がなくても、お預入れされた円貨建ての元本を下回ることがあります。
- 預金保険制度の対象ではありません。
- ホームページまたは店舗に備え付けの商品説明書(契約締結前交付書面)の内容をご確認のうえ、ご自身の判断によりご利用ください。
(2024年3月31日現在)
商号等:株式会社イオン銀行